第3弾になる今回取り上げるのは、川勝良一さん。
川勝さんはヴェルディ、ヴィッセルの監督をした以外の実績はよく知らない。
現役時代、有名なプレーヤーだったのかな?
それはともかく、この人は今や、スカパー解説者の看板的存在で、横浜FC
のコーチ(現監督)に就任した高木啄也さんの後を受け継ぎ、重要なゲーム
の解説を任されるエースだ。
しかもNHK-BSのJリーグ解説もして、その地味な経歴からは考えられ
ないほど露出は多い。
かと言って、その川勝さんの解説はすごく的確かと言うと、そうでもないし、
独特の目線があるわけでもない。
ひとつ特徴と言えるのはしゃべり方ぐらい。語尾が、「・・・ネぇー」て
感じでねちっこく伸びること。
たぶんテレビで解説しているというより、サッカーおやじ同士が居酒屋で
あーだこーだ、しゃべってる雰囲気じゃないかな。
たまに解説中、声が小さくなって聞き取れない時がある。こういう時はき
っと、川勝さんは、ひじをついてぶつくさ言ってるからだと本気で思う。
テレビの仕事なんだから、もっとシャキっとして話さなきゃ!
それでも、川勝さんはまさにサッカーおやじの代表、同年代のスカパー視
聴者に絶大な支持があるんだろう。
可もなく不可もない解説をするサッカーおやじこと、川勝さんだけど、ひと
つすごいなと思うのは、実況の人の質問には必ず答えること。
これはすごくいい。
どんなマイナーな選手についても、前節はこんなプレーをしてたけど、
今日は違う、とか何かコメントを返す。
だからテンポがすごく良くて、いい放送ができるんだろう。
やっているゲームと実況&解説が自然だと、実に気持ち良く見られる。
変に実況と解説の会話が噛み合わなかったら、視聴者にとってはせっかく
の試合を壊された気になる。
そういう意味ではまさに視る側に近くて、テレビ観戦のツボを心得た解説を
するのが、サッカーおやじ、川勝さんのいいところ。
今日もどこかのリーグの試合を解説してるはずだ。