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スカパーで、サッカー見た?

ヨーロッパサッカー大好き!スカパーでTV観戦した感想、特にこれから要注目の選手をピックアップします。

『サッカー解説者評』川勝良一

2006-03-22 08:42:51 | おすすめ『サッカー解説者評』
企画モノの「解説者評」を。かなりひさしぶりだな。
第3弾になる今回取り上げるのは、川勝良一さん。

川勝さんはヴェルディ、ヴィッセルの監督をした以外の実績はよく知らない。
現役時代、有名なプレーヤーだったのかな?
それはともかく、この人は今や、スカパー解説者の看板的存在で、横浜FC
のコーチ(現監督)に就任した高木啄也さんの後を受け継ぎ、重要なゲーム
の解説を任されるエースだ。
しかもNHK-BSのJリーグ解説もして、その地味な経歴からは考えられ
ないほど露出は多い。

かと言って、その川勝さんの解説はすごく的確かと言うと、そうでもないし、
独特の目線があるわけでもない。
ひとつ特徴と言えるのはしゃべり方ぐらい。語尾が、「・・・ネぇー」て
感じでねちっこく伸びること。

たぶんテレビで解説しているというより、サッカーおやじ同士が居酒屋で
あーだこーだ、しゃべってる雰囲気じゃないかな。

たまに解説中、声が小さくなって聞き取れない時がある。こういう時はき
っと、川勝さんは、ひじをついてぶつくさ言ってるからだと本気で思う。
テレビの仕事なんだから、もっとシャキっとして話さなきゃ!
それでも、川勝さんはまさにサッカーおやじの代表、同年代のスカパー視
聴者に絶大な支持があるんだろう。

可もなく不可もない解説をするサッカーおやじこと、川勝さんだけど、ひと
つすごいなと思うのは、実況の人の質問には必ず答えること。
これはすごくいい。

どんなマイナーな選手についても、前節はこんなプレーをしてたけど、
今日は違う、とか何かコメントを返す。
だからテンポがすごく良くて、いい放送ができるんだろう。
やっているゲームと実況&解説が自然だと、実に気持ち良く見られる。
変に実況と解説の会話が噛み合わなかったら、視聴者にとってはせっかく
の試合を壊された気になる。

そういう意味ではまさに視る側に近くて、テレビ観戦のツボを心得た解説を
するのが、サッカーおやじ、川勝さんのいいところ。
今日もどこかのリーグの試合を解説してるはずだ。

『サッカー解説者評』高木琢也

2005-11-12 19:03:22 | おすすめ『サッカー解説者評』

TV観戦で、日頃お世話になっているサッカー解説者の方にスポットを
当てるこのコーナーの第2回。

ちなみに第1回は「加茂周(第1弾)」だったが、その加茂さんの第2弾は
またの機会として、今回は、スカパー解説の高木琢也さんを紹介する。

今や、スカパーの解説者としては、名実ともにエース的存在の高木さん。
ビッグマッチの解説には必ず起用される。

もちろん現役時代は、「アジアの大砲」と呼ばれ(日本で呼んでだだけかも)、
オフト時代の日本代表、サンフレッチェ広島で活躍した。

でも、何か気の弱そうな雰囲気があり、決定的シュートを外し、がっくりして
いる姿の印象も強い。
現役時代、とんねるずの番組「生ダラ」でのPK戦に敗れ、当時チームメイト
のGK前川とともに、丸刈りにしたのは有名な話し。

約束どおり、罰ゲームで頭を刈るなんて、気が優しくていい人だなあ、という
のが現役時代の印象だった。

が、しかし、、、


解説のほうは、実は、とっても毒舌!

けっこう、思ったことをストレートに言う。

CLのリバプール対チェルシーの試合を解説していた時、審判は、98W杯で
ベッカムにレッドカードを出したことでも有名な、デンマークのニールセン主審
のことを、「僕は嫌いですね」とばっさり。

ニールセンさんといえば、背がとても高く、その体格も有名だし、厳格で明確な
ジャッジをすることで定評のある、世界でも一、二を争う名主審。

その偉大な主審のことを、はっきり“嫌い”と言い切っちゃうのは、ある意味
すごい。自分なりのサッカー観を強く持ってるんだろうな。

また、別の試合では、マンUが劣勢の時、クリスティアーノ・ロナウドがドリブルで
突破するシーンに対して、「ああいうプレーがいけないですね。もっと周りを使わ
ないと」と批判。
C・ロナウドといえば、ドリブルが武器だから、劣勢で点を取りたい時は、もちろん
ドリブルを仕掛けたくなるんだけど、高木さんには許せなかった訳だ。

高木さんが監督だと、間違いなく選手と確執が起きるだろう。
それはそれで、見てみたい。S級ライセンス持ってるし、もうすぐかも?

もちろん、好き嫌いをはっきり言うという点で、他の解説者とはひと味違う。
同世代のJリーグ出身の解説者は、褒めるしかしない人がほとんど。あと、気合
が足りないとか言う。こういう精神論を連発されるとうんざりする。

高木さんは、海外のサッカーにも詳しい。それでいて、TBSのスーパーサッカー
にも、準レギュラーで出てるし、メディアの露出は多い。

今はJリーグ発足当初に現役だった選手たちが、たくさん解説者になっているけど、
その中でも最も評価される解説者は、この高木琢也であろう。
きっと将来は監督も経験し、実績も残し、また解説者としても、辛口で的確な
評論ができる人として活躍するだろう。


『サッカー解説者評』 加茂 周 (第1弾)

2005-08-25 23:23:12 | おすすめ『サッカー解説者評』
TV観戦者として、長年お世話になってるサッカー解説者の方に敬意を表し、
(勝手に)紹介していこう。採点付き。

第1回は、言わずと知れた、元日本代表監督、加茂周さん。

かつては、全日空、横浜ASフリューゲルス、京都パープルサンガなども率いた
名将であり、日本サッカー界の重鎮である。
(97年カザフスタンでの更迭は悲し過ぎたけど・・・)

そんな偉大な人物だけど、解説を聞いてると、とても愉快だ。
そんな加茂さん、TV中継の始まったあたりは、かなり普通。むしろ不機嫌なの?と思うくらい。
当然、トーン低い。

ところが後半入ると様相が変わる。ハーフタイム中の前半ハイライトの
解説で、加茂節にエンジン入るのかなあ。

後半のゴール前のシーンでは、スペイン人ばりの「うぃぃぃっ!」の声を上げる。
そして際どいシュートには、お決まりの

「イマのは、おしかったにぇ~」

キタキタ、来ました!この名言。
この一言が出ると、これはもう加茂さん、ノリノリの状態。
そこからは、まさに解説を忘れて、

「うわっ!」
「ひぃ~、あぶなかったにぇ~」

と、まさに、ただのサッカーおやじに変わってしまう。
これが、加茂ワールド。

TV中継終了時の加茂さんは、ほんとにサッカー観戦を楽しんだのか、

「どおもっ、ありがとうございました。」

と明るい声で、あいさつするのである。

ということで、加茂解説の採点→「7」
(寸評:娯楽性という点で抜きん出ている。)

そんな加茂解説評「第2弾」は、またあらためてアップしよう。