熊谷知事 千葉県独自認証の飲食店 制限解除の方針明らかに
千葉県の熊谷知事は、緊急事態宣言が解除される来月1日から基本的な感染対策をとっている飲食店については、酒類の提供は午後8時まで可能とし、営業時間は午後9時までに緩和するほか、県独自の厳しい基準で認証を受けた店については制限を全面的に解除する方針を明らかにしたうえで、継続した感染対策を呼びかけました。
緊急事態宣言が解除されるのを受けて、千葉県の熊谷知事は28日夜、記者団に対し、これまで酒を提供する飲食店に対して行ってきた要請を緩和する具体的な案を説明しました。
それによりますと、国が示した基本的な感染対策をとっているおよそ1万7千の店を「確認店」と位置づけ、酒類の提供を午後8時まで可能とし、営業時間は午後9時までに緩和します。
一方、県が独自に作成した厳しい感染防止の基準を満たした40の「認証店」については、これまで行ってきた酒類の提供や営業時間の制限をすべて解除する方針です。
利用はいずれの店も1グループ4人までとします。
「確認店」や休業を続ける店には協力金を支給する一方、「認証店」には支給されません。
対策の期間は来月1日から24日までのおよそ3週間です。
熊谷知事は「一律の要請ではなく、取り組みの状況で差をつけていくことは、県民に納得されると思う。リバウンドのきざしが見えればさらなる緩和が遠のくので継続した対策をお願いしたい」と呼びかけました。
この方針については29日開かれる会議で正式に決定される予定です。
また、野上農林水産大臣が、「Go Toイート」の食事券を都道府県が販売を再開するか判断できるよう国として支援していく考えを示したことについては、「どの時点で県として推奨する側に回るのか、考えていかないといけない。感染状況や行動状況を見極めたい」と述べ、慎重な考えを示しました。