携帯スマホの話をしよう

スマートフォンなどのガジェットと言われる小型電子機器に関する話をメモ代わりに書き留めていきます。

スマホカメラとSoC

2024-02-28 17:12:45 | 総論
以前、スマホカメラについて述べたことがあるが、実は認識不足な所があったので、その点をここで披露する。

前に「カメラの性能を決める要素は大きく3つ挙げられる。(1)撮像素子、(2)制御ソフトウエア、(3)レンズである。」と記載した。まあ当たらずとも遠からずなのではあるが、実は(2)についてはSoCの性能も大きく影響を与えているので、本来は(4)SoCを加える必要があることを知った。

スマホのカメラはコンピューティングフォトグラフィと言われるくらい、制御ソフトにより実データを望ましい写真に近づける様に処理している。大きくはソフトな訳であるが、理想的にソフトを作動させるためにはそれを可能とするSoCが必要で、逆にSoCに合わせてソフトを調整する必要が生じる。まあ、簡単に調整できるような物なら問題ないが、昨今の高度な処理には最高のSoCが必要となる。コンピューティングフォトグラフィに必要となる画像処理もSoCで行われる訳であるが、SoCの画像処理能力が低いと画像処理ソフトの足を引っ張ってしまうのである。

最近の機種で言えば、oppoのreno10Proがあげられる。こいつのセンサはフラッグシップと同等の高級品を使っているのだが、連写性能や暗所性能がフラッグシップに届かないと言われている。これは使用されているSoCが型落ちのミドルハイSnapdragon778Gだからである。

また、Xiaomi13TとXiaomi13T Proの兄弟機比較でも差は明らかである。Pro付はかなりいい線いっているらしいが、無印は一歩劣るようである。これはセンサが同じでも使用SoCがPro付はハイエンド、無印はミドルハイなのが理由だと思われる。

SoCの癖による違いはXiaomi11T ProとXiaomi11Tの比較が面白い。こいつらは兄弟機で同じセンサを使っているが、全く別の写り具合を示す。Xiaomi11T ProはQualcomのSnapdragon888、Xiaomi11TはMediatekのDimensity1200ultraを使っている。ベンチマークでは1割程度差があるが、何れも当時のフラッグシップSoCである。SoCのメーカーにより差が出るのが分かると思う。

また、カメラ性能が高いスマホと言えばAppleのiPhone、SamsungのGalaxyのSシリーズ、GoogleのPixel、oppoのfindシリーズなどがあるが、この中でPixelだけはカメラ性能は負けていないが総合的ベンチマークは低い。これはPixelにSamsung製SoCのカスタマイズ品が使われており、これがAIとカメラ性能に振ったSoCでソフトも優秀なためと想像されている。

という訳で、カメラ性能にはSoCも大事だという話であった。
なお、カメラ性能が高いスマホにXperiaを挙げていないが、Xperiaはセンサやレンズは最高でもソフトが一歩劣ると評価されているらしいので、ご参考まで。


Xiaomi 13T暫く使ってのレビュー

2024-02-25 17:04:23 | 機種別レビュー
Xiaomi 13Tを入手してからもう直ぐ2ヶ月。改めてレビューします。

重い
先ずは重い(-_-;)前に重さは気にならない旨書きましたが、操作していると結構手に来ます。実重量は大したことが無いので、多分重量バランスに問題があるのかと思います。ヘッドヘビーなため、下部を持って操作していると、手に来ます。。。

アッパーミドルの性能
ゲーム性能はiPhone12より少し劣る程度で、サクサクとは行きませんが、ストレスが生じるようなことは無いです。ミドルレンジと考えれば良好です。ネットの一部にフラッグシップのような書き方がされていますが、決してフラッグシップではありませんので、注意です。フラッグシップと考えるとサクサクでは無いから。ブラウジングに関してはiPhone12との差はないように感じます。

認証はスムース
指紋認証と顔認証もストレスなく作動しています。ディスプレイ内指紋認証は精度が低い事が多いのですが、Xiaomi13Tは問題ありません。

カメラは綺麗だが癖がある
リアカメラを使った写真の出来も動画の写りも良好です。但し、フロントカメラを使った自撮り写真は私としては満足できません。塗り絵のような処理が自動的になされます。要は盛った感じの写りに勝手になります。iPhone12は忠実に捉えているので、その差は歴然です。

バッテリー
スタンバイ時の減り方は当初に比べて減ってきました。アプリを使うとそれなりに減っていきます。iPhone12よりはマシだが、sense6よりは減りが早いです。まあ想定内ですね。
充電に関しては、sense4に同梱の充電器を使用しています。仕様はPD対応の35wです。この充電器では27wまで上がるらしいです。これで残量30%位からなら大体1時間もあればフル充電できています。
純正の充電器を使えばもっと早いのですが、当方は更なる充電時間短縮のために追加の投資を行う予定はありません。

アドは昔ほど酷くない
特別な設定をした訳ではありませんが、悪名高いADは気になるほどの煩わしさを生じさせていません。昔使ったことがあるRedmi9Sでは可成りウザかった記憶がありますが、改善されているようです。

現在povoのSIMを入れていますが、設定メニューでちゃんと電話番号が表示されます。povo2.0では電話番号表示がされない筈(番号確認はpovoアプリで行う)で、過去にUMIDIGI A9 Proやsense6では表示されていなかったので、有難いことです。
また、povoの低速でポケモンGOが遊べています。ポケモンGOはpovoの低速では立ち上がらないのですが、立ち上がっていればプレイはできます。Xiaomi13Tはメモリ8GBの恩恵でバックグラウンドでスリープ状態を維持できます。wifi環境で立ち上げておけば、wifiから外れてもプレイ可能です(遅いですが)。

コスパが良好な機種だと思います。継続してサブスマホとして運用していきます。ストレージが256GBあるので、動画を撮っても問題ありません(手持ちのiPhone12は64GBなので動画を撮るとストレージが逼迫します)。



楽天の株主優待変更

2024-02-15 12:47:19 | 通信事業者の話題
年末に優待がポイントから通信専用eSIMに変わるとのアナウンスがあった楽天であるが、今回配当の今年度の中止と優待eSIMの変更が発表された。
https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2024/0214_04.html
今回は決定事項として
1.配当金なし
2.優待は通話可能なeSIMに変更。期間も1年間に延長。
ということである。
無配になった為に優待内容をレベルアップしたものと思われるが、これの意味することを考察する。

楽天の立場から言えば赤字の為に無配にして、その分優待の内容を強化。なのだが、現状の楽天回線はスカスカなので、優待による契約者増はなんら影響はない。失うものは信用のみである。
通話可能な回線でも、MNPは塞ぐことは出来るだろう。もし塞がなかったら他社から叩かれてしまう。
因みに株主の皆さんが優待を使うとすると、約50万の回線が増える事となる。600万程度の楽天としては大きな数字だ。しかも今回は通話回線だから、捨てる位なら使う株主が多いと思う。

さて、それでは株主側の考えを披露しよう。スマホを使い慣れている人なら空いているeSIMに楽天を入れるでしょう。何しろ30GBの大容量プランで、音声通話も楽天LINKを使えば無制限無料(一部除外通話先有)だ。あらかじめ楽天の番号を知人に知らせる必要はあるが、通話をメイン回線、通信を楽天にしておけば、メインは電話の受信専用になるので安いプランへ変更も可能だ。
勿論eSIM専用のサブ機を用意することも可能だ。通信専用でない分、使い方は色々。ただし、2台持ちは荷物が嵩張るので、嵩張るのが嫌な人には向いていない。

逆に言えば、今回の優待内容であれば、優待狙いで楽天株式を購入するという手もある。今年は昨年12月末時点で無いと適用外だが、もし来年もやるのであれば、30GBプラン3278円☓12ヶ月=39,336円即ち年間39,000円ほど付いてくるのだ。現在の楽天の株価から計算すると約7万円で優待がGETできるので、通話無料の30GBプランが必要な者にとっては2年で元がとれる。唯一の問題点は、来年もやるのか??疑問があるだけだ。


iPhone12のバッテリー劣化その後

2024-01-30 17:17:15 | 機種別の話題
今日は9月29日である。前回「バッテリーは早々に劣化するものではない。」などと書いていたが、その後僅か半月で97%にダウンした。何なんだこれは??? 僅か18日で1%ダウンした。

今日は11月13日である。何と気が付かないうちに95%まで低下していた。下がりだすと早いねえ。既に目標まで低下し、後2年経つとどうなる事やら。。。

今日は12月5日である。94%まで低下した。落ちだすと早いようである。バッテリー劣化防止対策は継続実施中なのだが、たったの3カ月で98→94で4%もダウンした。この調子だと90%切りも間近いかも?

今日は12月13日である。93%まで低下した。

今日は12月30日である。92%まで低下した。
1月30日現在92%をキープ中。

18ヶ月経過後から急激に劣化が進んでいる。平均して毎月1%の劣化である。このまま進めば3年後は80%まで劣化することとなるが、多分途中で劣化速度が落ちると思う。


スマートフォンのアップデート期間

2024-01-25 12:37:27 | 機種別レビュー
アップデートとは言ってもOSのアップデートとセキュリティアップデートの2種類がある。少し前まではOSが1年、セキュリティアップデートが2年が普通であった。しかし昔からAppleは6年ほどアップデートを実施しており、Android端末の普及にはアップデート期間の延長が必要とGoogleは考え、大手メーカーにアップデート期間延長を要求し出したためかどうかは知らないが、近年Androidのアップデート期間が延びてきている。

スマホを安心して使うためにはセキュリティアップデートが必須なので、以降は長い方のセキュリティアップデートに絞って話を進める(セキュリティアップデートがOSアップデートより1年長いことが多い)。OSは新しい方が良いけど、取りあえずはアップデート無くとも使えますからね。
下に幾つかの例を示す。なお、年は発売年を指します。

Galaxy:Sシリーズは2020年まで4年、2021年~2023年は5年、2024年以降は7年。
AシリーズはSシリーズより短いこともあるし同じこともあるが、Pixel以外の機種に負けたことはなかったと思う。

Pixel:2022年までは5年、2023年以降は7年

OPPO:昔は知らないが、2021年以降はエントリーレベルを含めて全て4年。エントリーで4年は意外と長い。

Xiaomi:2022年まではエントリーとミドルレンジは3年、ハイエンドはもう少し長かったと思う。2023年のXiaomi13Tシリーズは5年。

SHARP:senseシリーズは2021年までは3年、2022年以降は4年。

Xperia:2021年までは2年、2022年以降は3年(但しOSアップデートも同じ期間)

motolora:edgeシリーズは2021年は3年、2022年は4年、2023年は7年、
Gシリーズは3年

iPhone:最低でも6年程度。現在iPhone7が8年目に突入。

こう見てくるとiPhoneの長さが際立っている。昨年からGalaxyのハイエンドとPixelが長くなっている。中華の弱小メーカーでは1年というのもあるが、国内で真面に販売している商品は安いものでも3年はあると考えれば間違いない。因みにGoogleは一定以上の販売数がある機種は最低2年のアップデートを義務付けている(逆に言えば台数少なければアップデートなくてもOK)。

スマホは長く使いたいか、最新版にコロコロ替えたいかで購入物が変わると思う。長く使いたいのならiPhone かGalaxyのハイエンドかPixel。コロコロ替えるのならエントリーやミドルレンジや他のメーカーでOKだ。
注意せねばならないのはモデル落ちで販売から年数が経ったもの。近年のハイエンドやアッパーミドルは機能としては4~5年は使えるのだが、その前にアップデートが終了してしまうのだ。