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アングロサクソンてすごいのかも ニュージーランド偏見感想

2011-06-23 22:49:13 | Weblog
 少し前のことになるがニュージーランドに行ってきた。なんで行ったのかは、ここでは書けないが、10日ほどいてアングロサクソンというかイギリス人のすごさがよく分かった。
 南島の少し大きな街へ行ったのだが、街がすごくきれい。日本人のある女の子はこの街を見て「私はこの景色を見るために、今まで生きてきたのかもしれない」と日記に書いたそうな。僕は、この表現を軽い表現だとか、海外旅行で舞い上がっている言葉だとは思わない。本当にそう感じるのだ。僕も「俺はこの景色を見るために、これまで仕事してきたのかもしれない」と思ったので。
 僕がそう思ったのは、街の真ん中のでっかい芝生の公園を歩いているときだった。公園からは、ヨーロッパ風の街並みが見えて、夕日が差していた。空気が乾燥しているので、夕日は完璧にクリアで公園の樹木とか家々とか一緒に歩いていた同僚とかが金色に輝いていた。
 この夕日で、僕がなぜそこまで感動したのかは、これ以上の説明は難しい。
 しかし、イギリスから離れた南半球の小さな島に、こんな街を作るということに敬服した部分は少しあるかもしれない。でっかい芝生の公園とか、ヨーロッパ風のきれいな街並みは、簡単に作れるものじゃないと思う。技術や金の問題ではなく、思想とか生理的な感覚の問題なのではないかと思う。
 イギリス人は多分、街の真ん中にでっかい芝生の公園がないと、なんとも落ち着かないのだろう。街並みはきれいじゃないと許せないのかもしれない。
 同じ南半球の南米と比べるとニュージーランドのすごさがよく分かる。僕の浅い理解では、スペイン人とかポルトガル人は一応、母国と同じようなスタイルの街を作ろうとするが、どうも完璧ではなく、なんかよくわからないが原住民の文化と入り混じってぐっちゃぐちゃな国を作ってしまうみたい。
 フィリピンもぐっちゃぐちゃな国だけど、それはスペイン人のせいなのかもしれない。フィリピンはちょっとスペイン風で、一番最近の宗主国がアメリカだったため、「アメリカの51番目の州」と言う人もいるが、それは違うと思う。中途半端に英語を習っていることもあり、なんかアイデンティティーがなくて残念な国である。
 フィリピンに近いグアムは、住んでいる人はフィリピンと似ているのに、景色はアメリカの西海岸に近い。住んでいる人たちは、何をなりわいとしているのはは知らないけど、けっこういいアメ車とか日本車に乗っている。グアムで一番、おっと思ったのは、田舎の道路で現地の作業員が道端の芝生を刈っているのを見たとき。「こんな田舎道でも芝じゃないと、納得いかないんですか??」と思った。きっとそうなんだろう。隣のフィリピンだと雑草がぼうぼうで、ごみがあちこちに落ちているはずだ。
 このケースを日本人にあてはめるなら、日本人は多分、歩道を作って道路と歩道の間に高さ10センチほどのコンクリートブロックを並べるだろう。電柱を建てて、マクドナルドが出店するのは当然として、ヤマダ電機とかイオンとか吉野家とか無粋な外観のお店をばんばん建てているはずだ。
 自分たちが気に入った、あるいは商業的な競争の結果による街を作ってしまうのは当然なのかもしれないが、ニュージーランドに関しては、どうも美を追求しているように見えた。普通に南半球の島を占領して、ごく普通の感覚で自国化していった結果なら、もっとすごい。
 
 

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