スパイス

■スパイス

苦しくもないのに　眠れない
ノドが乾いて　額が濡れて
さっきの言葉が　頭をかけめぐる
どんなつもりで　送ってきたのか

誰もいないのに　誰かのにおいがする
灯りを消した　古いワンルーム
壁紙の葉っぱが風に揺れて
遠くの木々まで飛んでいく

つまらない思い出だけ　生き残って
あいにくな雨で　居座り続ける
ひからびた日々は　キミには似合わない
だからこっそり　味付けしてあげる

キミに似合う毎日に　キミの好きな音楽が
途切れることなく　流れるように
甘いキミと　苦いキミと…
きっとどっちも忘れない