隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「だって恥ずかしいでしょ」~THE YELLOW MONKEY 横浜アリーナ(6.11)

2019年06月15日 19時53分06秒 | ライブリポート(音楽)

2019.06.11
「THE YELLOW MONKEY
 SUPER JAPAN TOUR 2019 -GRATEFUL SPOONFUL」
 at 横浜アリーナ



 仕事を4時で切り上げて、急いでしたくして駆けつける。
 横浜アリーナはここからは行きやすいから助かる。いつ以来だろう。
 駅前のビックカメラの上階のトイレ(誰もいない)を使って、そしてポツポツかすかに降り始めた雨を振り切って、アリーナへ。
 座席はステージ真正面のアリーナ席。ここはいつも、いわゆるアリーナ席をセンターと呼ぶことを失念して、ちょっとぬか喜びしてしまうけど。ステージからは程遠いけれど、真正面だぞっ!

 4月17日発売のアルバム『9999』(「フォーナイン」と読む)を引っ提げたツアーということで、当アルバム曲中心のラインナップになるんだろう。ライブで映えると予想される曲ばかりで、楽しみが増してきて、そして当日!という感じ。


 さてさて、セットリストは以下のとおり。

 01 この恋のかけら
 02 ロザーナ
 03 熱帯夜
 04 砂の塔
 05 Breaking The Hide
 06 聖なる海とサンシャイン
 07 Tactics
 08 天国旅行
 09 Changes Far Away
 10 JAM
 11 Balloon Balloon
 12 SPARK
 13 Love Homme
 14 天道虫
 15 バラ色の日々
 16 悲しきASIAN BOY
 ENCORE
 17 Titta Titta
 18 太陽が燃えている
 19 SUCK OF LIFE
 20 I don't Know


 先に言ってしまうと、『9999』収録された「Horizon」が聴けなかったのは残念だけど、それは2017年の東京ドームですでに聴いていたし、ま、いいか。復活後のバンドの要の曲「ALRIGHT」もなかったけれど。あ、「Stars」も聴きたかったなあ。

 今回のツアーでは、「ダイヤ、ハート、スペード、クラブ」の4種類のセットリストがあるそうだから、ほかのところでは選ばれていたのかも。調べてみよう・・・。
 年齢的に順番を覚えるのは大変、なんて言ってたっけ(笑)。
 でも、『9999』の曲とそれ以外の曲が大体半々で、定番曲もあり、懐かしい~という曲もあり、私は大満足でした。
 「ダイヤでは、『宝石のような楽曲』を選んだみたい。ま、イエローモンキーの曲はみんなそんな感じかも」と他人事のように言っていたけど。「宝石」ときいて単純に「パール、やるよね」と勝手に思った私でした。やらなかったけど。

 ステージ向かって右側には花道が用意されていて、メンバーがそこまで出て、ゴチャゴチャやっている(笑)のが、遠方から見え隠れしていたっけ。

 ロビンの髪は昔のようにちょっと長めで明るい茶色(大阪城ホールに行かれたマミさんから「フェロモン過多でステキでした」)、アニーは例によっていつのまにかタンクトップになっていました。

 照明の美しさ、バックの映像の極彩色とアメーバのような動き(ヘンな形容)がすばらしくて、それも楽しみつつのライブ。
 それから、ロビンを支える3人が本当に楽しそうで、笑顔があふれていて、それもここで書いておきます。
 更新はたま~にですが、ココでアニーがツアーについて触れています。


 最初の「恋のかけら」~「ロザーナ」の流れは、『9999』への思いを強く見せられて、会場が一気に盛り上がる感じ。「恋のかけら」の印象的なイントロギターがステキだ。「恋のかけら」の陰影のある歌詞とふくらみのあるサウンド、そして「ロザーナ」のあっけらかんは対照的だけれど、違う意味でライブで映える曲だ。「恋のかけら」は聴けば聴くほどはまる。ロビンの声が高く遠く響く。
 ここで、「熱帯夜」! 私にとって、いつ以来だろう。吉井和哉ソロライブのレポ(ココ)で、「前日は『熱帯夜』だったらしい」と書いている。アルバム『SMILE』リリース後の武道館ライブで初めて聴いた記憶はあるんだけれど。NHKの『ポップジャム』でもパフォーマンスを見たような気がする。別の番組だったかな。歌詞は限りなく妖しいけれど、サビの「Shala-la-la♪」のところがわかりやすくて耳に馴染みやすいなとずっと思っている。懐かしい一曲だ。思いがけないところで聴けて、体の中のタイムマシン的スイッチが入ったような。「昼間の君はシャワーを浴びて夢見てる」のところでシャンプーする仕草が無敵だった。
 まさしく「THE YELLOW MONKEY!」な「砂の塔」「Breaking The Hide」で、なんだかいつも以上にボーカルの声が冴えわたる感じがして、そのあとの「聖なる海とサンシャイン」は青の照明や映像が幻想的で美しく続く。「Breaking The Hide」では、華麗で劇的で残酷なフレーズのなかで、「うちへ帰ろう 土へ帰ろう 海へ帰ろう」という言葉選びが、ある意味、彼らしいような。この曲だけではないけれど、ヒーセのベースが体の芯に響いて心地よかった。
 「Tactics」は2016年夏の復活ライブのセットリストにも入っていたんだけれど(ココ)、あのときは懐かしい曲ばかりであんまり記憶になくて、今回、「うわっ!」ということで感動した。昔よりももっと妖艶な四人によるパフォーマンスだったような。
 「天国旅行」のロビンのギター。ライブバージョンの力がこもり、ピアノとのコラボもステキだ。
 ライブであまりウルウルきたりしないタイプなのに、「Changes Far Away」から「JAM」への流れでは、不覚にもグッときてしまった(笑)。歌詞だな、やっぱり突き刺さる。昔の曲と今の曲だけど、吉井和哉の言葉は「実は」優しい。そしてそれをサウンドがサポートしているというロックの力なんだろうな、なんて。私たちはもっとちゃんと生きられるんじゃないか、もう少し優しくなれるんじゃないか、などと感じてしまったかな・・・、不覚にも(笑)。「Changes Far Away」はロスでレコーディング中に?、あの穏やかで暖かな空気の中でできた歌詞、とどこかで発言していたっけ。
 「Balloon Balloon」~「SPARK」は会場のボルテージも最高潮か?というくらい。「Balloon」の歌謡曲っぽい言葉遊びと、「SPARK」のあの当時を彷彿とさせるギラギラ感は楽しい!
 そして、「Love Homme」では、バックの映像に黄猿のでかいのが現れて間抜けな踊りをするもんだから、そちらに気持ちが行ってしまったよ。そのうちに小さい黄猿がたくさん増えて、スクリーンに映るメンバーをも遮るようになり、耳にはセクシーな「love homme♪」が入ってはくるんだけど、サルの踊りがおかしくて、結局、苦笑いで終わってしまうほど楽しかったのだ。
 そして、「天道虫」~「バラ色の日々」~「悲しきASIAN BOY」へとなだれこむ。ラスト2曲はTHE YELLOW MONKEYのライブで盛り上がる鉄壁の定番曲だけど、「天道虫」、まったく遜色なく、立ち誇っていたのがうれしい感想。花道も存分に使って、匍匐前進あり、シャツの胸元を見せるセクシーショットもあり、50代になっても、情けなくて悲し気でコンプレックス丸出しのASIAN BOYは健在でした。

 そしてアンコールは、『9999』のなかでも軽い感じでノレる「Titta Titta」で始まる。アニーが楽しそうにロビンを見ている。
 
太陽が燃えている」のとき、ロビンが花道近くでファンが差し出す一輪の赤いバラを受け取り、そのあと映像では赤いバラとのコラボが見られたんだけれど、あんなに赤いバラが似合う男、日本にはなかなかいない! あれは演出?と思ってしまうほど。ハプニングだったら、あのファンの方、Good job! です。
 
そして、かわいいかわいい「SUCK OF LIFE」。エマとのからみはここだった?
 
I don't Know」で怒涛のラストへ。あまり引きずることなく、でも盛り上がりに不足はなく、ライブは幕切れです。
 そのあと、
菊池兄弟のステージ上での微笑ましいやりとりや、アニーの最後の一人パフォーマンスもうれしく、「ありがとう! イエローモンキー!」。



 MCでは・・・。
 梅雨の話題から、「もともとジメジメしたバンドですから」って。「ジメジメ~」「ジメジメ~」。
 そして、「あまり周囲にお勧めしなくていいです。宣伝はこっちでやるから。だって、恥ずかしいでしょ?」には、こちらも苦笑いです。そんな・・・。
 そうそう、横浜アリーナ、今年30周年で、THE YELLOW MONKEYと同い年らしい。「好きな、思い出深い会場」と言ってました。
 「悪いようにはしないから」と言ってくれたので、これからも楽しみにしています。
 自分は結構好き勝手にやっているようだけど一人だと気が小さいので、メンバーに支えられてる、というようなことを力説してたっけ。ヒーセがメンバー紹介のときだったか、「この人、今日はご満悦です」と言ってたかな。
 そうそう、エマとヒーセが演奏しているときロビンが二人の肩を抱いて割り込んできて、そのときの三人の笑顔がスクリーンに映って、ステキだったな。あれは何の曲のときだったか・・・。


 『9999』、聴きながらまとめました。
 恥ずかしいほどにとりとめなく、まったくレポではないけれど、楽しかった気持ちだけ察していただけたら。
 読んでくださって、ありがとう! 


 ☆追加
  ヒーセを紹介するときの、いつもの「オレの兄貴!」もよかったし、アニーとはジムが一緒で、「(アニーは)今朝8時半からジムにいるの、真面目でしょ、すごいでしょ」のときも、人のことなのに誇らしげで、そこもちょっとよかったです。





                              




 スピッツ「優しいあの子」のMV(ショートVer.)

 監督の北山さんのコメントがこちらで。
 https://natalie.mu/music/news/335551





 
仕事でパンプスを履かなくてはいけないことはなかったし、プライベートでも冠婚葬祭のときに黒のパンプス(4センチくらいのヒール)を履くぐらい。それも夜には、「ひや~、疲れた~」となる体たらく。
 今でも、テレビドラマの女性刑事がヒールのパンプスで犯人を追いかけたりするのを見ると、「明日はスニーカーで出勤しろ!」とか画面にツッコんでしまう人です。
 企業によっては指定されているとはされているとは、想像もしていなかった。ヒールはおしゃれな女性が履いている、くらいの認識。
 接客の際にパンプスが好ましい、というのは古くからの固定観念か、男性の視点か。
 そういう現状に「つらい」思いをしている女性が多くいることを知らなかったことを、今恥じている。
 変わらなくてはいけないし、これはそう難しいことじゃないような気がするのは楽観的だろうか。


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2 コメント

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Unknown (イエロースイカ)
2019-06-26 12:08:02
今週末 秋田にTYM2019GS行きます。
あちこちで 薔薇を差し出しだされ~のエピソードは報告されていましたけど 黄色い猿がスクリーンに出てくる話は初知りです。当日 これか。。。と 黄猿に釘付けにされに行こうと
心の準備All Right
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Unknown (kakera1221)
2019-06-28 01:15:53
イエロースイカさん
こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
これからなんですね。
私のレポの何十倍、何百倍、いやいや何億倍?もカッコいい気持ちいいライブなので、楽しんで来てください。

やっぱりバラは演出だったんですね。それでもいいです。赤いバラがあんなに似合うことを証明してくれたので。

黄猿はお楽しみに。
踊らされているというか、冷静な目でこちらの喧騒を観察されているというか、今思い出しても苦笑いです。
あのときのメンバーの様子、全然見てなかった私ですから。

どうか、ステキな週末を。
ありがとうございました。
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