■白い光
ときどきね ホントにときどき
あっけなく 周囲の色が消えて
真っ白になって かすむようになって
そこにしばらくたたずんでいることがある
誰かの声が聞こえた気がして
ぶざまに振り向いてみても
そこには ただ夏の光があふれて
目が回りそうになる
アスファルトの道が真っ白に迫ってきて
息苦しいほどの熱気に攻められて
でも不思議なほどの静寂が
選ばれたように ここにだけある
わたしは いちばん輝いていた時に
優しく 引き戻されていく
つながらない景色が
ネガのように 静かに震えている
そこにいるのは 誰なんだろう
懐かしい気配だけ 箱に入れて
何十時間の壁を越えて 会いに来た
会いに来てくれた
一瞬だけの すれちがい
ふれあうことはないけれど
めまいのような濃いめの風に
いつまでも たたずんでいる
ときどきね ホントにときどき
あっけなく 周囲の色が消えて
真っ白になって かすむようになって
そこにしばらくたたずんでいることがある
誰かの声が聞こえた気がして
ぶざまに振り向いてみても
そこには ただ夏の光があふれて
目が回りそうになる
アスファルトの道が真っ白に迫ってきて
息苦しいほどの熱気に攻められて
でも不思議なほどの静寂が
選ばれたように ここにだけある
わたしは いちばん輝いていた時に
優しく 引き戻されていく
つながらない景色が
ネガのように 静かに震えている
そこにいるのは 誰なんだろう
懐かしい気配だけ 箱に入れて
何十時間の壁を越えて 会いに来た
会いに来てくれた
一瞬だけの すれちがい
ふれあうことはないけれど
めまいのような濃いめの風に
いつまでも たたずんでいる