隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

あがき続けてくれ!~エレファントカシマシ 新春武道館

2011年01月10日 18時56分20秒 | ライブリポート(音楽)

2010.1.9
エレファントカシマシ in 武道館

 暖かい昼下がりに友人を勝ち合わせして、日射しをたっぷり浴びたあとに、いざ!
 2009年の桜武道館は行ってないので、エレカシの武道館は2001年1月以来か・・・。なんだか、かなり遠い昔のよう。
 
コココチラに、ホールとライブハウスでの、私にとっては最近のエレカシライブレポあります。よかったら・・・。

 

【セットリスト】
 ただし、最初の曲とラスト曲、アンコールの曲以外は、思い出すままに並べたので順番はまったく不正確。
 正しいセットリストは、どこかほかのサイトで見てください。
 30曲やったという情報を友人から得たのですが(宮本さんも最初のほうで、「たくさん曲用意してきました」と言ってたし)、ウーン、どうしても29曲しかない(-_-;)。
 調べればわかるんだけど、いろいろ書いてあることに影響されそうなんで、今はこのままで。
 なんだったんだろう・・・。悔しいなあ。

○奴隷天国
○今はここが真ん中さ!
○脱コミュニケーション
○moonlight magic
○赤き空よ!
○旅
○九月の雨
○翳りゆく部屋
○幸せよ、この指にとまれ
○歩く男
○珍奇男
○夜の道
○シャララ
○赤い薔薇
○ハナウタ~遠い昔からの物語~
○彼女は買い物の帰り道
○ネヴァーエンディングストーリー
○いつか見た夢を
○明日への記憶
○笑顔の未来へ
○桜の花、舞い上がる道を
○悪魔メフィスト

アンコール 1
○平成理想主義
○シグナル
○四月の風
○俺たちの明日
○ガストロンジャー
○ファイティングマン

アンコール 2
○待つ男


★宮本 said 「演奏会」
 宮本さん自身が「演奏会」のような、と一言形容していたように、金原さんのストリングスチーム、そしてもちろん蔦谷さんらのサポートを得ての壮大なコンサートということか。
 でも結果的には、ストリングスがあろうがなかろうが、宮本さんのあの凄まじいパフォーマンスにブレなんかあるはずもなく、ときにはストリングスの調べが音に深い幅を与え、ときにはストリングスの存在を忘れてしまうほどのぶっといロック音がみなぎる・・・という感じかな。
 それでも、暗転して、ストリングスによるドビュッシーの「月光」から、蔦谷さんのピアノの演奏でベートーベンの「月光」へと続くオープニングに「おお・・・」と思っていたら、いきなり「奴隷天国」。あれには本当にビックリだった。
 ストリングスをバックにしての「奴隷天国」ですよ! 何がバックにあっても、宮本さんは全然変わらないけど。
 エレカシは、何かを模索中?と、コアではない、ただ長く聴いているだけのファンが生意気に言うことじゃないな。すみません。

★ニューアルバム、そして宮本メロディー
 ニューアルバム『悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~』をたっぷりやってくれて(すべて?)、やっぱりライブだなあ、と。
 独特な世界観を感じさせる言葉遣い、ロックだけど和の要素が濃くて、投げ捨てる単語も多いけど実は「前に行こうぜ」というメッセージが必ず隠されている。
 それで私なんかはついつい言葉に集中しそうになるけど、メロディーメイカー、というか、すごく美しい音の集まりを感じさせてくれる曲が多いってことに、改めて気づいた(ハイ、今さらながら、なんだけど)。
 今回のアルバムは特に、シングルがポップな曲ばかりで、実はCDではそれほどグッとはこなかったんだけど、ライブではそれがどえらい迫力で迫ってきた。「幸せよ、この指にとまれ」も「明日への記憶」も。
 「赤き空よ!」は、ちょっと泣きそうになったけど。
 「夜の道」はすべてにおいて秀逸。メロディーの美しさ、歌詞の深さ、そして宮本さんの声。
 金原さんのバイオリンとチェロ(どなかでしたっけ?)のバックで聴かせたのは、この歌だったか、「彼女は買い物の帰り道だったか(どっちも違う?)。

★短いMCのなかに
 ひょこっと本音だかテレだか、見え隠れ・・・はいつもどおり。
 「赤い薔薇」は「この間ちょっと感動した」、「ハナウタ~遠い昔からの物語~」は「改めて、いい歌だなと思った」と言って、笑いを誘っていた。
 作者のこういう発言は、実はちょっとうれしいもんだ。
 「彼女は買い物の帰り道」は「大事にしている曲」というような発言も。
 女性の目線の歌詞が新鮮な曲。女性への優しさが込められているような、このタイトルがいい。
 ユーミンの「翳りゆく部屋」の前には、「あんまりカバー曲はやらないんだけど、いい曲はいい!」と言っていたっけ。
 この曲はもう完璧、自分の歌になっていて、あの声と歌詞が相乗効果でせつなく迫ってくる。たぶんけっこうな数の人が泣いていたと思う。いい曲はホントにそれだけでいい!
 メンバー紹介では、蔦谷さんへの賛美の言葉と、「新しいベース!」「頼れる兄貴、トミ」「石君くん、いつも一緒。この前風呂も一緒に入った」・・・。ほんわかだ。
 宮本さんが言わせたのであろう、石くんの唐突な「武道館ライブハウスへようこそ」?が微妙に受けた(笑)あとで、「なに言ってんだ、本気にされたらどーする」みたいな反応もおかしかったです。
 アンコールの「四月の風」の前には、「昔契約が切れて、どうしようと思ってたときに作った歌」と。めっぽう前向きな歌だけど、そういうときにこそ浮かんだのだろうか。紆余曲折バンドの歴史だなあ。
 そういえば今回はニューアルバム以外でも圧倒的にユニバーサルに移籍したあとのアルバムからの選曲が多かったような。

★本編ラスト
 「桜の花、舞い上がる道を」のあと暗転したので、これでラストかなと思ったら、大画面に黒い日食の太陽がちょっと不吉に映し出されて、そして「悪魔メフィスト」へ。
 この演出はかっこいい。
 「悪魔メフィスト」はもうハチャメチャな演奏と爆音とボーカルで、こちらは圧倒されて圧倒されて。ボキャ貧困な自分が情けない。
 そうそう、「珍奇男」を聴けたのはうれしかった。画面で確認した宮本さんの表情がものすごかった。

★アンコール
 2回のアンコールに応えてくれて、「ガストロンジャー」と「ファイティングマン」で大盛り上がりは定番だけど、「平成理想主義」と「シグナル」をやってくれたのはうれしかったなあ。
 「シグナル」はアルバム『町を見下ろす丘』に収録されている。
 最後の「どの道 きみは~ 心の花 咲かせる 人であれよ」のあとの「どの道 俺は・・・」の歌詞が心にじわ~っとしみこんでいく。
 そしてホントのラストが「待つ男」です。「待つ男」! これはセカンドアルバム『THE ELEPHANT KASHIMASHI Ⅱ』に収録されている刺激的な曲。
 「誰も 俺には 近よるな」・・・、久々に聴いたぞ!

 いつも以上にまとまりのない構成で恥ずかしいのですが、そのくらい興奮させられたライブだったと解釈してください。
 エレファントカシマシはきっとずっとあがいて闘っていくバンドです。
 そういうことを確信したファンも多かったのでは?
 
 女性ファンも多かったけど、相変わらず男性の野太い声が飛び交っていたっけ。




 全然関係ないのですが、ドラマ「LADY~最後の犯罪プロファイル」のユウスケ・サンタマリアが相変わらずステキです。
 この人の疲れた表情と声が好きだなあ。
 バラエティーのときとは一味ちがう「男」の顔。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「我が魂の支配者は・・・」... | トップ | 気づかれないほどのエール »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。