さらに福島県立医大医学部疫学講座教授で心療内科が専門の大平哲也先生講演「笑いと健康~笑ってストレス解消!生活習慣病予防!~」の内容を前回よりも詳しくご紹介します。(前にアップした内容も含まれています
・笑いは人間と高度なサルだけが行なう行動である。
・動物、胎児、赤ちゃんの天使の笑顔は笑う声が伴っていないので笑いではない。
・人間は生後8ヶ月位から声を出して笑う様になる。
・笑いとは身体的な反応=行動なので変えることができる。
・笑うと身体の多くの部分を使うので健康に関係する。
・笑いの「ハヒフヘホ」のうち「ハ」が一番運動効果が高い。
・「へ」笑いは口角が上がるので人相が良くなる。
・大阪のおばちゃんは確かに他の地域のおばちゃんより笑っている。男性では差はなし。...
・若い人の方が高齢者より笑っている。顔は若く見えても笑い方が少なければ歳をとっているかも!
・大人は1日に平均17回しか笑っていない。1週間ほとんど笑わない人も結構いる。
・笑っている人ほど認知症にかかりにくい。
・笑っている人ほど糖尿病になりにくい。
・笑い(落語)は関節リウマチに効果がある。
・循環器疾患患者は対照群と比べると日常の笑いの頻度が少ない。
・うつはストレス(怒り)から起こるが、患者は怒りを発散することが出来ない。笑うことで改善する。
・笑うとガンを抑える働きが見られる。
・大きくなったガン、末期のガン患者の方でも積極的に笑うことで、(ガンが消えはしないものの)進行を抑制し、共存している事例が報告されている。
・アメリカのガン病院には必ず患者向けの笑いを紹介するコーナーがあり、書籍やビデオが置いてある。
・よく笑う人は野菜を多く食べ、人との交流が多い。
・落語などの笑いより、ラフターヨガの方が効果が高い。
・配偶者を選ぶ場合には「笑いのツボ」が同じ人を選んだほうが良い。(結婚前に喜劇映画を一緒に見て判断する。)既婚の方は、配偶者と一緒に喜劇映画を見て、もし同じ所で笑っていなければ「やっぱりな」、同じ所で笑っていれば「よかったな」と思ってくれればよいとのことでした
などなど、とにかく笑いは健康に、そして人間関係にいいということです
逆に笑いが少ないと人間関係がうまくいかず笑いが一層少なくなるという悪循環に陥ってしまうとのことでした。