住職日記

皆満寺 住職 永尾圭吾です。
いろんな情報を気ままにアップしていきます。

鬼の面

2010-02-04 23:57:47 | 日記
娘が作ってきた鬼の面です。

的になってあがれば良かったかな?

そう言えば、真宗にまつわる伝説?に、嫁脅し肉付きの面ってのがありますね。
夜毎、仏法聴聞に出かける嫁を快く思わない姑が、懲らしめようと、鬼の面を付けて脅したところ、張り付いて取れなくなったところ、蓮如上人の下で仏法に遇い、脅したことを悔いたら、面がとれ、真宗に帰衣した…そんな話だったように記憶してるのですが…

そんな話しの中にも、何が鬼になるのか?鬼とはなんなのか?見え隠れしてるように思います。

鬼を追い出したり、退治してたら、仏法に遇い、鬼の面が外れることもないでしょうからね。

やはり、追い出したりしたらアカンのでしょうね。

これも、一切衆生 悉有仏性ということかな?

鬼も目覚める可能性を秘めてますよ。多分。

鬼の耳にも念仏は届くのでしょう。馬の耳に念仏…なんて馬に失礼甚だしい諺?もありますが、一番届きにくいのが僕らなのかもしれませんね。

昨日は

2010-02-04 14:20:44 | 日記
昨日は節分でしたね。

結局、我が家は、恵方巻も食べず、豆まきもせずに終わりました。

先日、娘が通っているプレ保育園?の親子クラブで豆まきをしたんだそうです。

節分と書かれたピーナッツの袋を嬉しそうに持って帰ってきたので、形だけでもしようか迷っていたのですが、気がついたら、婆と娘が食べ終わった後でした。

うちの婆は(僕の母ですが)こういった時節の習慣を我が家で恐らく一番大事にしているので、昨日も僕に豆まき用の豆を買ってくるように言いつけていたので、買って帰ってはきたのですが、どうにも先日述べたようなことが引っかかってやる気が最後まで起こりませんでした。

外へと行き場を、居場所を追われた鬼はどうしていたのでしょうか?

暖かく安らげる場所を見つけることは出来たのでしょうか?

皆から排除され、ひとりぼっちになってしまって、鬼と化した人を排除すればするほど意固地になって後戻りできずにいるのに、拍車を掛け、さらに鬼を生み出しているのは僕らなのかも知れませんね。

そう思うと、ようしませんでした。

けど、娘を少し楽しませてあげれば良かったかなと・・・・ちょっと思います。


さらに、今朝になって、母が恐らく深夜に一人でしたであろう豆まきの痕跡に気づいたときは、皆で節分をしたがっていた母の思いを無視してしまったような気もして、ちょっと自分に頑固すぎたかと・・・ちょっと心地悪さを覚えました。

たかが節分・・・されど節分。