JFしまねという漁協の組合員が、6千万円の損害賠償を会長に請求するよう監事に求めているという記事。「職務怠慢や不適切な会計処理によってJFが損害を被った」とのことです。
具体的には...
「組合員側が主張する損害は、松江市御手船場町の本所敷地内の直営鮮魚店「一心太助」(2013年閉店)の預金を使途不明にした1500万円▽石川県内のマグロ水揚げ業者に理事会の承認を得ないまま独断で資金供与し、回収不能となった約700万円▽事実上、経営破綻していた島根県内企業の営業権買収に使った約700万円-といった不透明な資金の流れの末に発生したとしている。
また、岸会長が必要な決裁を放置した結果、2013~19年度に島根県資源管理協議会との業務委託契約締結に関わる見積書を提出できず、受給できなかった委託料計約1千万円▽法人税、消費税などの無申告・不申告による加算税、延滞税などとして16~18年に支払った約800万円▽県の「しまねの魚販売力強化事業補助金」の報告書を提出できず、受給できなかった300万円-の損害賠償を求めた。」
その後、裁判になったようです。
JFしまね岸会長を組合員が提訴(山陰中央新報)
「漁業協同組合JFしまね(松江市御手船場町)の岸宏会長の職務怠慢や不適切な会計処理でJFに約6千万円の損害が生じたとして、組合員35人が4日、岸会長を相手に損害賠償を求め、松江地裁に提訴した。JF監事が損害賠償訴訟を見送ったため、踏み切った。」
「組合員側によると、2020年11月30日付の書面で、岸会長を相手に損害賠償訴訟を起こすよう、JF監事に通知。監事は専門チームを組織して岸会長への聞き取り調査や会計書類の精査を行い、21年1月、「重大な違反は認められない」として提訴を見送ったという。
この日、訴状を提出した組合員の福田薫さん(56)は「監事の専門チームからは岸会長の姿勢に異を唱える監事が外され、調査の活動記録もない」と不信感を示した。その上で「正当な運営がなされる組合員のための組合になってほしい」と強調した。」
「提訴について、JFしまねは山陰中央新報社の取材に対し「担当者がいない」とし、応じなかった。」
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