会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査人交代事例4件、新日本、トーマツ、東陽など退任、報酬依存度規制強化による交代も(2024年5月10日)

最近の監査人交代事例です(2024年年5月10日発表分)。

1.大 阪 ソ ー ダ(東証プライム)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

新日本→PwC、の交代です。

監査継続年数が長期に渡っていることから、監査役会において、会計監査人交代を視野に複数の監査法人を比較検討」したとのことです。

PwCを選んだ理由は...

「監査役会が PwC Japan 有限責任監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、品質管理体制、グローバル監査体制、監査方法、独立性等を総合的に検討したことに加え、新たな視点での監査により当社の会計ガバナンスの向上が期待できることからも、適任と判断したためであります。」

現監査人の就任年は、1969 年です。

2.ユ ア サ 商 事(東証プライム)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

東陽監査法人→新日本、の交代です。

「現会計監査人及びその前身である個人事務所監査継続年数が長期化していることを踏まえ、複数の監査法人より提案を受け、その内容を検討した結果」とのことです。

新日本を選んだ理由は...

「監査役会が EY 新日本有限責任監査法人を候補者とした理由は、海外ネットワークを有する国際ファームであり、新たな視点での監査によって財務諸表の品質向上とガバナンス体制強化が期待できることに加え、当社の事業規模に適した会計監査人としての専門性、独立性、品質管理体制、グローバル監査体制等について総合的に検討した結果、当社の会計監査人として適任であると判断したものであります。」

現監査人の就任は、1960 年9月期です。(たしかに長い。)

3.丸 藤 シ ー ト パ イ ル(東証スタンダード)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

トーマツ→八重洲監査法人、の交代です。

監査継続年数などを理由としています。

「現会計監査人の継続監査年数が 18 年と長期にわたることから、会計監査人交代を視野に、複数の監査人について比較検討を進めてまいりました。監査役会が八重洲監査法人を候補者とした理由は、同監査法人の専門性、独立性、品質管理体制、監査体制および監査報酬等を総合的に勘案した結果、新たな視点での監査や当社の事業規模に適した効率的かつ効果的な監査が期待できると判断したためであります。」

4.川西倉庫(東証スタンダード)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

神陽監査法人→ネクサス監査法人、の交代です。

報酬依存度の規制強化が原因だったようです。

報酬依存度を理由とする交代は、珍しいと思いますが、これから増えるかもしれません。

ネット上の情報によると、後任のネクサス監査法人もけっこう少数クライアントに集中しているようですが...)

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