会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

英アーム、米で上場申請 ソフトバンクG傘下、海外メディア(産経より)

英アーム、米で上場申請 ソフトバンクG傘下、海外メディア(共同通信配信)

英半導体開発大手アームが、米株式市場への上場を申請したという記事。

「英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)はアームの企業価値を少なくとも300億ドル(約4兆円)と報じていた。SBGの孫正義会長兼社長は米ナスダック市場への上場を検討すると表明していた。IPOにより80億~100億ドルを調達する計画があるとの報道もある。」

ソフトバンクG傘下の英アーム、米上場を申請 今年最大規模か(ロイター)

ソフトバンクグループからプレスリリースが出ています。

Arm LimitedによるForm F-1登録届出書ドラフトのコンフィデンシャル・サブミッションに関するお知らせ(ソフトバンクグループ)

「当社は、本新規株式公開の完了後もアームが引き続き当社連結子会社であることを想定しています。また、本新規株式公開は当社の連結業績または財政状態に重要な影響を及ぼすことはない見込みです。」

IFRSでも日本基準でも、子会社が新規上場する際に、子会社株式を売却しても、連結子会社であり続ける限り売却損益は計上されません。非支配株主から連結集団に対して資本の拠出がなされたという資本取引と考えるのでしょう。

税金面はよくわかりません。ソフトバンクのことですから、売却したとしても税金を払わないでよいようなスキームを考えているのでしょう。

MBOを行うのではないかという説も流れているようです。

ソフトバンクG、強まるMBO観測 英アーム上場を申請(日経)(記事冒頭のみ)

「ソフトバンクグループ(SBG)傘下の英半導体設計大手アームが米国市場での新規株式公開(IPO)を申請した。上場が実現すればアームはSBGにとり中国・アリババ集団に代わる主要資産となり、資金調達手段の多様化などにつながる可能性がある。かねて浮上しているMBO(経営陣が参加する買収)観測も現実味が増す。」

昨年からそういう説が流れていたようです。

孫社長のソフトバンクG持株比率34%に、MBOと統治問題浮上(2022年12月)(ブルームバーグ)

「ソフトバンクグループの経営を巡り、創業者である孫正義社長の支配力が強まっている。積極的な自社株買いの結果、孫社長の株式持ち分は3分の1を超え、株主総会で重要議題を拒否できる水準に達した。企業統治(コーポレートガバナンス)への懸念が生じる中、市場で度々話題に上る非公開化の行方からも目が離せない。

四半期報告書など開示資料を基にブルームバーグが集計したところ、7日時点の孫社長と同氏の関連会社のソフトバンクG株の持ち分は約33.4%と9月末の31.5%から上昇。ソフトバンクGへの取材によると、孫社長の親族系企業なども含めると34.2%に達するという。」

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