英国の企業グループの日本法人「ヴァージン・エンターテイメント・ジャパン」が、東京国税局から株売却に絡む約43億円の所得隠しを指摘されたという記事。
記事によれば、この会社は、02年末以降、子会社の全株をスイスの関連会社に約60億円で売却し、関連会社は03年4月ごろ、この株を「東宝」に103億円で売り、差額の約43億円が関連会社の利益となっています。国税局は、この会社が東宝に直接株式を売却したものとみなして、指摘したようです。
会社側は、関連会社に売却した価格は妥当な市場価値だと反論しているようですが、もし会社の反論どおりだとすると、株式の売却先である東宝は、02年末に公正価値が60億円だった株式を、03年4月に103億円で買ったことになります。株主に説明がつくのでしょうか。時価にある程度のぶれが生じるのはやむをえないにせよ、限度を超えているという感じはします。
それにしても、確定申告の時期が近づくと、こうした所得隠しに関する報道が増えるような気がするのですが・・・。
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