海洋土木のりんかい日産建設が、東京地裁に会社更生法の手続き開始を申請し、受理されたという記事。負債総額は約630億円(そのほかに偶発債務が120億円ある模様)。不動産流動化事業の行き詰まりと取引先の破綻が直接の原因のようです。
「特別目的会社(SPC)を利用した不動産流動化事業をめぐっては、投資ファンドからの契約延期が相次ぎ、8月末の債務支払いが困難になったとしている。ケイ・エス・シー(東京・中央)や6月に自己破産した住宅販売のNANBU(東京・渋谷)向けの債権が焦げ付き、10億円の損失も発生し、経営が行き詰まった。」
りんかい日産建設のホームページ
「当社の開発事業はSPC を利用した不動産の流動化でしたが、上述したような急激な信用収縮の結果、それまで不動産を取得する意向を示していたファンド等の買受候補者から相次いで契約延期の申し入れがあり、その結果、各SPC の融資先等に対する返済資金を、当社が立て替えて弁済しなければならない事態となりました。当社は、平成20年3月から6月までの約3ヶ月間に、合計約80億円もの資金を投入して、SPC の融資先等に対する債務を弁済しましたが、さらに、取引先のマンションデベロッパーの倒産に伴い約10億円の損害を被ったことにより、当社の資金繰りは一気に悪化しました。」
上場会社でないこの会社には直接関係はありませんが、SPCの連結問題を考えさせられる事例です。
総合建設業
りんかい日産建設株式会社
会社更生法の適用を申請
負債757億3200万円
都市デザインシステム:民事再生法の適用申請
不動産コンサルティング業
株式会社都市デザインシステムなど2社
民事再生法の適用を申請
負債263億9900万円
不動産不況直撃…中堅「ダイア建設」株価10円の不安
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