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風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

中学校の同期会は小学校の同級会 543号 

2009年05月19日 04時24分23秒 | 紀行文
長野駅の近くにあるホテル「信濃路」の大広間が南部中学の同期会の会場だった。50年前の生徒は極めて多く、10組で一組が50人だから500人になり、参加者は20%の100人である。物故者は少なく、90%は生存する長寿社会の縮図である。兵隊要員として産めよ増やせよと軍事国家が奨励した後遺症の団塊世代である。敗戦による食糧不足を乗り越えた、歴戦の勇士が集まった。

学校は、裾花中学と川端中学に分割併合され南部小学校になった。将来、子孫が訪問した時の為に、「史跡、南部中学校」の石碑が必要である。

限界集落や、ダムの底に沈んで廃校となった中学校の存在を考えたら、恵まれているのだろうか。より悲劇的状況と比較検討して、自分のおかれた立場が恵まれているとする相対比較は格差社会を創るのである。人の不幸は蜜の味と思うのは悪魔の論理である。

仏の論理は、前後裁断し、今を懸命に生きることを推奨する。過去の思い出に拘り、あるいは未来を想像して不安になったり、楽観するのは妄想で心の病気である。「一日が一生」は酒井雄哉千日回峰行者の口癖である。

当然の事ながら、中学の前は小学校の6年間があった。中学の同級生より小学校の仲間に親近感を覚えるのは、競争社会に無い人間的触れ合いの思い出が多いからだろう。適者生存の人間社会のルールを学ぶ中学校は競争が人間を成長させた。

還暦を過ぎ、退役した労働者は、小学校のうさぎ追いし彼の山、小鮒釣りし此の川の行動を志向するのであるが、その環境は消滅し、高層ビルが林立し、新幹線や高速道路が占領している。

面影が残るのは、七年に一度のご開帳を迎える国宝・信州善光寺の金堂である。明日は界隈を散策して童心に返りたいのである。

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