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風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

国境の長いトンネルを抜けると・・・・

2012年04月28日 10時43分50秒 | 随想

古希を過ぎた従兄から愛岐トンネル群を見学に行くとメールが入る。元気だ。

国鉄時代、中央本線の高蔵寺・定光寺・古虎渓・多治見間の愛知県の庄内川・岐阜県の土岐川沿いの約八キロに及ぶ地域に十四基のトンネルがあったが東海道新幹線が開通した2年後、複線電化に伴う新トンネルの完成を期に廃線となり、40年以上放置されていた鉄道遺産が一部遊歩道に整備されている。

少年時代に信州善光寺の長野から木曽路を抜けて関西に蒸気機関車牽引の列車修学旅行で通過したのは、上野へ碓氷峠をアブト式電車でゆっくりゆっくりの懐かしい思い出と同じ。

しかし現在は原子力発電のエネルギーを浪費して長大トンネルを高速で通過してしまう。

週48時間労働で遅い列車の乗客は笑顔で世間話に興じた。

週40時間労働で早い電車の乗客は怒りの形相でスマホを操作する。

鉄道の速度に比例して人心は荒んだ。そして長いトンネルに入った日本。

古き良きスローライフに対する郷愁が老人をトンネルに向かわせる。

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