
本日は餅つき、例年なら祖母の実家に一族郎党20名程が集合、薪を炊き、蒸籠で蒸したモチ米を臼と杵で、代り番こに男が杵でうち、女が手返しするのが慣例であるが、コロナ禍で昨年に続き中止と成った。
パン焼き器で餅を搗くから来ないかと孫達に声をかけたが、機械の餅つきに興味を示さない。機械の餅ならスーパーで購入するそうだ。
孤独に慣れた老人は一人黙々と機械のスイッチを入れる。あとは人工知能が勝手に餅を搗く。
人力による餅つきは一臼が二升であるが、機械は一回が四合だから5回繰り返すことになる。
三升の米を購入したので7回分、一回分は鏡餅にしようと思っている。80分で出来上がるから、7回では丸一日かかる「良い仕事です」
例年は六升の餅を分け合ったが、今年は半分で我慢頂く。人工頭脳の助けを借りたが老人が丹精込めてつきあげた餅は世界で唯一の餅で値千金なのだ。