自宅の目の前のステーキハウスが廃業した。同じ地主の隣の古本屋も店仕舞い、アパートも取り壊される。
南の玄関前の一反を越える跡地は終日営業のコンビニになる。
目の前にはバス停があるから23時まで振動で悩まされる。
近所には高層マンションが林立、近くに岡崎警察署が有るから夜中にサイレンの音に脅かされる。
30年前は閑静な住宅地で高額だった。
解体工事を10日から始めると業者が挨拶する。
不便で静寂が支配する、極楽はそんな浄土と観想し、しばし便利で騒がしい穢土で生きるか。
命ある時に田舎に引き篭もるなら現世利益、即身成仏できる。
タオル1本で買収されるオイラは根性無し。
