
コロナ禍に鑑み2020東京五輪の中止を祈念していたが、願い叶わず開会された。
救いは国民が一丸と成って五輪にのめりこまなかったことである。
今上天皇は開会宣言で「私は、ここに、第三十二回近代オリンピアードを記念する、東京大会の開会を宣言します」
人災の戦後の復興五輪で昭和天皇は「第十八回近代オリンピアードを祝い、ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します」と五輪憲章通りの文言を述べられた。
英語のセレブレーションの意味を日本語に翻訳する時に、多様性を重んじる多神教の仏教国日本では一元的には決められないのである。
物事の評価にはポジティブとネガティブの見方が有るが、単身教は何方かに決める、イエスかノーかの二者択一、仏教の空の心は何でも有り、優劣付け難く臨機応変、時にはイエス、時ににはノー、決められないからモナリザの微笑で時の流れに身を任せる。
政治と距離を置くべき五輪精神、政治と距離を置くべき象徴天皇が祝を拒否し、天災の地震やコロナ禍の復興五輪で記念を選択したのは人間天皇の人類愛なのだろう。