マイ ポエム

私の詩と写真を載せています

第二詩集「風に恋して」旅立ち より

2009-08-28 13:17:59 | Weblog
  スーツケース


旅立ちのスーツケースを
もっと軽くしなくてはと思うのだが
こんなにも重くなってしまった
ただ 二三日着替えるだけの
肌着を
入れてきただけなのに
そのほかに
なにをつめてきたのだろう

明日 もう一度
よく見てみよう
アルバムからそっとはずした
一枚の写真でも入れていないか
それとも
差し出さずにいた手紙でも




  雨のあと


ふりかえって幾度も見直す
この街を
もう他人のこの街を
ここに住んでいた間は
よく分からなかったたたずまいが
ふしぎに 透いて視えてくる
降りしきった雨に
すっかり 洗われて

秋でもないのに
飛んでいく枯れ葉のように
この街が私の前を去っていく
冷めた顔して
散っていく

日射しは無邪気に遊んでいるが
私はまだなじめそうにもない
立ちつくしている間に
心がかわいてきたようだ

旅の途中のしばらくは
この一枚の枯れ葉でも手にもっていようか


詩抄 「青い花」から 2

2009-08-25 22:34:42 | Weblog
届けたい便り


「お元気ですか」……
そこまではいつも あなたに
背伸びしているのですが
お届けしたい土産話など
なかなかうまく包めずにいます

懐をひもとけば
そしてそこから落書きでもこぼせば
次から次へ夢が飛び出すのですが
時はますます早すぎて
無器用な私には
なかなか取り出せません

書いては消し
消しては書いて
あなたに届けられなかった
お便りでいっぱいの
私は引き出しです

今年もお届けできるのは
愛しい日々の中の
一行か二行になりそうで
ただ あなたの詩情に
託すばかりです

元気に暮らしております
あなたも お元気で



詩抄 「青い花」から

2009-08-05 08:16:30 | Weblog
おうみ




幼い頃 父と母に連れられて
琵琶湖へはよく来た
なぜかいつも夕方か夜の浜辺で
若い叔父もいつも一緒だった
隣家のモダンな娘さんを
誘ってのちょっとした遠出だった
母は二人を合わせたかったのだと思う
あの戦争さえなければ
そこは二人の合う身の里となっていただろう
湖は今も 私の淡い海のままだ




あなたであったらいいのに



今朝は 五時前に 目が覚めました
私の枕元の 東の窓の外で
太陽が朝を広げて
待っていました

一日の始まりが
こんなに光っているなんて
喜びたいのです そして
秘かな期待が生まれてきます

ああ 私のそばにたたずんで
待ってくれる人がいて
微笑みで 起こしてくれるのが
あなたであったらいいのに




タイの旅行の写真 

2009-08-04 22:11:53 | Weblog

イタリアンレストランから眺める夕日の中に輝くオリエンタルホテル

私の愛する世界最高のホテル

ステートメントビル64階イタリアンレストラン・メッツァルナからのとうとうと流れるチャオプラヤ川の眺め

ワット・アルン(暁の寺)、渡し船の中から撮影のためエンジンの振動によるブレはどうしょうもない