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第一詩集『昔のままの本棚』一人想いから 2

2009-11-15 21:27:39 | Weblog
ごちそうさま


昼休みのコーヒーのひととき
貴女のお店へ行けば
貴女に仝える
そんな当たり前のことが
幸せで
今日もコーヒーのほんのひととき

貴女にとってはただのお仕事のひととき
そんな当り前のことは
分かっているから
私は本を読んでいるふりをしている
いろんな雑用をもち込んでいる
貴女の傍で
コーヒーのまわりに流れている
貴女の全てを味わっている

貴女のそばに居るだけで
十分だから
知らん顔している
いや、貴女の全てを知りたくて
さも知らん顔している

もう一つの傍に
誰かが居ても
いろんな貴女が顔を出すから
たのしくて知らん顔している

嫉妬なんかやかない   。
貴女のお店だから……
で、すましているわけではない
僕への当て付けだと
自惚れることにしているから
やきもちなんか焼かない
貴女のお店だから
帰りには はっきり言うことにしている
「ごちそうさま」と



 あなたを視つめていたい


もう少し視つめていていいですか
一人想いをきめこんでいる
恥ずかしさから
僕はほんの少し
盗み見しかしていません

もう少し視つめていていいですか
視つめて見つめ返されて
見透かされてしまうことが気になる
一人想いのやましさ
でももう少し視つめていていいですか

貴女を視つめることは
貴女を遣い昔にもどって愛すること
貴女を眺めていることは
此の世の外に貴女を連れ出すこと
貴女を視つめることは
貴女を抱きしめてしまうこと

あなたをいつまでも
いつまでも視つめていたい
一人想、故の
大胆さで
その誰かと粋な話が交されていても
いろんな貴女が顔を出すから
たのしくて知らん顔している

嫉妬なんかやかない   。
貴女のお店だから……
で、すましているわけではない
僕への当て付けだと
自惚れることにしているから
やきもちなんか焼かない
貴女のお店だから
帰りには はっきり言うことにしている
「ごちそうさま」と



 あなたを視つめていたい


もう少し視つめていていいですか
一人想いをきめこんでいる
恥ずかしさから
僕はほんの少し
盗み見しかしていません

もう少し視つめていていいですか
視つめて見つめ返されて
見透かされてしまうことが気になる
一人想いのやましさ
でももう少し視つめていていいですか

貴女を視つめることは
貴女を遣い昔にもどって愛すること
貴女を眺めていることは
此の世の外に貴女を連れ出すこと
貴女を視つめることは
貴女を抱きしめてしまうこと

あなたをいつまでも
いつまでも視つめていたい
一人想、故の
大胆さで



  一人想いですが


あの海のように広く
あの海の音のように繰り返し
いつまでも貴女を愛していたい

だんだん力を高めて
波頭を立てて
貴女のもとへ打ち寄せたい

激しいしぶきで
貴女を驚かせたい

静かに引いていく波で
貴女をいつまでも愛撫していたい

漂々と吹く潮風のように
貴女の髪にまとわりついて
愛の海辺に貴女を狂わせたい