マイ ポエム

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第二詩集「風に恋して」 窓 より 2  (つづき)

2009-11-09 21:01:10 | Weblog
 キャンバス


窓は私のおかかえ絵師
雪の日の冷たさを
ただ 美しさのみに
描き出す

昨日雪の中に見送った女を
痛みもなしに
いっの日か
写し出してくれるだろうか


 
 詩の訪れ

トントントン
窓を叩くのは
雨ですか

トントントン
窓を叩くのは
風さんですか

トントントン
窓を叩くのは
お陽さまの光ですか

トントントン
窓を叩きつづけるのは
わたしです
わたしです


 
 雨


あなたはいつも
私の代わりに泣いてくれる
意地悪な雨に
ボロボロ涙を流して
恋人の瞳のような
私の窓よ

どんなに雨が激しくても
いっも私に眠りを
添えてくれる
窓よ
おまえは私の孤独の
終生の枕だ

 

 高 窓


私はいつもあなたを見上げている
樹々の梢と話しあっているやさしい窓よ
私はいつもあなたの周りをめぐっている
あなたの入り口を求めて

もしも私か死んだら
一度だけ入れてください
そして窓辺であの鉢植えの花のように
陽の光りを受けさせてください