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東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

東京国立博物館の特別展、入場者数トップ10

2022年11月18日 | 東博総合文化展
東京国立博物館の特別展。
入場者数トップ10を確認する。
(私の確認できた範囲)
 
 
1位:1,505,239人
モナ・リザ展 
1974(昭和49)年4月20日~6月10日
 日本における美術展入場者数(1会場)の歴代1位を記録した歴史的な展覧会。
 「モナ・リザ」がルーヴルから貸し出されたのは、1963年のワシントン・ナショナル・ギャラリーとメトロポリタン美術館、1974年の東京国立博物館とプーシキン美術館だけである。
 
 
 
2位:1,297,718人
ツタンカーメン展
1965(昭和40)年8月21日〜10月10日
 ツタンカーメン王墓の埋葬品から「黄金のマスク」をはじめとする45点の古代エジプト美術が出品されたらしい。
 3会場を巡回し、合計で295万人を記録。
東京国立博物館:1,297,718人
 1965.8.21〜10.10
京都市美術館 :1,074,495人
 1965.10.15〜11.28
福岡県文化会館:  586,413人
 1965.12.3〜12.26
 
 
 
3位:946,172人
国宝 阿修羅展
2009(平成21)年3月31日~ 6月7日
 旧西金堂の国宝「八部衆立像(阿修羅など8体)」、国宝「十大弟子立像(現存6体)」が初めて寺外でそろって公開された展覧会。
 福岡に巡回し、合計で165万人を記録。
 
九州国立博物館:710,138人
 2009.7.14〜9.27
 
 
 
4位:796,004人
レオナルド・ダ・ヴィンチ  天才の実像 
2007(平成19)年3月20日~6月17日
 レオナルド・ダ・ヴィンチ《受胎告知》ウフィツィ美術館蔵 が来日するという、日伊で社会的事件?となった展覧会。
 1974年の《モナ・リザ》、1993年の《聖ヒエロニムス》、2002年の《白貂を抱く貴婦人》に続くレオナルド油彩画4作品目の来日であった。
 
 
 
5位:794,909人
国宝 薬師寺展
2008(平成20)年3月25日~6月8日
 
 国宝8点・重文5点を含む47点の展示。
 金堂の国宝《日光・月光菩薩立像》が、そろって寺外ではじめて公開された。
 
 
 
6位:774,572人
日本国宝展
1990(平成2)年4月10日~5月27日
 
 「日本国宝展」と題する展覧会は、確認した範囲では、過去7回開催されている。
 入場者数は、1990年の日本国宝展がトップ。
 近年では、2017年の京博「国宝」展の加熱ぶりが印象的。
 
1960年:298,634人 東京国立博物館
1969年:京都国立博物館
1976年:京都国立博物館
1990年:774,572人 東京国立博物館
2000年:439,039人 東京国立博物館
2014年:386,708人 東京国立博物館
2017年:624,493人 京都国立博物館「国宝」展
 
 
 
7位:722,082人
ルーブルを中心とするフランス美術展
1961(昭和36)年11月3日〜1962年1月15日
 1954年に東博「ルーヴル・国立美術館所蔵-フランス美術展」は、中世から19世紀までのフランス美術約360点を紹介し、入場者数は約52万人であったらしい。
 本展は、それに続く時代、アングル、ドラクロワに始まり、ミレーや印象派を経て、ピカソ、マティス、抽象絵画に至るまで、1840年〜1940年までの1世紀間のフランス美術の展開を、絵画260点、彫刻60点、素描119点、版画39点の計478点で紹介する。
 次の巡回地・京都では、東京を上回る入場者数を記録する。
 
京都市美術館:746,314人
 1962年1月25日〜3月15日
 
 
 
8位:632,543人
エジプト美術五千年展
1963(昭和38)年3月3日〜5月5日
 
 ユネスコは、「アスワン・ハイ・ダム建築計画」の実行によりダム湖に沈没してしまう「ヌビアの遺跡群」を高台に移転させる救済キャンペーンを開始。本展や「ツタンカーメン展」の収益金は、このキャンペーンに寄付されたという。
 
京都市美術館:586,114人
 1963年5月26日〜7月21日
 
 
9位:620,390人
世界四大文明展 エジプト文明展
2000(平成12)年8月2日~10月1日
 
 「世界四大文明展」として、エジプト、メソポタミア、インダス、中国の各文明を紹介する展覧会を開催するという大規模企画。
 首都圏では、4展が4館で同時開催される。入場者数では、東博のエジプトがトップとなるが、東京都美術館のインダス、世田谷美術館のメソポタミア、横浜美術館の中国も、40万人超と大人気。
 4展は、首都圏のあと、それぞれ1〜4都市を巡回している。
 
【エジプト文明】
東京国立博物館:620,390人
 2000年8月2日~10月1日
愛媛県美術館
 2000年10月21日〜12月17日
国立国際美術館:404,825人
 2001年1月13日〜4月8日
北海道立近代美術館
 2001年4月21日〜7月1日
 
【メソポタミア文明】
世田谷美術館:408,831人
 2000年8月5日〜12月3日
福岡アジア美術館
 2000年12月16日〜2001年3月4日
 
【インダス文明】
東京都美術館:428,263人
 2000年8月5日〜12月3日
名古屋市博物館
 2001年1月20日〜3月11日
 
【中国文明】
横浜美術館:421,899人
 2000年8月5日〜11月5日
仙台市博物館
 2000年11月14日〜12月24日
石川県立美術館
 2001年1月13日〜2月12日
香川県歴史博物館
 2001年2月24日〜4月1日
広島県立美術館
 2001年4月12日〜6月17日
 
 
 
10位:600,439人
運慶展
2017(平成29)年9月26日~ 11月26日
   「運慶作あるいはその可能性が高いと考えられているのは、異論はあるものの、31体という見方が一般的」(当時)であるなか、そのうち22体が出品された「史上最大の運慶展」。
 ちなみに、同年4-6月には「快慶展」が奈良国立博物館で開催、入場者数123,842人であった。
 
 
 
次点(11位):596,137人
古代エジプト展
1978年4月1日~5月28日
 
 
 
 トップ11のうち、
 4展が「古代エジプト」。
 4展が「日本美術」。
 3展が「西洋美術」(うち2展がレオナルド・ダ・ヴィンチ作品展)。
 
 
トップ11を、開催順に、通常一般(大人)料金を添えて並べる。
1961(昭和36)年
 ルーブルを中心とするフランス美術展 未確認
1963(昭和38)年
 エジプト美術五千年展 未確認
1965(昭和40)年
 ツタンカーメン展  300円
1974(昭和49)年
 モナ・リザ展    200円
1978(昭和53)年
 古代エジプト展   800円
1990(平成2)年
 日本国宝展     1100円
2000(平成12)年
 世界四大文明展 エジプト文明展 1300円
2007(平成19)年
 レオナルド・ダ・ヴィンチ - 天才の実像 
           1500円
2008(平成20)年
 国宝薬師寺展    1500円
2009(平成21)年
 国宝阿修羅展    1500円
2017年(平成29)年
 運慶展       1600円
 
 
 
 さて、現在開催中の「国宝 東京国立博物館のすべて」は、第3期および第4期の事前日時指定券が予約開始すぐに完売になるなど、大人気の模様。
 このご時世でなく、事前予約制による入場者数制限がなければ、トップ10入りを狙えただろうか。
 なお、一般料金は、2000円。
 
 
 ちなみに、東博の特別展入場料金の過去最高額は、2020年10-11月の「桃山-天下人の100年」展で、一般料金2400円。
 
 同展以降の平成館の特別展の一般料金は、以下のような推移。
 
 鳥獣戯画のすべて   2000円 
 聖徳太子と法隆寺   2200円
 最澄と天台宗のすべて 2200円
 ポンペイ       2100円
 琉球         2100円
 国宝 東京国立博物館のすべて 2000円
 
 総合文化展一般料金+1000円少しの水準である。
 
 
 
〈追加〉
 資料館にも行きたいな。


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