東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

会期最終週の「怖い絵展」に行く(上野の森美術館)

2017年12月14日 | 展覧会(西洋美術)
怖い絵展
2017年10月7日〜12月17日
上野の森美術館
 
 
   もう1度ドラローシュ《レディ・ジェーン・グレイの処刑》を見ておきたい。
   前回訪問時にびっくりした展示室内の大混雑、その後の対策状況も気になる。
 
 
   と思っていたら、もう最終週、行く気があるなら行かないと。待ち時間を考えると、週末はパス、平日の火曜日以降は寒いとの予報、なら比較的気温が高い月曜日がよい、都合もOK。
   で、会期最終週の月曜日、夜間開館時間帯に上野の森美術館に行く。会期初日以来、2回目の訪問。
 
 
   公式ツイッターでは16:50時点で70分待ち。減らないかなあと期待しつつ18:10前に美術館に到着すると、相変わらず70分の案内。列の最後尾につく。60分ほどで入場。フル時間、屋外での待ちだが、あまり寒くなくて助かる。
 
 
 
   閉館時刻まで1時間ほどの鑑賞時間。短いけれども短いなりに怖い絵たちを楽しむ。
 
 
   今回のお気に入り5選。
 
ドラローシュ《レディ・ジェーン・グレイの処刑》
 
ギュスターヴ=アドルフ・モッサ《飽食のセイレーン》
 
ポール・セザンヌ《殺人》
 
モロー《ソドムの天使》《トロイアの城壁に立つヘレネー》
 
チャールズ・シムズ《クリオと子供たち》《小さな牧神》


   特にモッサ《飽食のセイレーン》。相当な傑作ではないか?(もう1点の《彼女》より断然良い。)
 
   あと、チャールズ・シムズ作品群4点。作品解説無しだと素通りするだろうが、作品解説を読んでしまうと、気になる作品群。
 
 
 
 
   大混雑については、入場制限を強化している、との印象。
 
   前回訪問時は、入場して階段で2階に上がってすぐ、最初の展示コーナーに人が溜まり過ぎて、左手に展示されている出品番号No.1のフュースリ《オイディプスの死》が危ないと感じたが、今回はそこまでの逼迫感はない。
 
   右手にあった主催者挨拶的パネルが撤去されている。これも効果があったはず。館の入口に中野京子氏の「開催によせて」パネルが置いてあるが、これは2階から移設したのだろうか。
 
   2階展示室全体としても、人の多過ぎ感が緩和された印象(夜間時間帯だから、かもしれないが)。
   
   展示作品自体の移設はないようである。また、個別作品の解説パネルの設置状況も変わりないように思われる(本展の趣旨から間引きする訳にはいかないだろうけど)。
 
 
   主催者や係員の方々は大変なご苦労だと思うが、閉幕までよろしくお願いする。何かあったら、こちらに致命的な影響を与えるだろうから。
 
 
【参考】上野の森美術館
美術展入場者数    歴代トップ5
(漏れがあればご容赦ください)
 
 
1位
MOMAニューヨーク近代美術館展
1993年2月3日〜5月9日
790千人
 
 
2位
MOMAニューヨーク近代美術館名作展
2001年10月6日〜2002年2月3日
508千人
 
 
3位
生誕100年記念  ダリ回顧展
2006年9月23日〜2007年1月4日
502千人
 
 
4位
ピカソ展
1999年3月13日〜6月14日
467千人
 
 
暫定(開催中)
→5位
怖い絵展
2017年10月7日〜12月17日
400千人?(見込)
→414千人。
   1日あたり5,750人【12/18追記】
 
 
5位→6位
MOMAニューヨーク近代美術館展
1996年3月15日〜6月9日
370千人
 
 
これも入れるべき?
ツタンカーメン展~黄金の秘宝と少年王の真実~
2012年8月4日〜2013年1月20日
115万人
 


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