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東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

ポップ・アート 1960's→2000's(横須賀美術館)

2010年10月03日 | 展覧会(西洋美術)
2007年4月に開館した横須賀美術館。
海を望むしゃれた建物の美術館と聞いていて興味はありましたし、これまで見たいと思った企画展もいくつかありました。
が、いかんせん家から遠いので縁がありませんでした。

今回は近くまで来たし、天気もよかったので、足を伸ばすこととしました。
JRで横須賀駅まで、「観音崎」行きバスで約40分。「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」下車。すぐ前。

確かにしゃれた建物。1階は、海を望みながら食事ができるイタリアン・レストランがあります(人気のようです)。


海を望むと。


開催中の企画展は「ポップ・アート」展。
「戦後アメリカ美術の優れたコレクションとして知られるミスミ・アートコレクション」によるもの。
あまり関心のある領域ではありませんが、少し前宮下規久朗氏の「ウォーホルの芸術」を読んで実物も見たいなあと思っていたので、まあ良い機会かと。

観客は意外に結構いましたが、カップルか親子連ればかり。確かに一人で来るところではないなあ。

ロイ・リキテンスタインの「泣く少女」他11点から始まります。
次にウォーホルが5点。
定番の「マリリン・モンロー」(1カット)、「キャンベル・スープ」(1カット、ゴールデン・マッシュルーム缶)、「ジャッキー」(4カット)があり、特に「ジャッキー」を興味深く見ました。

あとは名前も知らない人の作品ばかりではありましたが、面白く見たのが。

1 ヴィック・ムニーズ(1961年サンパウロ生)
  「ナディア・コマネチ(インクの絵画)」、「オランピア(チョコレートの絵画)」、「りんご、桃、洋梨、葡萄、セザンヌ(雑誌の絵画)」

 身近にある、もろくてはかない素材を用いて絵画の制作を行い、それを写真に収めた作品で知られる。
 (写真に収めた後、絵画のほうは“サヨナラ”するらしい。)
 美術史上の名作を引用した作品も多い。
 
 今回は5点展示。
 美術史上の名作からは、「チョコレート・シロップ」によるマネのオランピア、「雑誌の切端」によるセザンヌの静物画。
 そのほか、「インク」による段違い平行棒演技中のコマネチ、「ダイアモンド」によるマリリン・モンロー、等。 

2 グレゴリー・クルードソン(1962年ニューヨーク生)
  「無題(燃える家)」、「無題(窓辺の少女たち)」

 単なる写真。といいますか、映画のワンシーンという雰囲気。
 わざわざ巨大スタジオに大掛かりな撮影用セットを作り出し、大人数のクルーにて撮影した作品だそうです。

 今回は2点展示。
 燃える家(炎は家の中にとどまっている状態)を見つめる男性。
 窓辺に立つ少女。窓辺に飾られた花と、あたりを舞う蝶がなんとなく異様。
  

企画展を出た後、横須賀美術館の所蔵品展示へ。

萬鉄五郎「ガス灯」
 参りました。
 画面の中央にガス灯が一本。画面の下方、遠くに見える家の屋根と煙をはく煙突1本。
 至近距離にある木の枝。ガス灯は木の枝に囲まれた形。

中村彜「少女」
 有名ですよね。「新宿中村屋」の中学生の健康的なお嬢さん。相馬俊子さん。
 横須賀美術館が持っているとは知りませんでした。

帰りは、観音崎バス停まで歩いて、「浦賀駅」行きバスに乗車。浦賀駅から京急に乗りました。やっぱり遠いです。


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