【題名】夕凪の街 桜の国(全1巻)
【作者】こうの史代
【出版社】双葉社
【単行本初版】2004年10月
映画『この世界の片隅に』。
素晴らしい映画だったので、勢いで原作コミック上中下巻(双葉社)を購入。
さらに2度目の映画鑑賞も。
かなりのハマりようである。
主人公である女性の視点から描かれる戦時中の生活。
絵を描くことが生活と不可分なものとなっている彼女。 一般の人々とは、ものの見方が随分異なっているのだろう。かもしれない。分からないけど。
2度目の鑑賞。
昭和20年6月のあの日が徐々に近づいてくる。
それが辛い。
そして、昭和20年8月6日の朝がやってくる。
これまた勢いで、こうの氏のコミック『夕凪の街 桜の国』も購入する。
12年前の作品で、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞したり、映画化されたりと、かなりの評判だったようだ。
『夕凪の街』は、1955年(昭和30年)夏の広島市が舞台。23歳の女性が主人公。
『桜の国』は二部構成。主人公は『夕凪の街』の主人公の姪。
第一部は、1987年(昭和62年)4月の東京都中野区が舞台。主人公は小学5年生。
第二部は、単行本出版年と同じ2004年(平成16年)夏の東京都西東京市と広島市が主要舞台。主人公は、28歳になっている。
広島の被曝を巡っての三世代・60年の物語。
物語から12年たった現在。2016年。
広島・長崎の被曝を巡る物語は、続いているのだろう。