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東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

ゴッホ展-巡りゆく日本の夢(東京都美術館)

2017年11月03日 | 展覧会(西洋美術)

 

ゴッホ展
巡りゆく日本の夢
2017年10月24日〜18年1月8日
東京都美術館
 
 
「日本初!ファン・ゴッホ美術館との本格的国際共同プロジェクト」


   本展覧会は、過去に日本において開催された「ゴッホ展」の中でも初となるオランダのファン・ゴッホ美術館との国際共同プロジェクトで、日本展終了後、ファン・ゴッホ美術館でも開催されます。
 
   本展では、通常の図録(2,000円)に加えて、「ゴッホ美術館との共同企画による最新研究の成果を発表」する国際版図録『ファン・ゴッホ   巡りゆく日本の夢』(日本語版6,480円)が刊行されている。
 
 
 
 
ゴッホ油彩画32点、素描8点。
 
 
【オランダ】
 
1)ゴッホ美術館 
      油彩11点+素描2点
2)クレラー・ミューラー美術館
      油彩6点+素描3点
3)ハーグ市立美術館
      油彩1点
4)デ・プール財団、アムステルダム
      油彩2点
 
【その他】
 
5)ローマ国立近代美術館  
      油彩1点
6)プーシキン美術館
      油彩1点+素描1点
7)メトロポリタン美術館
      油彩1点
8)ワシントン・ナショナル・ギャラリー
      油彩1点
9)プリンストン大学美術館
      油彩1点
10)シンシナティ美術館
      油彩1点
11)ヴァージニア美術館  
      素描1点
12)ポーラ美術館
      油彩1点
13)個人蔵
      油彩5点+素描1点
 
 
 
 
日本初公開の油彩画4点。
 
 
《雪景色》1888年
個人蔵
 
《夾竹桃と本のある静物》1888年
メトロポリタン美術館
 
《タラスコンの乗合馬車》1888年
プリンストン大学美術館
 
《ポプラ林の中の二人》1890年
シンシナティ美術館
 
 
 

   まずプロローグとして、ゴッホのパリ時代の自画像が迎えてくれる。
 
 
《画家としての自画像》
1887/88年
ゴッホ美術館


第1部   ファン・ゴッホのジャポニスム   
日本美術がファン・ゴッホに与えた影響を様々な角度から検証
 
 
 《種まく人》
1888年
ゴッホ美術館

   来年の「ビュールレ・コレクション」展には、同コレクション所蔵の別バージョンの《種まく人》が出品されるようだ。
 
 
1.パリ  浮世絵との出会い
 
 
《花魁(渓斎英泉による)》
1887年
ゴッホ美術館
 
 
「花魁、ガマ、蛙、鶴が別々の版画からとられている」として、その版画も展示。
 
 
「花魁」

『パリ・イリュストレ』誌の1886年5月号・日本特集の表紙

渓斎英泉《雲龍打掛の花魁》
1820〜30年代
 
 
「ガマ、蛙」
 
二代  歌川芳丸《新板虫尽》
1883年
 
 
「鶴」
 
龍明《芸者と富士》
   1870年代
→ちりめん絵。フランス語でクレポン。「錦絵を棒に巻き、もんで皺をつけて縮緬(ちりめん)風にしたもの。元の錦絵とくらべサイズは小さくなるが、色合いや手触り感など独特の趣に仕上がる」。ちりめん絵は、当時、安価な土産として外国人に人気があって大量に制作されていたらしい。
 
 
 
2.アルル   日本の夢
 
 
《雪景色》
1888年
個人蔵
 
    日本初公開の本作は、1888年2月のアルル到着、その日は南仏では珍しく大量の積雪であった、からすぐに描かれたらしい。
 
 
《糸杉の見える花咲く果樹園》
1888年
クレラー=ミュラー美術館
 
    本作を含む風景画が並ぶ一画。みんなで、その地平線の高さをアピールしている。
    本作は、何度か見る機会を得ているが、その構図と色彩が魅力である。
 
 
《水夫と恋人》
1888年
個人蔵
 
    本作は断片。
    本作と残されたスケッチをもとにした本作の復元画は、地下の展示室を出てエスカレーターへ向かうところのスペースに展示されている。
 
 
 
(続く)
 


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