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東京でカラヴァッジョ 日記

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東京藝術大学によるもう一つの「バベルの塔」展 〜 「Study of BABEL」展

2017年05月01日 | ボイマンス美術館展

「Study of BABEL」展
2017年4月18日~7月2日
東京藝術大学Arts & Science LAB.1Fエントランスギャラリー

 

   東博・黒田記念館の入口(上島珈琲店)から東にすぐ、東京都美術館から公称徒歩約3分の場所で、東京藝術大学によるもう一つの「バベルの塔」展が開催されている。

 

   東京藝術大学・東京藝術大学COI拠点が主催、入場無料、会期・開館日時はオリジナル展覧会と同じ、の「バベルの塔」展。


   公開されているのは、次の3点。


1)高さ3m超の「バベルの塔」の立体模型

・オリジナルの《バベルの塔》に描かれている平均的な人物の身長を約170cmと仮定して算出すると、「バベルの塔」の高さは約510mとなる。それをおよそ150分の1(≒3.4m)に立体化した、昼の「バベルの塔」模型。
マニアックな精巧さ。


2)1)と同じ高さ、プロジェクションマッピングによる「バベルの塔」の夜姿
・約3分間の、夜の「バベルの塔」の映像劇。


3)《バベルの塔》のクローン文化財(高精細複製画)

・なぜか実物の110%大。
・昨夏、デルフト大学が開発した高分解能の蛍光X線分析装置を用いた《バベルの塔》の科学調査が行われ、作品の特徴的な組成分布や用いられている材料などが明らかになった。それらの結果をもとに、色味や質感、筆のタッチや凹凸だけでなく、材料や組成分布までもオリジナルに近づける新たな試み、クローン文化財。
・精巧な画面のみならず、支持体(オーク材)にも注目したい。

 

   1の立体模型が撮影可能であったので、撮影させてもらう。(なお、3は撮影不可。)

 

【全体】

 


【頂上部】

 

 


【地上から頂上部まで漆喰を運んだ白い痕】

 

【地上から頂上部まで煉瓦を運んだ赤い痕】

 


【第4層目のカトリックの教会堂と宗教行列】

 


【第1層目】

 

 

   奥のスペースには、法隆寺金堂も。

 

 

   あなたも「バベルの塔」の中の人になれる!企画付き。

   よくこれだけの関連企画を、と感心する。混雑への不満軽減策か。


   楽しい企画であることは間違いないので、オリジナル展覧会の次の巡回地、大阪でも是非公開して欲しい。

 

 

【5/10追記】

   5月12日金曜日の19時と19時30分の2回、上野の森美術館(屋外壁画)にて、「バベルの塔」の3DCG化映像のプロジェクション投影、合わせて、バーチャルコンサート(ブリューゲルと同時代の作曲家モンテヴェルディの曲)を行うという。 

   題して東京藝術大学「バベルナイト」。無料。見たいな。

http://www.geidai.ac.jp/wp-content/uploads/2017/05/BABEL_Night.pdf




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