2015年2月最終週、東京国立博物館を訪問する。
1)本館2階 国宝室
国宝≪檜図屏風≫
狩野永徳筆 1590年
展示期間:2/17~3/15
2012年10月から2014年3月にかけて本作品の修理が行われ、今回修理後初公開。
もとは4面の襖だったものを8曲1隻の屏風にしていた本作品、今回の修理にて、襖を意識した4曲1双の屏風装に改装したという。
パンフレット「国宝 檜図屏風 平成の大修理」が配布されている(東博HPにも掲示)。
2)本館1階 特別5室
「みちのくの仏像」展(~4/5)を再訪。
前回訪問時と比べると、観客も少なめで落ち着いて、仏像の名品を鑑賞できる。
一番最初に展示されている重文≪聖観音菩薩立像≫(岩手・天台寺)の“鑿跡の美”、重文≪十一面観音菩薩立像≫(宮城・給分浜観音堂)の長年海を見つめてきたというその表情(以上2点が、私の大のお気に入り)、などを味わう。
今回は、円空仏3点にも惹かれる。≪地蔵菩薩立像≫(青森・西福寺)、≪釈迦如来立像≫(青森・常楽寺)、≪十一面観音菩薩立像≫(秋田・龍泉寺)の造形。
3)総合文化展
重文≪天狗草紙(東寺・醍醐寺巻)≫(鎌倉時代・13世紀)
満開の桜のもとで舞う稚児たち。
それを見つめる僧たち。
帰りがけ、国立西洋美術館前。間もなく、グエルチーノ展。