びっくり! 2018年10月〜2019年5月に、東京・大阪でフェルメール展が開催される。
フェルメール展
2018年10月5日〜2019年2月3日
上野の森美術館
2019年2月16日〜5月12日
大阪市立美術館
1:東京会場は、上野の森美術館?!
キャパ故に、現在開催中の「怖い絵展」にて大変な待ち行列を日々生産する美術館、大丈夫なのか?
「日時指定入場制」を導入するとある。
20数年ほど前はしばしば試みられ、2010年の三菱一号館美の開館記念企画展でも採用された記憶があるが、近年の企画展ではあまり見かけない。
「待ち時間の少ない展覧会を目指します」「時間も空間もゆったりと名画と向き合うことができる、かつてなく贅沢な展覧会をおとどけします」
本当か? 私の想像を超える定員制なのかな。
想定される全体の出品点数から、「怖い絵展」のような危険な展示にはならないだろうけど。
2:フェルメール出品点数は、日本における過去最大の8点!
日本におけるフェルメール展、出品点数の多い展覧会としては、2000年大阪市立美の5点、2008年東京都美の7点。
今回はそれらを上回る8点。企画者としては、8点達成が絶対的な目標なのだろう。
さて、大阪展は「東京展とは一部展示内容が異なります」とある。8点から減少するということか、大阪では過去最大の6〜7点とか呼んだりして。大阪は、日本におけるフェルメール展発祥の地。むしろ大阪会場のみの特別な出品作があるかもしれない。
3:出品作
出品作8点のうち「現在、世界各地の作品所蔵者との交渉が最終段階に入っており、このほど出品が確定した4点について先行発表します」。
初来日!!来日作品22点目!!
《紳士とワインを飲む女(ぶどう酒のグラス)》
ベルリン国立美術館
フェルメールの最高傑作!!!11年ぶり2度目の来日!!!
(今度こそ近くから見させて欲しい!!!)
《牛乳を注ぐ女》
アムステルダム国立美術館
フェルメール初期の大型作品、10年ぶり2度目の来日!!
《マルタとマリアの家のキリスト》
スコットランド・ナショナル・ギャラリー
3度目の来日!
《手紙を書く婦人と召使い》
アイルランド・ナショナル・ギャラリー
あと4点は何かなあ。アメリカからも来るだろうなあ。国立西洋美に寄託中の《聖プラクセディス》も出品されるのかなあ。
しかし、これら4点は本当に地元を8カ月も離れることができるのだろうか?
8点とは、東京のみ・大阪のみ出品を合わせての数なのかもしれない。
参考:過去の来日作品
1)ディアナとニンフたち(マウリッツハイス王立美)
1968年、1984年、2008年、2012年
2)窓辺で手紙を読む女(ドレスデン国立美)
1974年、2005年
3)真珠の耳飾りの少女(マウリッツハイス王立美)
1984年、2000年、2012年
4)手紙を書く女(ワシントンNG)
1987年、1999年、2011年
5)天秤を持つ女(ワシントンNG)
2000年
6)地理学者(シュテーデル美)
2000年、2011年
7)リュートを調弦する女(メトロポリタン美)
2000年、2008年
8)聖プラクセディス(個人蔵)
2000年(2015年〜国立西洋美で常設展示)
9)恋文(アムステルダム国立美)
2000年、2005年
10)絵画芸術(ウィーン美術史美)
2004年
11)牛乳を注ぐ女(アムステルダム国立美)
2007年
12)マルタとマリアの家のキリスト」(スコットランドNG)
2008年
13)小路(アムステルダム国立美)
2008年
14)ワイングラスを持つ娘(アントン・ウルリッヒ公美)
2008年
15)手紙を書く婦人と召使い(アイルランドNG)
2008年、2011年
16)ヴァージナルの前に座る若い女(個人蔵)
2008年
17)レースを編む女(ルーブル美)
2009年
18)手紙を読む青衣の女(アムステルダム国立美)
2011年
19)真珠の首飾りの少女(ベルリン国立美)
2012年
20)天文学者(ルーブル美)
2015年
1968年、1984年、2008年、2012年
2)窓辺で手紙を読む女(ドレスデン国立美)
1974年、2005年
3)真珠の耳飾りの少女(マウリッツハイス王立美)
1984年、2000年、2012年
4)手紙を書く女(ワシントンNG)
1987年、1999年、2011年
5)天秤を持つ女(ワシントンNG)
2000年
6)地理学者(シュテーデル美)
2000年、2011年
7)リュートを調弦する女(メトロポリタン美)
2000年、2008年
8)聖プラクセディス(個人蔵)
2000年(2015年〜国立西洋美で常設展示)
9)恋文(アムステルダム国立美)
2000年、2005年
10)絵画芸術(ウィーン美術史美)
2004年
11)牛乳を注ぐ女(アムステルダム国立美)
2007年
12)マルタとマリアの家のキリスト」(スコットランドNG)
2008年
13)小路(アムステルダム国立美)
2008年
14)ワイングラスを持つ娘(アントン・ウルリッヒ公美)
2008年
15)手紙を書く婦人と召使い(アイルランドNG)
2008年、2011年
16)ヴァージナルの前に座る若い女(個人蔵)
2008年
17)レースを編む女(ルーブル美)
2009年
18)手紙を読む青衣の女(アムステルダム国立美)
2011年
19)真珠の首飾りの少女(ベルリン国立美)
2012年
20)天文学者(ルーブル美)
2015年
21)水差しを持つ女(メトロポリタン美)
2016年