マリー・ローランサン展~女の一生~
2014年4月12日~6月22日
三鷹市美術ギャラリー
1:マリー・ローランサン美術館について
本展(巡回はない模様)の出品作品69点のほとんどの所蔵者が、本美術館。
どんな美術館なのか、HPで確認した。
・長野県茅野市に1983年7月に開館、2011年9月に閉館。
・閉館後も、マリー・ローランサン作品のコレクションは維持し、展覧会への貸出を行っている。
・例えば、
2011~12年の「マリー・ローランサンとその時代展」(長野、岡山、愛知、神戸、東京を巡回)。
2013年にパリのマルモッタン=モネ美術館開催の「フランスの美術館では初めてとなる」マリー・ローランサン回顧展に対する78点の貸出。
日本の美術館だったのか。
2:本展のサブタイトル「女の一生」について
「画家ローランサンの特異な点は、今では考えづらいことですが、女であるということでした。」
「女の一生」とは、絵のテーマではなく、画家その人を指している。
本展の章立ては、サブタイトルに沿っている。初期から晩年までの作品がカバーされる。
第1章 最初期 1902-1906:5点
画家を志してからの初期作品
第2章 アポリネールとの出会い 1907-1913:10点
アポリネールとの出会いから別れ、そしてドイツ人男爵と出会うまで
第3章 フォン・ヴェッチェン男爵との結婚 1914-1920:7点
ドイツ人男爵との結婚から離婚まで
第4章 成熟~晩年 1921-1956:47点
ドイツ人男爵との離婚からパリでの活躍、そして死まで
何ともざくっとしたこの切り口が、この画家に対して有効なのかどうかはわからない。
ただ、マリー・ローランサンらしい作風は、第2章と第3章の境目辺りから出てきている。
(≪音楽≫1944年頃作)
3:三鷹市美術ギャラリーについて
三鷹市美術ギャラリーへの訪問は、本ブログを始めてからは、初めて。
これまで見た展覧会のなかで、強く記憶に刻み込まれているのは、次の2展。
1)ノートン美術館展 印象派からピカソへ
1996年8月10日~9月8日
2)高島野十郎展
2006年6月10日~7月17日
特にノートン美術館展での、ゴーギャン≪ゲッセマネの園の苦悩≫との出会い。
それまでゴーギャン作品にピンとこなかった私が、大好き人間に変わる契機となった作品である。
三鷹市美術ギャラリーは、駅前にあること、20時まで開館していることも高ポイント。