東京でカラヴァッジョ 日記

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【記録】2024年3月の福岡日帰り美術鑑賞旅行

2024年03月14日 | 展覧会(日記)
 2024年3月、前月に引き続き、福岡日帰りの美術鑑賞旅行を敢行する。
 
 
 
 
 前月は往復羽田としたが、今回は往路を新幹線、復路を羽田とする。
 前月とは違い、直前での計画。その時点で確保可能な交通手段の料金を比較し、極力安く抑えたもの。
 鉄道ファンでは決してないが、一度は新幹線で東京・博多間を通しで乗ってみたいというのもある。前回は久々の空路ということもあってか少し酔い、福岡滞在中に抜けきれなかったこともある。
 往復羽田と比べると、自宅出発時刻は変わらず、美術鑑賞可能時間が1時間ほど短くなるが、許容する。
 
 計画は次のとおり。
 
のぞみ99号 品川6:00発 博多10:46着。
福岡市博物館→福岡市美術館→九州国立博物館
18:20までに九州国立博物館を出発し、福岡空港へ。
 
 しかし、計画は序盤から崩れる。
 
 
 
 
 新宿から品川に向かう計画で、新宿で山手線ホームに行く。時間に余裕があることを確認してからトイレに行き(これが良かった可能性がある)、ホームに戻る。
 隣りの千葉方面行の総武緩行線にドアを閉じた黄色の車両が止まっていると思ったら、構内アナウンスが流れる。その車両で人身事故が発生した旨(後に確認すると、飛び込みらしい)。
 
 現場は見たくないが、どこで起きたのかだけは確認しようと、ホームを歩く。中程に青い囲いがあって、駅員が一人いるが、周りにそんな雰囲気はない。まもなくレスキューの人が数人来て、立入禁止ロープを準備し始める。やがて駅の周囲に救急車のサイレンが鳴り響く。
 すぐにそこを去るが、さて、山手線は動くだろうか。悩んだ結果、中央線ホームに移動する。中央線も当然止まっているが、影響なしが確認できたので運転を再開するとの案内であったので、東京駅に向かうこととする(後で確認すると、山手線も運転再開したらしいので、待てば品川に間に合ったかもしれない。)
 
 品川6:00には間に合わない。東京駅で指定席を変更する。
 
 のぞみ3号 品川6:22発 博多11:09着
 
 美術鑑賞可能時間が23分も減る。
 
 
 
 
 8:41、のぞみ3号はほぼ定刻どおりに新大阪駅に到着。
 ここで、恐ろしい車内アナウンスが流れる。
 新岩国駅での7:30頃の接触事故発生により、しばらく運転を見合わせる旨。
 運転再開は10:00頃予定。頻繁に車内アナウンスがなされる。その後10:30頃に変更。
 人身事故での運転見合わせは、在来線なら1時間が目安だろうが、新幹線では2.5〜3時間となるようだ。確認すべき範囲が広いのだろう。
 
 10:19、約100分の運転見合わせを経て、新大阪駅を出発。
 
 10:32、新神戸駅着。新大阪・新神戸間の所要時間は概ね通常どおり。
 ここで恐ろしい車内アナウンスが流れる。
 この新幹線は、広島止まりが決定したとのこと。
 この先どうすればよいのか。ここまで進んでいるのに中止すべきなのか。
 
 10:42、新神戸駅発。
 岡山駅に着くまでの間に腹を決める。福岡に向け、行けるところまで行こう。
 
 11:28、岡山駅発。
 状況に変化がなくても車内アナウンスが頻繁に流されるのはありがたい。その声も慌てることなく、落ち着いたもので感心する。
 JRのホームページでも確認できる。こちらも状況に変化がなくても頻繁に更新されていてありがたい。
 広島から先の見通しについては、ずっと触れられなかったが、広島到着までの間にようやく案内がなされる。広島から先は、さくら547号、549号が走るとのこと。
 
 後に確認すると、先行するさくら541、543、545号、みずほ601、603、605号、のぞみ99号、1号は途中で運転取り止めとなっており、さくら547号が新大阪から博多まで行けるその日最初の列車となったようだ。広島から先についてのアナウンスが長くなされなかったのは、運転再開が決まらなかったからだと納得した。
(つまり、当初計画どおり品川でのぞみ99号に乗っていても、さくら547号に乗ることとなった。)
 
 12:30頃、広島駅着。147分遅れ。
 
 同じホームに、鹿児島中央行きが博多行きに変更されたさくら547号が、120分以上遅れで到着するという。
 ホームは人で溢れ、厳しいかと思ったが、やってきた列車になんとか乗り込む。
 
 12:51、広島駅発。
 デッキにずっと立つ。列車内は人でいっぱいだが、通勤時ほどには密着しない。荷物の大きい人が多く、人と人との距離が自然と保たれる。1時間ほどの立ち乗車であれば慣れている。
 
 小倉駅着。結構な数の人が降りる。
 13:58、博多駅着。広島・博多間はほぼ通常どおりの1時間ほどの所要時間。
 
 結果、美術鑑賞可能時間は3時間減少した。
 
 
 
 
 まずは、最大の目的である福岡市美術館に直行する。
 到着は14:45。退館は16:15。
 
 九州国立博物館は既に諦めている。後期入りした長沢芦雪展を見たかったが、行っても滞在時間が1時間もないし、なにより2度あることは3度ある、で西鉄に何か起きたら困る。
 
 タクシーで、福岡市博物館へ。
 お目当ての「金印」を見る。
 閉館時刻17:30に退館。
 
 福岡空港に向かうまでの余り時間は、夜間開館中の福岡アジア美術館に行く。
 
 帰りは、実にスムーズ。何事もなく、予定どおりに福岡空港に到着し、福岡を発って羽田に着き、自宅までの電車も定刻どおり。
 
 
 
 
 そして、後日、新幹線特急料金の払戻しを受ける。
 結果として、当初計画より費用は少なく済むこととなった。


2 コメント

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日帰り旅 (そうこう)
2024-03-17 17:33:16
大変な日帰り旅でしたね。こんなに事故が起きること…そしてすぐ他の方法を考える、さすがです!そして美術館3つも廻れてすごいです!
Unknown (k-caravaggio)
2024-03-17 21:31:30
そうこう様
コメントありがとうございます。
新幹線8時間の旅となりましたが、空路2時間+アルファ(その前後の交通機関+各種手続)より体調的に楽である、というのは意外でした。のぞみ3号は、その前後の運転状況を見ると、広島まで行けて、広島での待ち時間が少なくて、立ち時間が1時間で済んだことは、恵まれていたようです。しかし、JRが被った損害への賠償を考えると恐ろしいです。

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