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東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」(森アーツセンターギャラリー)

2019年10月10日 | 展覧会(現代美術)
バスキア展   メイド・イン・ジャパン
2019年9月21日〜11月17日
森アーツセンターギャラリー
 
 
   ジャン=ミシェル・バスキア。
   1960年、ニューヨーク・ブルックリンに生まれる。会計士である父(1930〜2013)はハイチからの移民、母(1934〜2008)は両親がプエルトリコ出身。四人兄弟の次男。兄はバスキアが生まれる直前に亡くなっている。1964年生と1967年生の妹がいる。
 
バスキア
《フーイー》
1982年、高知県立美術館
 
 
 
   1988年、27歳で死去。10年弱の活動期間で、1,000点以上の絵画作品と3,000点以上のドローイングを残す。
 
バスキア
《無題》
1982年、前澤友作蔵
 
 
 
   バスキアの名前は、前澤友作氏がオークションにて123億円でその絵を入手したというニュースで初めて知ったほどの私。1980年代のニューヨークの社会情勢、アートシーンを知らないし、アメリカ黒人の歴史に疎いし、その芸術も知らない。
 
バスキア
《ナポレオン》
1982年、個人蔵
 
 
 
   図版を見ると、その作品は落書きのようなものに見える。
 
バスキア
《メイド・イン・ジャパンI》
1982年、ディミトリ・マブロマチス蔵
 
 
 
   作品上に多用されている文字は、単なる模様ではなく情報を持っているらしい。日本語に置き換えるのが大変。そもそも分からない言葉が多数。表面的には日本語に置き換えることができたとしても、その言葉が持つ当時の社会における意味合いとかは全く分からない。唯一想像しうる言葉は、1980年代の日本の製造業の躍進に関わる言葉のみ。
 
バスキア
《オニオンガム》
1983年、ヴァン・デ・ウェッジ・ファインアート、NY
 
 
 
   そんなバスキアの作品が約130点、大型の作品も多く、ボリューム充分。所蔵者に日本の公立美術館の名を多く見かけるとは意外。
 
 
バスキア
《消防士》
1983年、北九州市立美術館
 
 
 
   これだけの量の実物をまとめて見ると、やはり落書きではないことは、流石の私でも分かる。「エネルギッシュ」「熱量」、「スピード感」、「リズム」のような言葉で語られているようだ。
 
バスキア
《プラスティックのサックス》
1984年、アニエスペー財団
 
 
 
   入場料は、一般2100円とお高め。
   音声ガイドは追加料金なしで借りることができる。13作品の説明。ガイドは吉岡里帆さん。サブガイドの男性の声は、フェルメール展の人と同じかな。
 
 
バスキア
《炭素/酸素》
1984年、ホール・コレクション
 
 
 
   二度目の入場無料キャンペーンあり。11/1までの入場者で会場出口で所定の手続をした方のみ、11/8までの平日夜間に無料で再入場できるとのこと。
 
 
バスキア
《自画像》
1985年、個人蔵
 
 
 
   一部の作品は写真撮影可。可の作品にはその旨の表示あり。不可の作品は表示なし。それを逆に理解して入場次第撮り出す輩も散見される。
 
バスキア
《無題(ドローイング)》
1986年
ラリー・ウォルシュコレクション
 
 
 
   撮影可能作品、私の認識では全部で10作品の画像を、制作年代順に掲載した。


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