投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

中世倭人伝

村井 章介 「中世倭人伝」 岩波新書

題名の通り日本人について書かれているんだが、どちらかと言うと活発な日本に対して、その場その場での対処を余儀なくされる朝鮮について見ていった方が面白い。

以下メモより。

--↓----------------------------------------------------

人臣に外交なしと柵封体制にこだわる朝鮮が、時代の流れについてこれず押し流されていく様が書かれている。

もちろん村井氏は私にこういうふうに読まれることは意図していない。

--↑----------------------------------------------------

■もちろん村井氏は・・・について

著者の意図は尊重せねばなりませんけど、どう読もうと私の勝手だ(笑)。

対馬のあたりは日本の都から見れば辺境の地。自立できるほど豊かでもなく、だから朝鮮に頼るところも多くなる。食えなくて対馬を捨てて勝手に半島に移り住んだりして町を作ってしまう人もいる。その対応に苦慮する朝鮮が書かれている、と読める。

日本の方が朝鮮と比べて開放的なんだよね。朝鮮は中国には(属国だから)逆らえないし、日本は停滞する朝鮮に比べて、やたらと動きが活発で自由で、狭間に立って動きの取れない朝鮮は大いに悩むわけだ。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「本のメモ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事