投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

パスポート発行数(平成1年~31年)29歳以下 ただのメモです



思い立って旅券統計を見てみました。平成1年から31年の31年間。西暦で言えば1989年から2019年になります。29歳以下の旅券の発行数になります。 
なぜ見てみようと思ったかというと最近の若い人は外国に行かないという論調があって、そうなのかと疑問に思ったから。この若い人が外国に行かないという理由に経済的な側面から語られることが多く、なんとなくそうなのかという思いと、別にJTB等の出す資料を見るとバブル景気の頃より2000年以降の方が圧倒的に出国する人の数は増えていることを知っていて、何か釈然としない思いがあったからです。

バブル景気が終わったのは1992年あたりになります。それ以降も29歳以下の人の旅券の数は増えていき1996年をピークとして漸減に移りますが決定的なのは2001年のアメリカ同時多発テロ事件でしょうか。ここから発行数は減っていきます。ただ一定数は維持していて現在に至るという感じでしょうか。1989年と2019年の発行数だけを見ると変わりなし。

面白いのは19歳以下のパスポート発行数はコンスタントに増えて行っていること。これはどう解釈したらいいのでしょうか。中学・高校の修学旅行、海外留学、家族旅行。それとも大学1年になった時点でパスポート取得か。これは2年、3年の時に留学を考えている人ですかね。いろいろ想像できます。

外国に行けという人の勧める理由が「異文化体験・知識習得・異文化交流」等が多いんですが、19歳以前にパスポート取得した人の数と20歳以降にパスポート取得する人の数が31年間で逆転しているのは19歳以前に外国を体験した人が20歳以降にリピーターにならないという事なのかもしれません。これは経済的な理由かもしれませんし、一回行ってみたら得心したのかも知れません。もういいやという感じです。

私は新卒採用を担当していた時期があって、就職活動では短期の留学などは履歴書に書かないしアピールもしない人たちが多いことを知っています。理由は「だだ行ってきただけだから」らしいです。何かそこを突っ込まれて聞かれても困るんだそうです。短期間行った程度で何もわからないし、既に知っていることをなぞっているだけでしかないので、就職活動で何か小難しいことを問われても迷惑なんだそうです。

ネットでささやかれる最近の若い人は、、、という話ですが誰目線から話なのかというと1995年前後に20歳だった人たちなのかなと思ったりします。日本の歴史の中で唯一海外に出かけた経験が多い世代です。現在40歳代後半の人たちです。少なくとも還暦を過ぎた私のような世代の口からは出るはずがない言葉です。

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