蕎麦屋酒 (光文社新書)古川 修光文社このアイテムの詳細を見る |
2004年2月20日初版第1刷 光文社新書
著者は1948年東京生まれ。ホンダで四輪操舵・先進運転支援システム、人間型二足歩行ロボットなどを研究。2002年より芝浦工業大学教授。素顔の日本酒を愛する会を立ち上げる。
私はたいして酒に強いわけでもない、というより弱い方なのだが、飲むのは好きとで、気のあった仲間とウダウダやるのが楽しくて仕方が無い。
酒に詳しい連中に進められ、吟醸酒を好んで飲んでいたのだが、あの香りが最近鼻に付き始めた。酒だけ楽しむにはいっこうに差し支えないのだが、料理がメインの場合はどうなのか・・・などといっぱしの酒飲みみたいなことを思っていたときに読んだ本。
やはり吟醸酒というのは、あの香りが料理の邪魔になるらしい。特に蕎麦のように淡い香りを楽しむ料理には向かない。蕎麦にあう酒は香りを押さえた純米酒。
この時以来、自宅での晩酌に使う酒はごく普通の純米酒が増えた。値段も安上がりでいいw
以下メモ
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p31 関西には遠い北海道や東北の昆布を流通させ、関東にはこれまた遠い土佐伝来の鰹節をりゅうつさせて、マージンを稼いだ。
p32 神亀酒造、秋鹿酒造、80%精米、低精白米。
純米酒70%基準をクリアしていないため平成15年までは純米酒と呼べなかった。平成16年精米歩合規定撤廃。
p58 蕎麦粉 20人前の2キログラム 手挽きで4時間
p86 月桂冠 鳳麟 笠置屋
菊正宗 二十万石 月桂冠の半分 業界六位
液化仕込み、米粉糖化といった方法を一切していない
昔から兵庫県特A地区 山田錦を吟醸以外にも使用
昔ながらの生酛造りの伝統を守っている
p90 YK35
山田錦を精米歩合35%まで磨き
協会九号酵母(K=熊本酵母を日本醸造協会が純粋培養したもの)で醸す
全国新酒鑑評会で多用される
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(2009年4月 西図書館)