投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

ぼくはこんな本を読んできた

立花隆の本。立花隆がどんな本を読んできたかということも書かれているのだが、本をどういう読み方で読んでいるかという読書法としてみた方が面白い。

立花 隆 「ぼくはこんな本を読んできた」 文藝春秋

1995年12月20日第1刷
1996年 1月25日第5刷

ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論

文芸春秋

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著者は1940年長崎生まれ(橘 隆志)。
1942~44年の間、北京。1945年 茨城県へ移り住む。
東大文科第二類に入学、仏文科卒。
1964年に文藝春秋社へ入社。1966年退社。東大文学部哲学科へ学士入学。

この本はいくつかの雑誌に掲載したものを再編して刊行していて構成は下記のようになる。

・知的好奇心のすすめ
・私の読書論
・私の書斎、仕事場論
・ぼくはこんな本を読んできた
  中学生 立花隆少年の読書記録
・私の読書日記

立花隆ですから読んできた本の種類もその数も半端じゃないし、読む書くということへの拘りも半端じゃない。マンションのコンクリートの床が本の重さで持たないからマンションを購入する前に床の補強をしたとか、筆圧で揺れる机が嫌だから東京中で机を探し回る話、専用の仕事場(妹尾河童の絵付き紹介あり)への拘り、そこで働くスタッフへの拘り。私のような一般人とくらべようもないのだが、本の読み方でいうと実は私も立花隆も大差ないということが分かってしまった(笑)。下のメモ(p70、73)を参照してください。

この本には書斎論(立花隆の本と資料の整理術)みたいな箇所があって、そこに資料の管理用に「B4ハンギングフォルダー」でフォルダーを統一したとあるのだが、A版が主流の最近というか私の記憶では10年前からA版が主流になってきたはずだと思うのだが、B4で統一していて今は大丈夫なんだろうか?添付した写真はB4ハンギングフォルダー。アメリカ映画でよく見かける。

ハンギングフォルダー

あと立花隆は貧乏時代に本箱としてリンゴ箱を多用したとある。30代半ばまでだそうだ。リンゴ箱は内径27.5cm、60.0cm、深さ 30.0cmで規格統一できていて、これを縦に積み重ね横にならべて使っていたそうだ。リンゴ箱は子供の頃見たことはあるが机や本棚にすると言うのは話でしか聞いたことが無い。立花隆の文を読むと使い勝手がよさそうだ。できれば使っている写真でも見たかったのだが、それは出ていない。


以下メモ。

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p70
精読する必要はない
ノートもとらない
飛ばし読みが良い
アンダーライン又はページを折る
つまらなければ読むのをやめる

p73
金を惜しまず本を買え
一つのテーマについて何冊かをもとめる
選択の失敗を恐れるな
自分の水準に合わないものは無理するな
読みさしでやめることにした本も必ず最後までページをめくれ
速読術を身に付けろ
本を読みながらノートをとるな
人の意見に惑わされるな
注釈を読み飛ばすな
慎疑心をわすれるな
気にかかる箇所があったら著者はどのようにしてそれを知り得たかを考える
疑いをもったらオリジナルデータにぶちあたるまで疑いを持て

p73-75
翻訳は誤訳・悪訳が多い
大学で得た知識などたいしたものじゃない

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