ジョニーの子守唄 #2

~カメラとバイクと、ときどきオトン~

粗にして野だが卑ではない

2007年07月12日 | 
いい言葉だよね。
私もこんな生き方がしてみたい。というか、これを目指してるって言ってもいいかも。
ガッツ石松がこの言葉を座右の銘にしてるらしいですが…


石田禮助の生涯  城山三郎著

本のタイトルだけで購入を決めた。
そもそも石田禮助って誰だ?名前も聞いたこともないし、何をした人かも解らない。
城山三郎氏が題材にしてるんで、男気のある人物だろうってのは想像がつくけどね。

第5代国鉄総裁。
はじめて国会へ呼ばれたときに「粗にして野だが卑ではないつもり」と自己紹介したらしい。
『粗にして野』は自己認識(自分のことをマンキーと呼んでいた)、そして『卑ではない』は彼の生き方を表した言葉。

なるほど、読めば読むほど彼の懐の大きさが解ってくる。と同時にホントにこんな人がいたのかって猜疑心も出てこない訳ではない。
故人なんで、かなり美化されてるところもあるんだろうけどね。

城山三郎氏の葬儀のときに誰かが(誰か忘れた)「あなたはサムライがすきだった」って言ってたんだけど、
まさに石田禮助はサムライという言葉がピッタリ当てはまるような感じ。

現代人に忘れかけてる『何か』を思い出させてくれる作品。
読んでて飽きなかったよ。『痛快』って言葉がよく当てはまる本です。城山三郎が好きなら是非。

『卑ではない』
簡単そうでなかなか出来ない生き方かもね。

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