こんにちは。フォックス淳子@香港です。私も「入国審査の際の別室待機」には、いろいろと思い出があります(苦笑)
[china 5504] Re: 対日感情は急速に悪化
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日航事件は、私もSHANさんが仰った事が最大の核心だと思います。
ホテル・交通費の提供がなかった、サンドイッチしかくれなかったという、サービスに関する不満は言わば二次的な事で、焦点となるのは「何故中国人だけ入国許可されなかったのか」ではないでしょうか。
まず、悪天候が原因でフライトスケジュールに変更があった場合、航空会社が責任をとる必要は全くない筈です。ただしそれで終わりにしてしまうと、乗客が「次からは絶対に別の航空会社を利用しよう」と心に誓うのが目に見えているので(笑)、各社、何らかのサービスを「好意で」提供しています。私観ではそのサービスは、一流と言われる所ほど手抜きが多いようですが、通常は太田@東京さんが仰った通りで、運がよければエコノミー客でも林@大阪さんが仰ったような事もあると思います。これは飽くまで、後々の営業戦略も含め、航空会社の裁量次第です。中国人乗客に入国許可され下りていれば、他の同クラスの乗客と同様のサービスを提供していたと、私は信じたいです。
では、何故入国許可が下りなかったのか? その最大の原因と思われるのが、かの悪名高き蛇頭の「最新トレンド」です。
密入国者を窮屈なコンテナに押し込めるような手口は時代遅れで、最近はもっぱら飛行機利用、しかもつい最近の報道にもありましたが、「中国から米国に渡る途中の乗り換え時にパスポートをすり替え、米国入国時に日本人になりすます」という手口です。今回の乗客にとってまことに運の悪い事に、まさにこの通りの疑いをかけられる状況下にあったのです。
乗客の証言の中に「待機させられた場所には電話もトイレもなかった」というのがありましたが(トイレぐらいは聞けばどこか分かり難い所にあったと思われますが、或いは禁輸品所持の疑いまでかけられていたら本当になかったのかも知れません)、「電話がかけられない状態」というのは正に入国を拒否され、強制送還されるまで航空会社の監視下軟禁される人が受けるのと同じ扱いです。
が、実際にはこの人達は、その後問題なく米国に行き、中国に帰ってきた、何の罪もない人達で(行方不明者は出ていないですよね?)、犯罪者のような扱いを受けて怒るのは当たり前です。
ただ、怒りの対象は日本の出入国管理当局、関西空港当局とすべきではないかと私は思うのですが、入国審査官の裁量に対してクレームをつけるのはやはり難しいですね。外交問題にする以外、手立てはないと思います(なので外交部報道官の「異例の」遺憾表明があったのではないでしょうか)
日航は、正式な発表の前にも当初から「空港当局から許可が下りなかったのが原因」と言っていたようなので、それが本当なら、どっちみち日航が中国人乗客に出来る事は余りなかったと思います。しかし、それにも関わらず日航からも謝罪を表明している。ということは(正規入国資格がない者を出国まで監視する時と同じような)何らかの義務があったと思われ、実際には無実の乗客に「非礼」があった事を日航側でも認めているという事です。
そしてそれは、単に人手不足などの不手際によるものなのか、或いは、相手が中国人だからと軽んじるような事実があったのか、その点を、これから明らかにしてほしいと思っています。
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Junko FOX
[china 5504] Re: 対日感情は急速に悪化
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日航事件は、私もSHANさんが仰った事が最大の核心だと思います。
ホテル・交通費の提供がなかった、サンドイッチしかくれなかったという、サービスに関する不満は言わば二次的な事で、焦点となるのは「何故中国人だけ入国許可されなかったのか」ではないでしょうか。
まず、悪天候が原因でフライトスケジュールに変更があった場合、航空会社が責任をとる必要は全くない筈です。ただしそれで終わりにしてしまうと、乗客が「次からは絶対に別の航空会社を利用しよう」と心に誓うのが目に見えているので(笑)、各社、何らかのサービスを「好意で」提供しています。私観ではそのサービスは、一流と言われる所ほど手抜きが多いようですが、通常は太田@東京さんが仰った通りで、運がよければエコノミー客でも林@大阪さんが仰ったような事もあると思います。これは飽くまで、後々の営業戦略も含め、航空会社の裁量次第です。中国人乗客に入国許可され下りていれば、他の同クラスの乗客と同様のサービスを提供していたと、私は信じたいです。
では、何故入国許可が下りなかったのか? その最大の原因と思われるのが、かの悪名高き蛇頭の「最新トレンド」です。
密入国者を窮屈なコンテナに押し込めるような手口は時代遅れで、最近はもっぱら飛行機利用、しかもつい最近の報道にもありましたが、「中国から米国に渡る途中の乗り換え時にパスポートをすり替え、米国入国時に日本人になりすます」という手口です。今回の乗客にとってまことに運の悪い事に、まさにこの通りの疑いをかけられる状況下にあったのです。
乗客の証言の中に「待機させられた場所には電話もトイレもなかった」というのがありましたが(トイレぐらいは聞けばどこか分かり難い所にあったと思われますが、或いは禁輸品所持の疑いまでかけられていたら本当になかったのかも知れません)、「電話がかけられない状態」というのは正に入国を拒否され、強制送還されるまで航空会社の監視下軟禁される人が受けるのと同じ扱いです。
が、実際にはこの人達は、その後問題なく米国に行き、中国に帰ってきた、何の罪もない人達で(行方不明者は出ていないですよね?)、犯罪者のような扱いを受けて怒るのは当たり前です。
ただ、怒りの対象は日本の出入国管理当局、関西空港当局とすべきではないかと私は思うのですが、入国審査官の裁量に対してクレームをつけるのはやはり難しいですね。外交問題にする以外、手立てはないと思います(なので外交部報道官の「異例の」遺憾表明があったのではないでしょうか)
日航は、正式な発表の前にも当初から「空港当局から許可が下りなかったのが原因」と言っていたようなので、それが本当なら、どっちみち日航が中国人乗客に出来る事は余りなかったと思います。しかし、それにも関わらず日航からも謝罪を表明している。ということは(正規入国資格がない者を出国まで監視する時と同じような)何らかの義務があったと思われ、実際には無実の乗客に「非礼」があった事を日航側でも認めているという事です。
そしてそれは、単に人手不足などの不手際によるものなのか、或いは、相手が中国人だからと軽んじるような事実があったのか、その点を、これから明らかにしてほしいと思っています。
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Junko FOX