なんとなく、ふわっと・・

写真と画像処理関係とひとりごとをなんとなく書き溜めていきたい

Artistic or Surreal HDR = Cool?

2010-10-21 00:52:07 | モノログ
近頃は Flickr ばかり見まわっている。4,5年前、画像処理のプログラミングに
必要なサンプルを Creative Common 表示から見つけるために Flickr を見始めて
しばらくの間、はまってしまったときに似ている。

HDR に関するグループの老舗 HDR Group で面白いスレッドを見つけた。

Erik Reinhard on excessive HDR, flickr style

銀塩のときから写真のダイナミックレンジを越えるために、古くから現像や焼き込みの
ときにさまざまなテクニックが使われてきた。いま、われわれが使っている HDR 作成ソフトの
理論的な基礎は、1980年代後半から始まる画像処理の学術的研究の成果に基づいている。
その中のビッグネームには、Greg Ward、Paul Debevec に連なって Erik Reinhard がいる。
彼のサイトに掲載された小論文は、いろいろ考えさせられる。

  HDR on Flickr: Rights and Wrongs

Introduction の一部を訳してみる。

HDR 画像に対する一般の受け取り方には、しばしば誤解が見られる。これは、HDR イメージングと
トーン再生を同一視する傾向があるからだ。ここでは、何が問題であるか、さらに、さまざまな方法で
トーンマップされた HDR 画像を比較することにより、Flickr で見られるような多くの HDR 画像の
恐ろしいまでの外観が HDR テクノロジーによるものではなく、完璧に避けられることを示す。


学究肌の彼から見ると、Flickr で見られる HDR タグのついた画像のほとんどが awful で dreadful で
あると感じているようだ。これは、本来の HDR technology とはなんの関係もなく、トーンマップの際に
選ぶパラメータが不適切であるから、というのが彼の主張の要約である。

露出違いの複数枚の写真を合成して HDRi を作ること自体には何の問題もない。Photomatix を
使っていれば、そのままトーンマップに進むので、上記の Greg Ward が策定したラディアンスファイルに
してこの画像をハードディスクに記録できることさえ意識していない人が多いかも知れない。

問題は、目で見ることもプリントすることもできないこの画像をどうやってディスプレイに表示したり
プリントできるようにするか、ということで、これがトーン再生、そしてその一部がトーンマッピング
という手法なのである。で、いわゆる「 HDR 画像らしさ」は、このトーマッピングによる副産物なので
あって、決してそれが HDR の本質なのではない。

したがって、一枚の RAW (現像によって複数枚にしても)や jpeg などからのトーンマッピングは
後者の手法だけを使っているので、そもそも HDR とは何の関係もなく、レタッチの一部として
トーンマッピングを使っているだけである。

上記のスレッドでは、Erik Reinhard に賛同する人もいるが、予想されるように、多くの Flickrer は
そんなことには関心はなく、どんな手法であれ cool な画像が得られればよし、それがアートなのよ、
ということであるらしい。

まぁ、そうなんだけどね。
Comments (2)

不老門

2010-10-21 00:50:23 | 写真



護国寺-雑司が谷-目白-池袋 2010/10/11 #04

護国寺
大塚5、文京区

[Sigma 17-70mmF2.8-4.5DCMacro]
[HDR from 3 jpeg images, Handheld]


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光と影

2010-10-21 00:48:16 | 写真



オフミ@上野 2010/09/25 #25

弁財天参道入り口

[Sigma 17-70mmF2.8-4.5DCMacro]
[HDR from 3 jpeg images, Handheld]


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愛子さま

2010-10-21 00:45:00 | 写真



よたよた浅草・向島 2010/01/31 #108

本所吾妻橋周辺、墨田区

[Sigma 17-70mmF2.8-4.5DCMacro]
[HDR from 3 jpeg images, Handheld]


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M

2010-10-21 00:43:09 | processed






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