なんとなく、ふわっと・・

写真と画像処理関係とひとりごとをなんとなく書き溜めていきたい

結果を期待する努力はどこか下品

2017-05-11 22:23:40 | テキストの力

結果を期待する努力はどこか下品になるので、むしろ報われないと
割り切りつつ、自分のプライドを保つために努力を続ける。それが結
果的に運が向いてくることにつながるんだと思っています。

俳優 津川雅彦 「Middle Life」 読売新聞 2017年5月9日 朝刊



昨年の今日のエントリ


Comment

言葉でないもの

2014-02-10 00:00:26 | テキストの力


先日友達と話して無駄話はするもんだなと思うことがありました。
違う視点を獲得する、何気ない話が自分に刺さる瞬間。 特に、
一対一でしゃべるとき。 自分と違う脳みそと向き合うとおもしろいな、
と。 言葉じゃないんです。 元気になったり人を好きになるのに
大事なのは、言葉とともに受け取った言葉でないもの。 それが
私たちの世界のほとんどだと思います。

小島慶子 毎日新聞 日曜くらぶ「わたしの幸せ」 2014/02/09


1,2年前になにかでこの方の対談を読んだ。 対談相手も女性で
たしか「女であること」がテーマであったと思う。 具体的な内容は
忘れてしまったが、この方の聡明さが強く印象に残っている。



昨年の今日のエントリ



Comment

反知性主義

2013-08-17 00:27:30 | テキストの力

一人のソクラテスより二人の泥棒の意見が尊重されるのが多数決であり、
その本質は反知性主義です。 プロフェッショナル、専門家、職人が
判断すべき領域に多数決原理を持ち込むから世の中がおかしくなるのです。

哲学者 適菜 収、週刊新潮 8月15・22日夏季特大号 p49


Comment

くりかえし

2013-03-04 00:00:09 | テキストの力


朝起きて、夜眠る。また、朝起きるくりかえし。季節も春夏秋冬、
そして春がめぐってくる。このくりかえしは楽しみですよね。
いいくりかえしの中で、いいくりかえしを行っていると、リズムが
生まれ、ここちよい人生をおくれるように思います。

脇阪克二(テキスタイルデザイナー)
今週の本棚「好きなもの」 毎日新聞三月三日


Comment

オタクの幸せ

2012-05-24 00:04:30 | テキストの力

オタクにとっての幸せは、価値観を共有する人たちに自分のこだわりを
認めてもらうことなんです。

井上純一 「新幸福論」 毎日新聞夕刊 2012/05/23


あー、我は HDR オタクなり、・・・か。(笑



Comment

おつむで撮られていることへの反発

2012-04-23 01:17:48 | テキストの力

受賞作「IN’」は、この10年に撮影した三つのシリーズを束ねた写真集。敬老パスを利用してバスの窓から
東京一円を撮ったり、青春18きっぷでローカル線に乗り込み、窓越しに農村を写したり。何でもない光景の中に、
ユーモアをたたえ、変容する町の一瞬を白黒フィルムに刻印した。「スナップショットの復権ですね。原点回帰では
ないが、現代写真の多くがおつむで撮られていることへの反発はあります」

ひと:高梨豊さん 第31回土門拳賞受賞 毎日新聞 2012年04月19日


Comment

幸せって・・・

2011-12-22 01:05:38 | テキストの力

人は幸せかどうかと自ら考えるような状態では、足らない要素を探して
しまう。 それでは幸福感はないでしょう。 ふと振り返ったとき、 
「幸せだなあ」と思えるのが本当の幸せではないでしょうか。

藤田一照(禅僧) 毎日新聞夕刊 2011/12/21 「新幸福論」

Comment

好意の返報性

2010-11-13 00:05:25 | テキストの力

「子供のころ、弟が近所のわんぱくに竹で頭をたたかれて大けがをしたんだ。母親は
謝りに来たわんぱく坊主の親に『子供同士のこと。けがをさせようと思ってしたわけでなし、
気にしないでください』と、とがめなかったんだ。それ以来、ぼくも弟もその子の親には
本当によくしてもらってね。親同士も誰より仲のいいご近所になっていたよ」

嫌えば嫌われるという言葉に対して、思えば思われるという言葉がある。「好意の返報性」という。
相手への好意はちゃんと返ってくるというわけだが、人間、プラスの感情よりマイナス感情の
ほうが強いのも確かだ。

嫌悪の感情が乗り越えられるかどうか。人間社会にとっての最大のテーマかもしれない。


近藤勝重 「しあわせのトンボ:何ちゃー生まれん」 毎日新聞夕刊 2010/11/12

Comment

人間にとって科学とは何か

2010-10-04 00:04:44 | テキストの力

科学は、研究者の自発的興味と発想にもとづく無目的研究であるのに対し、技術は、建築、
土木、機械のように、目的実現のためのものであり、西欧では、アカデミズムの外側で、
発展していた。そういえば、産業革命を推進した発明者たちは、大学とは無関係の人たちで
あった。だが明治維新以後西欧に学んだ日本では、科学と技術の区別が希薄であり、
工学部が(法学部とともに)総合大学の中心になった。

総合大学の中に工学部がおかれた世界で最初の国は、日本である。この歴史が純粋研究よりも
応用研究の日本の科学を生んだのであろう。

毎日新聞 今週の本棚:伊東光晴・評 『人間にとって科学とは何か』=村上陽一郎・著 2010/10/03

------------

「課題解決」のための研究などは、科学というより技術開発のための研究と
いえるだろう。実用的な成果を得やすいかもしれないが、大きなイノベーションを
得ることは決してないであろう。

Comment

アカデミック・キャピタリズムを超えて

2010-09-27 00:05:10 | テキストの力

自由主義経済では、基礎的な科学研究は、不確実性の高さと初期費用の大きさから民間企業のみで
遂行することは難しい。つまり、科学研究は自由な市場経済では達成できない典型的な「市場の失敗」の
例であり、そのためには市場取引により親和性の高い応用研究と市場では対応できない基礎研究を
厳密に切り分け、基礎研究の投資は政府が行うほかない。科学研究への政府資金の投入がこういう議論で
正当化され、公共政策の一環となった。

毎日新聞 今週の本棚:白石隆・評 『アカデミック・キャピタリズムを超えて』=上山隆大・著 2010/09/26


Comment

タレス

2010-09-14 00:22:39 | テキストの力

世の中には偉大な先人が残した名言がたくさんあって、それをいちいち引用して
何かの感想を書くだけで、人生は終わってしまいそうだ。しかし、折にふれて
ふとしたことで、名言に出会って身にしみることもある。テキストを極力書かない
このブログにもそんな一言を書いておきたい。

哲学の祖、ギリシャ七賢人の一人である、タレスの名言

最も困難なことは自分自身を知ることであり、最も容易なことは他人に忠告することである。

--------

この言葉は当否を別にしても、何かの非難や中傷を排して、中立的に述べているの
が、特徴だ。清潔で公正な印象を受ける。この言葉を聞く凡庸で悩み多き凡人たる
当方においては、そこに何かの意味を見出そうとすると、いきなり、俗な解釈に
走ることになる。ま、しかし、困難を避け、易きに流れるのが世の人の常であって
誰かが身の程知らずに他人にアドバイスすることを非難することはできない、だろう。
たぶん。火の粉は自分にも降りかかるし。


ところで、上記の引用のソースはここ。

http://www.7key.jp/data/philosophy/thales.html

タレスは生涯著書を残さなかったので、ほんとうに彼の言なのか疑問。
しかし、なぜかどうしても書き残しておきたかった。

Comment

科学技術と科学・技術

2010-03-07 00:09:30 | テキストの力

欧米で日本の科学技術について話すと、「なぜ日本では科学と技術を
抱き合わせで使うのか」という質問が出ることがある。 (光電効果を
解明した)アインシュタインの例はむしろまれで、圧倒的多数の科学的
発見は役に立たない。 だが科学は人間の知を増やし心を豊かにする。
科学は文化、技術は文明の尺度と言い換えてもいい。

元村有希子、毎日新聞 2010年3月6日朝刊、「発信箱」


Comment

他人がえり

2010-02-08 00:09:58 | テキストの力

君にもっと早く 出会っていたら
今の僕はきっと
しあわせだった微笑んだあなた
駄目よもう これっきりよ
あの人と較べるのは やめて
指輪をつけて あげるから
歪んだネクタイ直して ...

五輪真弓「他人がえり」


Comment

新・幸福論

2010-01-30 00:35:19 | テキストの力

自分の劣等感を少しずつひきはがしていくと、最後に誇りが残る。
それをみつけたものが幸せ。だから幸福をみつけるためには年月が
かかるんです。
・・・・
基準を作らなければ失敗もない。 道はどこそこに行こうと思うから
迷う。でたらめに行けば、着いたところが目的地なのだ。

安野光雅、毎日新聞 2010年1月29日夕刊<新幸福論>

Comment

いいもの

2010-01-19 00:09:12 | テキストの力



だいたい、儲けてやろうとか自己実現しようとか、そういう考え方は
不純なんです。楽しもうという気持ちが先にこないと、いいものは
できない。

浅田次郎、「書いたのは私です」 週間現代、1月30日号


Comment