急性骨髄性白血病の闘病日記

急性骨髄性白血病と戦う妻の日記です

2009.4.16

2009-04-18 07:16:04 | Weblog
午前中に一度自宅に戻り、片付けをして、「さあ、寝るぞ。」と布団に入って時に自宅に電話。
それは病院からでした。
「呼吸が変わってきたので病院になるべく早く戻ってきてください。」と。
慌てて、友人を呼び、病院に戻りました。
そして、主治医の先生から説明が。
頭の傷は「アスペルギルス」菌が血流にのって脳に転移したそうです
肺の治療で菌は無くなっていたのですが、抵抗力がなくなっているため感染しやすい。
そしてその菌が脳の血管を詰まらせて、脳梗塞を起こしてしまったと。
MRIの検査を見せてもらいました。
で、脳梗塞は片方の目が見えなくなり、言語障害、しびれ、そして呼吸神経を侵す。
そうなると、数日の命です、と宣告されました。
治療もできないと。
再度、先生から延命措置について聞かれました。

私の想像と一緒でした。
「仮に延命措置をとったとしても、脳に障害が残りもとに戻ることはないでしょう。仮にとったとしても数日くらいしか持ちこたえることしかできません。」と・・・・。

家族等にご連絡はしてください。との事でした。
一度、夕食をしに外に出て病院から帰ってきたら父から電話。
「呼吸が乱れてきた。」と。
酸素マスクと心電図をつけました。
そして、再度、下に用事があって戻る際に病院から放送が。
駆けつけると、呼吸過多になっていました。
妻の手を握り、呼びかけました。
でも、呼びかけには応じず・・・。





20時50分 永眠しました・・・

まずは、今までこのブログをご覧いただいた皆様に。
本当にたくさんの方に励ましてもらいありがとうございました。
本当に急な出来事で・・・。
死因は出血性脳梗塞です。
後日改めて書き込みますが、
原因は1月の抗がん剤治療でアスペルギルス肺炎をおこし、
肺炎を薬を投与して治療しました。
3月には肺も治り、一時退院もできました。
ところが、アスペルギルスの菌は血液中に入り込み脳の皮膚に住み着いたそうです。
それから脳の血液に梗塞を起こし、不眠、言語障害、呼吸困難になりました。
アスペルギルス菌が発見できたのは16日の午前中でした。
ただ、発見時には手の打ちようがなかったのです・・・。
この事実を書くのはとても辛い。
特に、闘病中の方々には不安を増大させるかもしれません。
でも、最後まで生きようとした妻の姿を皆さんに知ってもらいのです。


妻と結婚して6月18日で丸9年。
骨髄異形性症候群を2003年に発病し、2007年3月に白血病化し本日に至りました。
実に白血病になってから2年1か月の戦いでした。(骨髄異型性症候群を含めると6年の戦い)




最後に
私は他の白血病患者さんが一人でも多く治癒することを心から願っております。

また落ち着いたら詳細をUPします。


3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
辛いです (だいまま)
2009-04-18 17:38:12
私は白血病の3才の子供をもつ母です。
現在も闘病中です。
息子と奥様、形は違えど家族を思って闘病の手助けをするのは同じという気持ちでこのブログを拝見していました。ここのところ、調子がよくないようでしたので、気になって頻繁に覗きにきてたのですが、あまりに急な事で、なんとお声をかけたらよいかわかりません。心からご冥福をお祈りいたします。
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 (S.K)
2009-05-01 01:42:32
私も骨髄異形成症候群から急性骨髄性白血病に移行し現在治療中の患者です。そして5月か6月に2人姉妹でフルマッチした姉をドナーに移植予定です。
すごく被っている部分が多く勝手ながら色々と参考にさせていただいていたのに、敗血症でふせていてやっと回復し拝見させて貰った時に、思わぬ訃報で思わず涙が出てしまいました。
ご冥福をお祈りします。
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はじめまして (ニャんまげ)
2009-05-05 14:55:40
ネットサーフィン中にたどり着きました。私の最愛の祖父が 4月30日同じ病で無くなりました。73歳でした。やはり2年10ヶ月前に異形成症候群からはじまり1年前に急性骨髄性白血病に…。いつかこの日がくると覚悟し、祖父の身を案じていましたがとうとう逝きました。祖父には言い表せないくらいの感謝と思い出があります。どうかできるだけ多くの方の命が少しでも長くありますように。元気をだして下さいね。私も頑張ります。
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