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テンペスト

2015-04-24 22:11:09 | 読書
池上永一著「テンペスト」を読んだ。
壮大な琉球王国滅亡への道を一人の女性の目から描いた物語。
神がかり的な立身出世の物語であると同時に、宮廷絵巻でもある。
長編小説ながら、一気に読み進んだ。

 


あらすじ(サイト参照)

誰よりも聡明な少女・真鶴は、女であるというだけで学問を修められないことを不公平に思っていたが、
跡継ぎと目されていた兄の失踪を機に宦官・孫寧温と名乗り、性を偽って男として生きていくことを誓う。

科試に合格した寧温は、王府の役人として、降りかかる難題を次々と解決し、最速の出世を遂げていく。

そんな寧温は数々の敵に阻まれ、遂に八重山に謀反人として流刑される。
寧温は真鶴に戻り、九死に一生を得るが、その類稀なる美貌と才覚を見初められ、
自分の意思とは裏腹に王の側室として王宮へ返り咲くこととなる。

平穏な生活はペリーの来航により急を告げる。外交に長けた人物として、
八重山にいると思われた孫寧温に対して王府へ戻るよう王命が下り、
真鶴は昼間は宦官・孫寧温として、夜は側室・真鶴として一人二役をこなすことになる。

薩摩と清国、2国の狭間で揺れる琉球に近代化の波が押し寄せる。

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