今夜も一杯! 昭和浪漫

日常生活の中で温故知新に焦点をあてて書いてます。

AIに推理小説を書かせてみた。良い出来だとおもう。

2023年07月02日 05時58分52秒 | 気がついた事
AIが30分ほどで書いたミステリー小説です。
パソコンが、これくらい書けるなら小説家という商売は成立しない気がする。あと数編書かせてみます。

タイトルは「赤い部屋の殺人」です。


雨の夜、高級マンションの一室で、女性が殺された。被害者は佐藤美咲という名前で、有名な画家だった。彼女は赤い部屋と呼ばれるアトリエで、首を絞められて死んでいた。部屋には彼女の作品が飾られていたが、その中には一枚だけ、まだ完成していない絵があった。それは彼女が殺される直前に描いていたと思われる、赤いドレスを着た女性の肖像画だった。
警察が駆けつけると、部屋には他に誰もいなかった。しかし、ドアには鍵がかかっておらず、窓も開け放たれていた。警察は窓から侵入した犯人が、彼女を殺して逃げたと推測した。しかし、窓から見えるのは高さ十メートルの崖で、そこから登ってくるのは不可能に近かった。また、部屋には犯人の足跡や指紋などの証拠も見つからなかった。
事件を担当することになったのは、刑事の山田太郎という男だった。彼は若くて有能な刑事で、推理小説が好きだった。彼は現場を見て回りながら、事件の謎について考えていた。
「赤い部屋の殺人か……」彼はつぶやいた。「これは難事件だな。被害者に敵対する人物はいなかったそうだし、動機もわからない。しかも、どうやって犯人はこの部屋に入って出て行ったんだろう?」
彼は部屋の中央にある絵画用のイーゼルに目をやった。そこには未完成の肖像画が置かれていた。彼はその絵に興味を持ち、近づいて見てみた。
すると、彼は驚いたことに気づいた。絵の中の女性は赤いドレスを着ているが、そのドレスには何か書かれているようだった。彼はよく見ると、ドレスには小さく英字で「HELP ME」と書かれていることがわかった。
「これは……」彼は息を呑んだ。「まさか、これが被害者からのメッセージなのか?」
彼は絵を持ち上げて裏を見てみた。そこには何も書かれていなかった。しかし、彼は絵の端に小さな穴が開いていることに気づいた。穴から覗くと、壁の向こうに何か光るものが見えた。
「これは……」彼は驚きの声を上げた。「これは一体何だ?」
彼は壁を叩いてみると、壁が空洞であることがわかった。彼は壁を押すと、壁が開き、隠し扉が現れた。
「隠し扉だ!」彼は叫んだ。「犯人はここから入って出て行ったんだ!」
彼は隠し扉を開けて中に入ってみた。そこは狭い通路で、暗くてほとんど何も見えなかった。彼は懐中電灯を持っていたので、それをつけて進んでいった。
通路は曲がりくねっていて、どこに繋がっているのかわからなかった。彼はしばらく歩いていると、突然、前方から声が聞こえてきた。
「誰だ?」
声は男性のもので、怒っているようだった。彼は声の方に向かって行った。すると、そこには一人の男が立っていた。男は黒いスーツにサングラスをかけていて、手には拳銃を持っていた。
「お前は何者だ?」男は彼に向かって銃口を向けた。「ここはお前が来るところじゃないぞ」
「私は警察だ」彼はバッジを見せた。「お前はこのマンションの住人か?」
「そうだ」男は言った。「俺はこのマンションのオーナーだ。お前は何の用だ?」
「オーナーか……」彼は思わず呟いた。「それなら、あなたは佐藤美咲さんを知っていますか?」
「佐藤美咲?ああ、あの画家か。俺は彼女に部屋を貸してやったんだ。なぜだ?」
「彼女が殺されました」彼は言った。「赤い部屋で首を絞められて死んでいました」
「なんだと!?」男は驚いたように叫んだ。「それは本当か?」
「本当です」彼は言った。「そして、あなたが犯人ではないかと疑っています」
「俺が犯人だと!?」男は激怒した。「何を根拠にそんなことを言うんだ!?」
「根拠はこれです」彼は言って、絵を見せた。「これは被害者が殺される直前に描いていた絵です。この絵にはあなたの名前が書かれています」
「俺の名前?どこに?」男は絵を見てみた。「ああ、これか。これは俺の名前じゃないぞ。これは英語で助けてくれという意味だ」
「そうですか?」彼は言った。「では、この穴は何ですか?この穴から壁の向こうにあるものが見えますよ」
「穴?壁の向こう?」男は不審そうに言った。「何のことだ?」
「これです」彼は言って、壁の向こうにあるものを指さした。「これを見てください」
男は壁の向こうを見てみた。そこにあったのは、金庫だった。金庫には大きく数字が書かれていた。
「これは……」男は驚愕した。「これは俺の金庫だ!どうしてここにあるんだ!?」
「それがわからないのですか?」彼は言った。「これが事件の真相です。あなたは佐藤美咲さんに部屋を貸してやったと言いましたが、それは嘘ですね。あなたは彼女をこの部屋に監禁していました。そして、彼女に絵を描かせて、それを高値で売りさばいていました。
「これが事件の真相です。あなたは佐藤美咲さんに部屋を貸してやったと言いましたが、それは嘘ですね。あなたは彼女をこの部屋に監禁していました。そして、彼女に絵を描かせて、それを高値で売りさばいていました。彼女が描いた絵の代金は、この金庫に隠していました」
山田刑事はそう言って、金庫を指さした。金庫には大きく「1億円」と書かれていた。
「それは違う!」男は必死に否定した。「俺は彼女に部屋を貸しただけだ!彼女は自分から絵を描きたがっていたんだ!俺は彼女の絵を売ってやって、そのお金を彼女に渡してやったんだ!」
「本当ですか?」山田刑事は言った。「では、なぜ彼女は助けてくれというメッセージを絵に書いたのですか?なぜ彼女は赤い部屋から出られなかったのですか?」
「それは……」男は言葉に詰まった。「それは……彼女が病気だったからだ!彼女は外に出ると危険だと思っていたんだ!俺は彼女のために赤い部屋を作ってやったんだ!」
「病気ですか?」山田刑事は言った。「どんな病気ですか?診断書や処方箋などの証拠はありますか?」
「証拠なんていらない!」男は怒鳴った。「俺が言ってることが真実だ!お前は俺を陥れようとしてるんだろう!」
「陥れるつもりはありません」山田刑事は言った。「ただ、真実を知りたいだけです。あなたが無実なら、証明できるはずですよね」
「証明できるも何も……」男は言おうとしたが、その時、銃声が響いた。
「うわあ!」男は悲鳴を上げて倒れた。胸に血の染みが広がっていた。
「何だ!?」山田刑事は驚いて振り返った。すると、そこにはもう一人の男が立っていた。男は白いシャツに黒いネクタイをしていて、手には拳銃を持っていた。
「誰だお前!」山田刑事は叫んだ。「何で撃ったんだ!」
「すまなかったな」男は冷静に言った。「でも、仕方なかった。あの男が生きていると、俺の計画が台無しになるからな」
「計画?何の計画だ?」山田刑事は言った。
「それは教えられない」男は言った。「でも、お前も知りすぎてるから、殺させてもらう」
「待て!」山田刑事は言った。「お前こそ何者だ?佐藤美咲さんとどんな関係があるんだ?」
「関係?ああ、そうだな」男は笑った。「俺と佐藤美咲さんとの関係を知りたいか?それなら教えてやろう。俺は……」
男は言おうとしたが、その時、突然、赤い部屋のドアが開いた。
「山田さん!」という声が聞こえた。ドアから入ってきたのは、女性の刑事だった。彼女は山田刑事の相棒で、鈴木花子という名前だった。
「鈴木さん!」山田刑事は驚いた。「どうしてここに!?」
「山田さん、大丈夫ですか!?」鈴木刑事は言った。「私はあなたの後を追ってきました。このマンションには他にも怪しい人物がいるようです。この男もその一人ですか?」
「そうだ」山田刑事は言った。「この男は佐藤美咲さんを殺した犯人だ。そして、あの男も関係者だ」
山田刑事は倒れている男を指さした。鈴木刑事は驚いて見た。
「あの男は……」鈴木刑事は言った。「あの男はこのマンションのオーナーじゃないですか!?」
「そうだ」山田刑事は言った。「彼も佐藤美咲さんを監禁していた。そして、彼女に絵を描かせて、それを売っていたんだ」
「なんてこと……」鈴木刑事は言った。「でも、なぜこの男が彼を撃ったんですか?」
「それは……」山田刑事は言おうとしたが、その時、白いシャツの男が動き出した。
「くそっ!」男は言って、拳銃を構えた。「邪魔するな!」
男は二人に向かって発砲した。山田刑事と鈴木刑事は素早く身をかわした。
「撃ち返せ!」山田刑事は言った。「この男を逮捕しろ!」
二人は拳銃を取り出して、男に向かって撃ち始めた。男も応戦した。
銃声と弾丸が通路に響き渡った。赤い部屋の殺人事件の真相が明らかになるかどうか、それは山田刑事と鈴木刑事と白いシャツの男の勝負にかかっていた。
「くそっ!」白いシャツの男は言った。「弾が切れた!」
男は拳銃を捨てて、逃げようとした。しかし、その時、山田刑事が飛び出してきた。
「逃がすな!」山田刑事は言った。「お前は佐藤美咲さんを殺した犯人だ!」
山田刑事は男に体当たりした。二人は地面に倒れ込んだ。
「離せ!」男は言った。「俺は殺してない!」
「嘘つけ!」山田刑事は言った。「お前は佐藤美咲さんと何の関係があるんだ!?」
「それは……」男は言おうとしたが、その時、鈴木刑事が駆け寄ってきた。
「山田さん!」鈴木刑事は言った。「大丈夫ですか!?」
「鈴木さん!」山田刑事は言った。「この男を捕まえてくれ!」
「わかりました!」鈴木刑事は言った。「手錠をかけます!」
鈴木刑事は男の手首に手錠をかけた。男は抵抗したが、無駄だった。
「やめろ!」男は言った。「俺は悪くない!」
黙れ!」山田刑事は言った。「お前は佐藤美咲さんを殺した犯人だ。そして、あの男も関係者だ」
山田刑事は倒れている黒いスーツの男を指さした。彼はこのマンションのオーナーで、佐藤美咲さんを監禁していた。
「あの男も関係者?」鈴木刑事は言った。「どういうことですか?」
「この通路にある金庫を見てくれ」山田刑事は言った。「この金庫には佐藤美咲さんが描いた絵の代金が隠されている。あの男は彼女に絵を描かせて、それを売っていたんだ」
「なんてこと……」鈴木刑事は言った。「でも、なぜこの男が彼を撃ったんですか?」
「それは……」山田刑事は言おうとしたが、その時、白いシャツの男が笑った。
「それは教えてやろう」男は言った。「俺と佐藤美咲さんとの関係を知りたいか?それなら教えてやろう。俺は……彼女の夫だ」
「夫!?」山田刑事と鈴木刑事は驚いて叫んだ。
「そうだ」男は言った。「俺と佐藤美咲さんは結婚していた。でも、彼女には秘密があった。彼女は……国際的な犯罪組織の一員だったんだ」
「犯罪組織!?」山田刑事と鈴木刑事はさらに驚いた。
「そうだ」男は言った。「彼女は絵を描くのが好きだったが、それは趣味だけじゃなかった。彼女は絵に暗号を隠していたんだ。その暗号は、犯罪組織の情報や指令だった。彼女は絵を売って、その暗号を仲間に伝えていたんだ」
「なるほど……」山田刑事は言った。「だから、彼女は赤い部屋から出られなかったのか。あの部屋は彼女の隠れ家だったのか」
「そうだ」男は言った。「俺は彼女の秘密に気づいてしまった。俺は彼女を愛していたが、彼女は俺を裏切っていた。俺は彼女に問い詰めたが、彼女は何も言わなかった。それどころか、俺を殺そうとしたんだ」
「殺そうとした?」鈴木刑事は言った。
「そうだ」男は言った。「彼女は俺に絵を見せて、その中に暗号を書いていた。その暗号は、俺を殺せという意味だった。彼女は仲間に俺を殺させようとしたんだ」
「それで、あなたは何をしたんですか?」山田刑事は言った。
「俺は……」男は言った。「俺は彼女を殺した。俺は彼女の首を絞めて、赤い部屋で死なせた。そして、窓から逃げ出したんだ」
「窓から!?」鈴木刑事は言った。「でも、窓から見えるのは崖じゃないですか!?」
「そうだ」男は言った。「でも、俺には秘密の道があった。この通路の先にあるんだ。この通路から崖の下に降りられるんだ。俺はそこから逃げ出したんだ」
「なるほど……」山田刑事は言った。「でも、なぜあなたは戻ってきたんですか?」
「それは……」男は言った。「それは……佐藤美咲さんが死んでも、絵が残っている限り、俺の命は危険だったからだ。俺は絵を全て破壊しようと思って戻ってきたんだ。でも、その前にあの男に見つかってしまった」
「あの男というと……」鈴木刑事は言った。
「このマンションのオーナーだ」男は言った。「彼も犯罪組織の一員だった。彼も佐藤美咲さんと同じく、絵に暗号を隠していた。彼も絵を売って、犯罪組織に金を送っていたんだ」
「なんてこと……」鈴木刑事は言った。「でも、なぜあなたが彼を撃ったんですか?」
「それは……」男は言った。「それは……彼が俺に気づいてしまったからだ。彼が俺に銃を向けてきたんだ。俺も銃を持っていたから、撃ち返したんだ。そして、お前達に見つかってしまった」
「そうですか……」山田刑事は言った
山田は事件の解決に向けて、赤い部屋での状況を再現しようと決めた。彼は佐藤夫妻とゲストたちに協力を求め、彼らに事件当日の行動を再現させることにした。
「田中さんが赤い部屋に入ったのは、午後3時頃だったということですね。では、私が田中さんになりかわって、部屋に入ってみます。皆さんはそれぞれ、当時の場所に戻ってください」
山田はそう言って、赤い部屋のドアを開けた。部屋の中は暗く、カーテンが閉められていた。山田は机に座り、絵画を見るふりをした。そのとき、山田は机の上に置かれていた本棚の影から、細い糸が垂れ下がっているのに気づいた。
「ん?これは何だ?」
山田は糸を手に取り、その先を辿った。すると、本棚の奥に隠されていた小さな穴に繋がっていた。穴からはもう一本の糸が出ており、それは天井に張られた滑車にかけられていた。滑車からはもう一本の糸が垂れ下がっており、それは部屋の外に向かって伸びていた。
「まさか……」
山田は驚きながらも、糸を引っ張ってみた。すると、穴から何かが落ちてきた。それは絞殺用の紐だった。山田は事件の仕組みを理解した。
「これが……これが殺人トリックか……」
田中は赤い部屋に入って机に座ったとき、本棚の影から垂れ下がっていた糸を引っ張ってしまった。すると、穴から紐が落ちてきて、田中の首に巻きついた。そして、部屋の外からもう一本の糸を引っ張ることで、紐が締め付けられて、田中は絞殺されたのだった。
「すごい……すごすぎる……」
山田は感嘆しながらも、部屋から出た。ゲストたちが驚きや恐怖で固まっている中、山田は事件の真相を説明した。
「これで分かりましたね。この事件は自殺ではなく他殺です。そして、部屋の外から糸を引っ張った犯人は……」
山田はゲストたちを一人一人見回した。すると、伊藤が青ざめて言った。
「私だ……私がやったんだ……」
山田は事件の解決に向けて、赤い部屋での状況を再現しようと決めた。彼は佐藤夫妻とゲストたちに協力を求め、彼らに事件当日の行動を再現させることにした。
「田中さんが赤い部屋に入ったのは、午後3時頃だったということですね。では、私が田中さんになりかわって、部屋に入ってみます。皆さんはそれぞれ、当時の場所に戻ってください」
山田はそう言って、赤い部屋のドアを開けた。部屋の中は暗く、カーテンが閉められていた。山田は机に座り、絵画を見るふりをした。そのとき、山田は机の上に置かれていた本棚の影から、細い糸が垂れ下がっているのに気づいた。
「ん?これは何だ?」
山田は糸を手に取り、その先を辿った。すると、本棚の奥に隠されていた小さな穴に繋がっていた。穴からはもう一本の糸が出ており、それは天井に張られた滑車にかけられていた。滑車からはもう一本の糸が垂れ下がっており、それは部屋の外に向かって伸びていた。
「まさか……」
山田は驚きながらも、糸を引っ張ってみた。すると、穴から何かが落ちてきた。それは絞殺用の紐だった。山田は事件の仕組みを理解した。
「これが……これが殺人トリックか……」
田中は赤い部屋に入って机に座ったとき、本棚の影から垂れ下がっていた糸を引っ張ってしまった。すると、穴から紐が落ちてきて、田中の首に巻きついた。そして、部屋の外からもう一本の糸を引っ張ることで、紐が締め付けられて、田中は絞殺されたのだった。
「すごい……すごすぎる……」
山田は感嘆しながらも、部屋から出た。ゲストたちが驚きや恐怖で固まっている中、山田は事件の真相を説明した。
「これで分かりましたね。この事件は自殺ではなく他殺です。そして、部屋の外から糸を引っ張った犯人は……」
山田はゲストたちを一人一人見回した。すると、伊藤が青ざめて言った。
「私だ……私がやったんだ……」
第五話
伊藤の告白に、山田とゲストたちは驚愕した。伊藤は事件の動機と経緯を語り始めた。
「私は田中さんに恨みがあったんです。彼女は私の妻と不倫していたんですよ。私はそれを知っていましたが、黙っていました。なぜなら、私も不倫していたからです。私の愛人は、中村さんなんです」
伊藤は中村に視線を送った。中村は顔を赤らめてうつむいた。
「私と中村さんは、佐藤さんの山荘に招待されたときに出会いました。そのときから、お互いに惹かれ合ってしまいました。でも、私たちはそれぞれに配偶者がいました。だから、秘密にしていました。でも、田中さんはそれを知っていました。彼女は私の妻に手紙を送って、私たちの不倫を暴露しようとしたんです」
伊藤は怒りを露わにした。
「私はそれを阻止するために、田中さんを殺すことにしました。そして、この山荘での滞在中に、殺人トリックを仕掛けました。赤い部屋の本棚の裏に穴を開けて、紐と糸を仕込みました。そして、部屋の外から糸を引っ張ることで、紐が落ちて田中さんの首に巻きつくようにしました。そして、事件当日の午後3時半頃、図書室から出て散歩したふりをして、赤い部屋の窓の近くに行きました。そこで糸を引っ張りました。すると、部屋の中から田中さんの悲鳴が聞こえました。私はすぐに逃げて、図書室に戻りました。それが私の犯行です」
伊藤は涙ながらに自白した。
「私は申し訳ないと思っています。でも、私は中村さんが好きなんです。彼女と一緒になりたかったんです」
山田は伊藤の話を聞き終えて、深くため息をついた。
「伊藤さん……あなたは愚かなことをしましたね。あなたが田中さんを殺したことで、何が解決したというのですか?あなたも中村さんも不幸になるだけですよ」
山田はそう言って、警察に電話した。
「もしもし、警察ですか?こちらは山田太郎と申します。佐藤一郎さんの山荘で起きた殺人事件の件ですが……」
警察が山荘に到着し、伊藤を逮捕した。伊藤は自分の罪を認め、反抗しなかった。中村は伊藤に別れを告げると、泣き崩れた。佐藤夫妻は事件の被害者と加害者の両方と親しかったことから、深い悲しみに暮れた。鈴木は事件の衝撃から、しばらく言葉を失った。山田は事件の解決に満足しながらも、人間の愛と憎しみの奥深さに感嘆した。
「これで事件は終わりましたね。皆さん、お疲れ様でした」
山田はそう言って、ゲストたちにお礼を言った。
「山田さん、ありがとうございました。あなたがいなかったら、私たちはどうなっていたか分かりません」
佐藤は山田に感謝の言葉を述べた。
「いえいえ、私はただ仕事をしただけですよ。でも、この事件は本当に残念なことでしたね。田中さんも伊藤さんも、幸せになれるはずだったのに……」
山田はしみじみと言った。
「そうですね……でも、人間の心は難しいものです。愛することも憎むこともできるのですから……」
佐藤は哀しげに言った。
「それでも、私は愛することを選びますよ。美和子さん、あなたもそうですよね?」
佐藤は妻の美和子に微笑みかけた。美和子は佐藤の手を握り返した。
「もちろんです。一郎さん、私はあなたが大好きです」
美和子は佐藤に愛情を込めて言った。
「私もです。美和子さん」
佐藤と美和子は幸せそうに抱き合った。山田は二人の姿を見て、微笑んだ。
「良かったですね。二人とも」
山田はそう言って、山荘を後にした。
(完)


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