今夜も一杯! 昭和浪漫

日常生活の中で温故知新に焦点をあてて書いてます。

高齢化社会の自転車の役割

2021年05月21日 14時01分01秒 | タウンマネジメント
日本の総人口は2008年がピークだった。その後は少子化の影響もあり人口の減少が続いている。一方、男女ともに長寿化が進み高齢者人口は増加している。このまま推移すると2040年頃には今より人口が約2000万人減少し、人口の2.8人に1人が65歳以上の高齢者となる。当然、高齢者医療費は年々増加の一途である。健康で元気な高齢者を増やし医療費の支出を削減する為、国としての具体的施策を早期に実行すべきである。
高齢者になると筋力の衰えによる運動能力の低下に加え、視力や聴力、反射神経の衰えなど運転免許証の更新のための適正検査をクリアすることが年々難しくなる。免許の更新不可となった高齢者は、生活するために何らかの移動手段を確保することが切実な課題だ。高齢者向けの手軽な健康増進策と言えば自動車やバス等を利用しないで歩く事である。散歩は有酸素運動であり心肺機能の向上や、血液の循環機能も高めてくれ、結果として体力増進にもつながる。
しかし、徒歩だけでは高齢者の移動範囲は極めて限られる。これは、歩行時に膝に掛かる体重が、着地の際は体重の2~3倍の衝撃荷重がかかり、膝の悪い高齢者は買物や外出が困難になるためである。しかし、自転車を利用すれば1キロ程度の移動は簡単である。自転車のペダルをこぐ為の膝への負担は体重の30%程度にまで減少するためだ。
今後、高齢者向け利用に特化した自転車はニーズがあり、今後は間違いなく大きくな市場となる。高齢者でも買い物や通院など必要な行動がある。特に、1回の買物などで重い荷物を自転車で持ち帰るとなると安定した走行が確保出来る自転車が不可欠となる。従来の2輪ではなく転倒しにくい3輪車又は4輪車が望ましい。同時に自転車の軽量化と電動アシスト機能や、音声認識と音声案内システムのニーズもある。更にGPS機能を組み合わせた現在位置通報サービスや音声通話機能もあれば、高齢者が外出していても家族も安心である。

高齢者用自転車の条件としてペダルをこぐのが軽い事は不可欠だ。そのために電動アシスト装置が便利である。また、車体が軽ければ老人にも扱いやすくなる。次に、ブレーキの効きが良く、乗り降りしやすい構造なら荷物を搬送する場合でもハンドルが安定操作できる。車体価格が多少高価でも高齢者は間違いなく購入すると思われる。近い将来、高齢者専用自転車は日本では大きな市場となりうる。

高齢者の自転車活用により、足腰の筋肉が鍛えられ行動範囲が広がることでボケ防止にも役立つ。元気な高齢者が増えれば、増大している社会補償の医療費給付額を節約出来る可能性も高い。逆に、病気の高齢者が増え続ければ、現在の年金給付や高齢者医療費補助等を含む社会補償システムはいずれ破綻する。もし、家庭内に病気で高齢者の両親がいれば、本来正規労働者として働ける残りの家族も介護に時間を取られ通常勤務が段々難しくなり、企業から正規労働者の資格が剥奪されることもありうる。

自転車駐車場にも遊び心を

2021年05月21日 13時57分25秒 | タウンマネジメント
住んでいる地区の自転車駐車場案内をインターネットで検索すると、ほとんどのホームページは公共団体が提供するものであり、定期利用と当日利用の料金、収容台数と申込先という無味乾燥なものが多い。間違っても楽しいとかワクワク感には程遠い内容ばかりだ。例えば、話題騒然!の駐輪場。行列の出来る駐輪場!テレビで有名な駐輪場!など、自転車駐車場を探している利用希望者が、是非一度は利用したい、行ってみたいという気持ちにさせる内容の駐車場が皆無なのは本当に残念である。放置自転車を減少させたい公共団体が提供する設備だから、無味乾燥な駐車場でも良いという事にはならない。分野は違うが、2008年から始まった「ふるさと納税」。それ以前は個人が最寄りの税務署に税金を収めるという、無味乾燥な行為に対し、自分の出身地や応援したい自治体に2千円を超える寄付をすると、超えた分が所得税と住民税から控除されるという納税制度。嬉しいと思えるのは、ふるさと納税者に地元特産物を返礼品として贈ってくれることだ。何を貰えるのかインターネットで写真確認が出来る。ワクワク感、期待感が国民の義務として納税しなければならない無味乾燥な気分を打ち消してくれる。地域に密着した和牛や魚介類が人気ランキングの上位を占めているが、カラフルな返礼品を見ているだけで食欲をそそられる、自分もふるさと納税をして旨いものが手に入れたいという気分になるのが面白い。再び駐車場の話に戻すと、地方自治体や国の外郭団体が主導権をもって自転車駐車場を設置するため、利用者が喜びそうなサービス精神(おもてなし精神)が欠落している。つまり、自転車を収容する箱物だけ準備して、利用者からクレームが来ない程度の最低のサービスで運営していると言った方が正解だ。領収書1つでも何か記念になるような楽しい印刷とか、大人でも子供でも楽しめるレアなキャラクターが印刷されていれば、一瞬でも利用者も楽しい気分が味わえる。駐車場に楽しい装飾や癒し系の看板を設置しても利用者は怒らないはずだ。電磁ラックを設置した無人管理駐車場が増えているなか、有人管理の定期駐車場と言えば、管理人はシルバー年齢者が定番であり、20代、30代の女性や男性がハツラツとして動いている駐輪場は皆無に近い。もう少し利用者が喜ぶ工夫や遊び心を広げる運営をしても良いのではないかと思う。現状、自転車を靴とすると自転車駐車場は安物の下駄箱と同等である。良い靴(自転車)には良い下駄箱(駐車場)を準備するのも利用者へのサービスだと思う。

新型コロナ対策の駐輪場

2021年05月21日 13時56分20秒 | タウンマネジメント
最近は、従来型ウィルスより感染力が強く重症化しやすい変異ウィルスの感染者が急増している。日本も海外と同様に感染症対策のための経済活動を長期間抑制しているため、消費者も実店舗での購入を抑えオンラインで購入し、自宅での消費が増加している。その結果、多くの商業施設で労働力需要が落ち込み、雇用が失われる可能性が高い状況が続いている。
すでに日本でも必要なワクチン数の確保の目処と接種スケジュールは発表されているが、実施は遅れ気味だ。新型コロナ感染の拡大で消費者の行動や価値観が大きく変化した。特に大きな影響を受けて倒産に至る業種は、飲食店やホテル等の店舗型ビジネスを展開する企業が多く、ネット通販のような無店舗型ビジネスは影響が少ない。
一方、コロナ禍の不況をほとんど感じさせず、好調な売上を伸ばしているのが自転車の販売台数だ。日本だけでなく、欧州などでも同様な右肩上がりの傾向を示している。ドイツやフランスでの自転車利用者の報告をみるとコロナ禍前より4~5割増となっている。これは市中感染リスクのバスや電車を避けるための代替え移動手段として選択された結果であり、外出制限下の運動用具としての自転車の価値を見直した人が多いのが理由だと言われている。個人メリットだけでなく、国レベルで考えても自転車は地球温暖化対策にも貢献している。インドネシアでは、コロナ禍の在宅勤務者が増加し運動不足対策として自転車利用が前年比で数倍になったとの報告もある。

国や自治体から不要不急の外出は自粛して欲しいという要請が出ていても、通勤や通学、日常生活の買物や健康維持の為の外出が必要な場合もある。公共の交通機関のバスや電車のように混雑が発生しやすいものを避け、感染リスクを避ける有効な手段として自転車の利用が日本でも見直されてきた。一方、多くの企業でテレワークやリモートワークが推奨されて自宅で巣ごもり生活をする人も増えた。その結果、自宅で快適に過ごすためにネット通販や人気飲食店からの食事宅配も定着してきた

思い出してもらいたい災害がある。10年前に発生した東北大震災、多くのビルや家屋の倒壊に加え、道路や鉄道や橋の損壊等もあった。さらに観測史上最大の大津波による人的被害も大きかった。津波は時速100Kmを超える速度で迫り、逃げ遅れたあらゆる物を飲み込んで行った。地震で道路の損壊や陥没が発生すれば、避難しようとしても車が正常走行できなくなる。さらに停電が発生すれば、電車だけでなく、道路の交通信号も停止する。交差点では交通渋滞が発生し、車やバスも自由に運行できなくなってしまう。筆者も当日は自宅から約40km離れた立川駅で地震に遭遇した。足元が大きく揺れ、目の前の電信柱と電線が音を立てて揺れているのを見て怪我をしないよう慌てて両手で頭を覆い、うずくまった。余震が収まり、駅に向かって歩いて行くと既に電車は運行停止だった。揺れが落ち着き家族の安否を確認するため携帯電話で連絡を取ろうとしても、通信回線が混んでいるため何度もトライしたが連絡が取れない。そんな混乱状態の中でも目の前を自転車でスイスイ走行している人達をみて、ハッと気がついた。もし自転車が利用できれば2~3時間で帰宅出来ると考え、自転車屋さんに駆け込んだが、すでに売り切れ状態だった。帰宅も出来ず店舗も閉鎖されている状況の中、駅のコンコースに座り込んで野宿をした記憶が鮮明に残っている。

自治体は各種の災害に備え水や食料品の備蓄だけでなく、交通機関の全面停止に備え、大量の帰宅難民者や移動困難者を出さないため、自転車を活用した街づくりや、中古自転車でも良いので備蓄をするべき時代だと思う。ただし、長期間保存でもタイヤの空気圧を心配しなくてもすむパンクレス加工か、ノーパンクタイヤを採用すべきだ。新型コロナのような感染症も、地震と同様に災害だと捉えれば、具体的な対策の姿が見えてくる。
日常生活の中で自転車利用者が駐輪場を利用する場合、時間貸し利用者なら、指で発券機ボタンを押して開場操作をする。出庫時は、精算機で駐車位置番号を指で入力し、料金を精算すれば、ロックが解除され出庫出来る。しかし、指でタッチする方式は、同じボタンを触っているのは不特定多数であり感染リスクが多い。感染症対策が十分な自転車駐車場を実現するには、時間貸でも定期利用でも、入場から退場まで管制機器に指や手が触れない(ハンズ・フリー)で動作することが求められる。定期利用者対策として、事前にICタグかICシールを自転車のフレームや前輪のスポーク部に取り付けておけば、ハンズ・フリーの開閉が可能となる。一時利用者の場合は、精算機の操作パネルに赤外線センサーを搭載し、タッチしなくても指をかざすだけで動作する非接触式ボタンを採用すれば、感染対策として安心できる。既存の入退場制御機器を非接触型ボタン操作への置き換えを含め、ハンズ・フリー操作の実現は今後の駐輪場利用者に対するウィルス対策のキーワードの1つだと言える。

サラリーマンの法則

2021年05月09日 18時09分48秒 | 気がついた事
かなり前に書いた本だが、面白いと思う。なぜなら、筆者の貴重な体験や経験から得たものを、誰でも短時間で知ることができる。さらにサラリーマンの現役では書けない内容もあるし、仕事を完全に辞めてしまって書けば内容に現実味が薄くなる。本当に良いタイミングで書けた本だと思う。