大阪ガスはヒットを重ね、効果的に点数を獲る一方、先発の小畑が要所を締める危なげない投球を披露して、8回まで無失点で最終回へ。後がない三菱重工広島だったが、1アウトでランナーを3塁まで進めると、5番DHの松原が犠牲フライで3塁ランナーを迎え入れ一矢報いる。2死ランナーなしとなるが、國本がレフトスタンドへ飛び込むホームランを放ち、この回に2点。だが、後続が倒れてゲームセット。元広島の町田公二郎率いる三菱重工広島は、ベスト4(3位)でこの都市対抗野球大会を終えることとなった。
大阪ガスは打者がよく振れており、1番青柳、2番峰下、4番伊藤、6番藤原、8番物部が複数安打。特に4番の伊藤は3打数2安打3打点の活躍。チームで11安打を放った。
一方、三菱重工広島も9安打を放ったものの、好機での併殺や凡打が多く、勢いをつけられないまま終盤を迎えたのが痛かった。最終回に2得点を挙げているだけに悔やまれるところだ。また、投手も何とか踏ん張ろうと光星学院出身の秋田、伯和ビクトリーズから補強の藤原、前の試合で奮闘した湧川と継投を試みたが、好調の大阪ガス打線を抑え込むことは出来なかった。
これで決勝は延長11回サヨナラで王子を下した日本生命と大阪ガスという、大阪市対決。大阪市同士の決勝は64年ぶり。日本生命が18年ぶり4度目、大阪ガスが15年ぶり2度目の決勝進出となる。
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□2015/07/28(火) 大阪ガス(大阪市)× 三菱重工広島(広島市) 準決勝
東京ドーム/試合開始18:07 試合終了20:53 試合時間2時間46分
大阪ガス 002 010 110 5
三菱重広 000 000 002 2
【バッテリー】
(阪)小畑-足立
(広)大下、秋田、藤原、湧川-國本
【勝】(阪)小畑
【敗】(広)大下
【本塁打】(広)國本(9裏ソロ)
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元広島の町田監督は、試合終了後はどこか清々しさを覚える顔で観客席に挨拶していました。
あと、応援歌で“倒すぞ、倒すぞ、大阪!”のコールの“大阪”が強調されていたので、ちょっとこの感じだと大阪を応援しているように聞こえなくはないか、とつまらないことを考えながら、企業戦士の方々の中で埋もれておりました。
最終回の応援で自然発生的に立ち上がって応援している姿に、同じ会社の一致団結精神をほんのちょっぴり感じ取った次第です。