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全長約40m 『逆L型 ロングワイヤーアンテナ』を作ってみた

2021年05月27日 06時31分30秒 | アマチュア無線

久しぶりのBlog更新になります。しばらくサボってました。笑!すみません。


全長約40m 『逆L型 ロングワイヤーアンテナ』を作ってみた

ずっと使っているダイポールアンテナ。短縮無しでカットアンドトライでエレメントの長さを調節したアンテナなのですが、3.5MHzと28MHzが上手く動作しない。前は使えたんだけどな。設置方法によってSWRは大きく変化するし性能も随分変るのでしょうけどそれにしても何となく上手く動作していない。簡単に設置できて再現性の高いアンテナが欲しくなったので昔使っていた逆Lアンテナをもう一度作ってみようと思いました。

今回は1.8MHz,1.9MHz,3.5MHz,7MHzをカバーできるように考えました。

↑このようなアンテナが出来上がりました。全バンドでSWR=1.5以下になり運用可能に。実際の運用は行っていませんが近日中に夕方からテストしてみたいと思います。


材料

  • 0.75sq 電線12m2本(エレメント用/赤色と黄色)周波数別に色を分けています
  • 0.3sq   電線20m1本(エレメント用/紫色)
  • 0.75sq 電線10m3本(カウンターポイズ用)
  • 0.75sq 電線20m1本(カウンターポイズ用)
  • 綿棒の入っていたプラスチックケース1個
  • 自在ブッシュ8本
  • アルミ線適量(50cm位かな)
  • 瞬間接着剤
  • 蓑虫クリップ、ワニ口クリップ
  • アンテナ設置に必要なもの(玉掛用の竿や同軸ケーブルなど)

製作

①周波数調整用のコイルの作成

まずは周波数の微調整を行うためのコイルを作成します。私が使っていた綿棒が残りわずがになっていて前から気になっていました。このケースを近いうちにコイルにしてしまおうと。そんな訳でこのケースは綿棒が無くなると同時にコイルとしての第二の人生を歩みだす事となりました。私の場合、コイルの中心に穴を開けて竿に通して使いたいので上下の中心部に穴を開けます。竿の太さに合わせて穴を開けますが今回の竿の太さは32mm。おおよその寸法を測ってカッターナイフで直径約32mmの穴を開けていきます。何か言い道具があればいいのですがそんなものないのでカッターナイフで地道に穴を開けます。くり抜けたらヤスリでこすってバリをなくします。

自在ブッシュをケースの高さに切って瞬間接着剤で貼付けて自在ブッシュに合わせてアルミ線を巻いていきます。以前作っていたものは巻き数が多く間隔が狭くて調整する蓑虫クリップが取り付けなかった事と降雪時にアルミ線の間に着雪して同調が取れなくなった事があったので間隔を広めにひとつ飛ばしで巻きました。ギュン巻きするほどの容量も不要かと思いますからひとつ飛ばしで十分かな?

 

②カウンターポイズの作成

そんなに細かな寸法調整は必要ないだろうなと思いますので適当に10mと20mの電線に平型端子を取り付け。同軸のアース側に取り付けるワニ口クリップに電線4本を取り付けこちらの先にも平型端子を取り付けます。

 

③アンテナエレメントの作成

ここからは屋外での作業になります。40m位の長さのアンテナになりますから広い場所での調整になります。まずは高い周波数から作成していきます。単純計算で9.7m位の長さにすれば大丈夫かな?と思いますが私はビビリなんで12mの電線からスタート。竿を立てカウンターポーズ4本を地面に這わせて、エレメント用の12mの電線の先を同軸の芯線側に蓑虫クリップで接続します。竿に這わせて垂直に。余った部分は逆L型にロープで引っ張ります。ココでSWRを測ってみる。アンテナアナライザーみたいのがあれば簡単でしょうがそんな高価な物はないのでIC-705のSWR測定の機能を使います。当然SWRはMAXを指しています。ココからがカットアンドトライの時間。エレメントを切ってはSWRを見る。その繰り返し作業。最初は30cmくらいづつ切っていきSWRが下がってきたら10cm単位で調整。この辺でいいかな?となったら完成です。7.00MHzから7.20MHzまでおおよそSWR=1.2程度に調整できました。

 

7MHz帯用が完成したら次の12mの電線を繋げて3.5MHz用の調整に入ります。2本目の竿を上げ下げしながら切り詰めていきます。3.8MHzに合わせてカットして3.5MHzは調整用のコイルで合わせて運用しようかと悩みましたが3.8MHzで電波を出す事はほとんどないだろうという事で3.5MHz帯に合わせてカット。なかなか下がらず思い切って40cmカットとか。どの周波数にあっているのだろう?もう切りすぎたか?まさに五里霧中。ビビリながら切り進めるとようやくいい感じに。よかった。切りすぎじゃなかった。

 

最後に1.8MHzと1.9MHz帯。この先はエレメントの長さがぐんと長くなります。単純に考えて波長が3.5MHzの倍だからエレメント長も倍に。約40mの追加になります。長くなるから電線を軽くしたくて細めの0.3sqの線を利用。10年以上前に買ったものが残っていたって言うのも理由ですけどね。3本目の竿を立ててロープでエレメントを張ります。ここでSWRを測るとすでにSWRは2程度になっています。20cmカットした状態で1.820MHz辺りに同調していそう。このままでは1.9MHzはSWRが2以上なのでもう少し切り詰めて同調周波数を上げていきます。1.910MHzでSWR=1.5を切ったあたりで調整終了。1.860MHz辺りに合っているみたいです(下の図の上の写真)。本当はもう少し切り詰めて1.910MHzに合わせたいのですがビビリの私には出来ませんでした。周辺の環境で変ってくるので次回別の場所で再調整しようかな?別の場所に設置して同じような結果であればあと20cm位切ってみようと思います。給電部の調整用コイルの位置を変化する事によって1.800MHzまでSWR=1.5以下で運用する事が可能になります。

給電は同軸ケーブルのM型コネクタに蓑虫クリップで繋いでいます。コイルを使うときはコイル用の短いコードを利用。昔の経験では遠距離通信は難しいにしても近距離であればQRPでも十分楽しめたアンテナでした。再度作り直したので今後はこのアンテナで運用する機会も出てくるかと思います。

作ったコイルはこのような形で使っています。上の写真は1.810MHzに同調させている時の様子。コイルの真ん中辺りにタップしていますからもう少し調整幅があるようです。

今回の場所は金属の柵がある場所なのでカウンターポイズじゃなくて金属柵にアースを設置しても良かったのですがアースが取れない場所での運用もあるのでカウンターポイズでテストしました。このアンテナ、エレメントの全長が約40m。カウンターポイズの長さは4本あわせて50m。電線が絡まって撤収が大変。と思われるかもしれませんが思ったより簡単。電材屋さんでコードが巻いてあったケースが100円で売ってたのでこれを買ってきてカウンターポイズ用とエレメント用に使うことにしました。以前は海釣り用の大きなリールを使っていたこともあります。あれは便利なんだけど別のアンテナが巻いてあるから今回はプラスチックケースで。海釣りのリール、頑丈で重たいしね。

アンテナが完成しました。

どこかで皆さんと交信できる事、楽しみにしています。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
クリップは (男うちごはん)
2021-05-27 10:00:13
クリップは意外にも接触抵抗が大きいです。数Ωあることも

当方の場合は、偶然発見し、アンテナ側の
つまりアンテナチューナの出たとこ?(アンテナ側)に現在は、ホットとコールド間にコイルを入れてることによりチューニング取れない周波数域でも無理くり取れるようになりました。または、直列にバリコンかとも思いますが耐圧が。。。。

インピーダンスが低いときにホット=コールド間にコイルが有効のようです。
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ありがとうございます (居酒屋きりたっぷ)
2021-05-27 14:19:31
当ブログにご来訪頂きそしてコメント頂きありがとうございました。

私は1991年開局、ボチボチ楽しんでいましたが途中8年ほどブランクがありこの4月から運用を再開しました。中途半端な、実験的な運用がほとんどです。もう少し勉強してもっと楽しめていけたらなと思っています。

クリップは便利ですけど抵抗値は無視できないところでしょうね。出来るだけ費用を掛けずに簡単にそして再現性が高いようにと考えていました。バリコン入れてと言うのも参考になります。考えた事はありますが私には難しすぎて・・・

いつか作ってみたいと思っています。今後とも色々教えていただけると助かります。どうぞ宜しくお願いいたします。
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