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釣竿アンテナ+アンテナチューナー(AH-4)で1.8MHz帯(160mBAND)/アンテナ改良 その③

2024年01月06日 12時25分28秒 | アマチュア無線

過去に2回アップしてきたこの内容。継続してトライの3回目。

常置場所の釣竿アンテナ+アンテナチューナー(ICOM AH-4)による160mBANDへの挑戦の話です。

以前より釣竿アンテナ+アンテナチューナーで常置場所より1.8MHz帯から運用していましたがもう少し良くなるように改良したいと思い手を加え始めました。

過去失敗を積み重ね少しづつ進歩?してきています。

過去の内容は以下のリンクからご覧になれます。

釣竿アンテナ+アンテナチューナー(AH-4)で1.8MHz帯(160mBAND)/アンテナ改良 その①

釣竿アンテナ+アンテナチューナー(AH-4)で1.8MHz帯(160mBAND)/アンテナ改良 その②


まずは現状を紹介

  • 私はアンテナ設計や製作の経験のないド素人です(ベテランOMさんと違って知識ゼロのレベルです)
  • 2階建ての2階ベランダにアンテナを設置しています
  • HF&50MHz帯は釣竿アンテナ+ATU(ICOMさんのAH-4)で出ています(1.8MHz帯~50MHz帯)
  • 今までもATU(AH-4)と釣竿アンテナ間にコイルを挿入して1.8MHz/1.9MHz帯に出ています。(偶然の発想から始めました)
  • 釣竿に設置しているエレメント(ビニール被覆線)の長さは不明です→適当に設置したため計測していません
  • 釣竿アンテナのエレメントは釣竿に粗めに巻きつけてあります(脱落防止のため)
  • 1.8MHz帯のSSBでも国内の近隣局(500Km圏内)と強力な遠方局局とは交信が出来ています(もう少し改善したいです)
  • 160mBANDのDXはほぼ絶望的で近隣のアジア圏以外は交信出来ません(受信は可能!相手の出力と指向性次第?)

ここまでの流れ

  • 常置場所で160mBANDをもう少し快適に運用できるようにと考え現状のコイルを作り変えることにした
  • エレメントの長さがはっきりわからないので8m位だろうと予想しコイルを作成するも大失敗
  • NanoVNAとLCRメーターを入手し色々測定しながら検討し再度コイルを作成(巻き数を減少)
  • 検討に誤りがあったのかまだ低い周波数に合っているようで失敗作となる
  • 現在、もう一度検討し挑戦するところ

再度の検討

少しづつのカット&トライになってしまっていて残念であるが落ち着いて考えてみよう。

    • 実際のエレメント長が予想よりも長いから低い周波数に同調してしまうのか?
    • エレメントを釣竿に粗めに巻いてあるのが原因で低い周波数に合ってしまうのか?
    • 1.9MHz帯用のコイルが1.802MHz辺りでVSWR最良点になっているのだから・・・

などと考えてMMANAで再度計算をしてみると

    • 1.910MHzに同調させるには80.0uH? 25.6回巻が正しいのか?
    • 1.835MHzに同調させるには87.5uH? 27.0回巻が正しいのか?

という結果になった。だから・・・

    • 1.9MHz帯用のコイルは28回巻き→25回巻きに変更 ※77.482uH(計算値)
    • 1.8MHz帯用のコイルは30回巻き→27回巻きに変更 ※86.556uH(計算値)

カット&トライを続けてきておりこの辺で落ち着くと思うので切りすぎ注意です!

カットしすぎると目的の周波数より高くなってしまうので修正が効かなくなり最初から作り直しになってしまいます。


コイルの制作と測定

必要な巻き数の所にガムテープを貼って不要部分をカット。何度も修正してきたので慣れたものです。

今回は1.8MHz帯用、1.9MHz帯用共に3回の巻き数を減することになるので1.9MHz帯部分の調整で済みます。

あっという間に調整完了。さぁ測定してみましょう。

    • 1.9MHz帯部分はほぼ計算値通りの77.7uH (計算値:77.482uH)
    • 1.8MHz帯部分では85.3uH (計算値:86.556uH)

この位の誤差であれば何とかなるでしょう!


アンテナをNanoVNAで測定

不安と楽しみが入り混じる中アンテナをセットしNanoVNAで測定してみます。

3度目?4度目?の正直。何とか目的の周波数付近で落ち着いてくれ。と、祈りながら測定してみた。大袈裟かな?

【1.8MHz帯】

1.811MHz付近に落ち着いているらしい。もう少し上であったら良かったけどなー。とは思ったけど。

この辺が妥協点かな?

【1.9MHz帯】

こちらは1.921MHz付近に落ち着いたらしい。10KHzくらい上に通り越してしまった。

コイルの計算をやり直した時に28回巻き→25.6回巻きって出たから25回巻きと切り捨てたのが仇になったかも。

26回巻きにしておいたら良かったのかもです。

まぁこの範囲であればICOMさんのアンテナチューナーAH-4が頑張ってくれるはずです。

工事開始から本格的に運用できなかった160mBANDに復活できるかな?楽しみです。


バンドの切替方法

写真のように1.8MHz帯、1.9MHz帯、3.5MHz帯~50MHz帯でバナナ端子を切り替えてアンテナチューナーでチューニングします。

※アンテナチューナーからコイルへの接続はコイルの裏側に取り付けてあるバナナ端子に接続しています。


電波を出してみる

これが最終テストになりますね。

1.8MHz帯から順次チューニングしてみました。

チューニングしCWで QRL? EX EX EX VVV VVV VVV DE JP2UFW を続けていきます。

全バンドとも快適そして瞬時にチューニングできVSWRも良好のようです。どのバンドも VSWR≦1.5 となっています。

安心して運用できそうです。あとは1.8MHz/SSBできちんと交信出来るかな?少しでも飛びが良くなっているかな?


運用してみる

1.8MHz帯、1.9MHz帯共に国内のCWは問題なく交信出来ています。

1.8MHz帯/SSBの国内交信も何とか使えるかな?というレベルでした。

2024年のQSOパーティで実際に沢山の局と交信しました。

1.8MHz/SSBでの交信は行いませんでしたがQSOパーティの最初の20局は1.9MHz/CWだけで交信しました。

↑ 完成して釣竿に設置したコイル部分 ↑


感想とお礼

思いつきで始めた今回のアンテナ改良計画。挫折しそうになったけど何とかなりました。

以前のコイルと比較して良くなったか?難しいところです。

釣竿アンテナ+AH4で1.8MHz帯の電波を乗せるのがいいのかどうか?

交信相手の局に迷惑を掛けているかも?

そんな疑問も持っておりますが今の環境下に於いてでも160mBANDも楽しんでみたいという興味から試してみました。

この先交信頂く各局、暖かい目で見守ってください。ご容赦下さいね。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

ご意見ご感想等ございましたらコメントやメールでご連絡ください。(メールは「コールサイン@jarl.com」でお受けしております)

コールサインは JP2UFW です。

これからも皆さんと交信出来る事を楽しみにしております。ありがとうございました。



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