焙煎TAGAI(西口プロレス)
じょ~い:そういえば、地震の時(3月11日)、大丈夫でした?
TAGAI:俺、寝てて。
じょ~い:寝てた?
TAGAI:で、地震が起きて、「いつものことだろう」と思って、寝ようと思ったら揺れが激しくて。あれはちょっと死ぬのかなと。
じょ~い:思いましたよね。
TAGAI:初めて、死を意識したというか、「ヤバいぞ、これ」っていう。
じょ~い:それは建物が?
TAGAI:俺の所は二階なんだけど、木造だからちょっと揺れるのか…。
じょ~い:いや、それは(地震そのものの)全体のレベルが…。
TAGAI:初めてだったからね。
じょ~い:だって、道路が波打ってたとか。
TAGAI:(アパートの)大屋が言うには車が跳ねてたって。とりあえず大屋さんの所に行って「大丈夫ですか?」って言って、大屋さんが「大丈夫だよ」って言いって、なぜか座布団をくれたんだよね。「これで何かの時に逃げな」って。
じょ~い:座布団(笑)。
TAGAI:随分、アナログだなと(笑)。
じょ~い:そこはね、やっぱり昔の方だから。まずは座布団。小学校でも使ってたし(笑)。
TAGAI:防災頭巾ね。あったね。
じょ~い:どう考えてもあれじゃ無理だよ(笑)。
TAGAI:今でもテレビでさっきやってたけど、今売れているらしくて、また。
じょ~い:防災頭巾。ま、基本はまずね。
TAGAI:でも、地震は凄く考えたというか。(ビート)たけしさんが言ってたんだけど「アフリカの子ども達におにぎりと漫才をどっちが欲しいって言ったら、そりゃ、おにぎりの方が欲しがるよ」って。やっぱりライフラインとかそういう生活が充実してこそ、初めて俺ら(芸人)みたいなのが必要となると。
じょ~い:エンターテイメントはね。そりゃそうですよ。
TAGAI:だから、そういう地震が起きて、俺はお笑いしかやってなかったから、自分がこれだけ(人生を)かけて来たお笑いが、じゃあこういう時何が出来るかって言ったら何も出来ないわけですよ。「被災地に笑いを」とかそういうのがあったとしても、今はまだ早い、と。
じょ~い:早い。
TAGAI:今は早い。まだ、それよりも水が欲しかったり、食べ物が欲しかったり。
じょ~い:そうですよね。衣食住。
TAGAI:それが初めて充実した時に「ここだ」という時はあるかと思うけど、結局俺は3月の仕事が全部キャンセルになったり。
じょ~い:あ、TAGAIさん自身の影響としては仕事キャンセル。
TAGAI:そう。全部キャンセルになったね。だから、家に居るしかなくて。で、家に居ても節電だっていうから、後輩の家に入り浸って。後輩に飯を奢って、「何だよ、お前を助けなきゃいけないんだよ。被災者じゃないのに」って(笑)。
じょ~い:モロに来ましたね。
TAGAI:テレビを見ると、心がだんだん荒んでくるし。「俺、なんにも出来ないんだなぁ~」って思って、「何なんだろう?」ってずっと想い悩んじゃって。ちょっと心苦しかった。そりゃ、現地の人とかもっと大変だろうけどさ。
じょ~い:そうは言っても自分の生きている職が、ね。それはテレビとか新聞を見ても思いましたし、ボクなんかも(「映画野郎」で)取材をやっているわけですけど全部キャンセルでしたね。ああいう取材をメインにしている芸能カメラマンとかどうしているのかな、と。
TAGAI:若手芸人なんかは売れていれば例えば募金活動とか出来るけど、俺らはそういう名前もないから。逆に変にやったら売名行為だとか言われるから、フリーターと化して。ましてや、そのバイトも「来なくていい」って言われるし。
じょ~い:えっ!?
TAGAI:お客さんが来ないからね。だから、3月はキツかったねぇ。ま、4月からちょっとずつライブがあって。
じょ~い:それは元々入れてたんですね。
TAGAI:でも、本当、考えたね、その時は。「こんなに無力なんだ」と。ただ、ここぞという時のために今は刀を磨ぐというか、いざという時に何かバッと出来るようにした方がいいのかなと思って。
じょ~い:そういえば、地震の時(3月11日)、大丈夫でした?
TAGAI:俺、寝てて。
じょ~い:寝てた?
TAGAI:で、地震が起きて、「いつものことだろう」と思って、寝ようと思ったら揺れが激しくて。あれはちょっと死ぬのかなと。
じょ~い:思いましたよね。
TAGAI:初めて、死を意識したというか、「ヤバいぞ、これ」っていう。
じょ~い:それは建物が?
TAGAI:俺の所は二階なんだけど、木造だからちょっと揺れるのか…。
じょ~い:いや、それは(地震そのものの)全体のレベルが…。
TAGAI:初めてだったからね。
じょ~い:だって、道路が波打ってたとか。
TAGAI:(アパートの)大屋が言うには車が跳ねてたって。とりあえず大屋さんの所に行って「大丈夫ですか?」って言って、大屋さんが「大丈夫だよ」って言いって、なぜか座布団をくれたんだよね。「これで何かの時に逃げな」って。
じょ~い:座布団(笑)。
TAGAI:随分、アナログだなと(笑)。
じょ~い:そこはね、やっぱり昔の方だから。まずは座布団。小学校でも使ってたし(笑)。
TAGAI:防災頭巾ね。あったね。
じょ~い:どう考えてもあれじゃ無理だよ(笑)。
TAGAI:今でもテレビでさっきやってたけど、今売れているらしくて、また。
じょ~い:防災頭巾。ま、基本はまずね。
TAGAI:でも、地震は凄く考えたというか。(ビート)たけしさんが言ってたんだけど「アフリカの子ども達におにぎりと漫才をどっちが欲しいって言ったら、そりゃ、おにぎりの方が欲しがるよ」って。やっぱりライフラインとかそういう生活が充実してこそ、初めて俺ら(芸人)みたいなのが必要となると。
じょ~い:エンターテイメントはね。そりゃそうですよ。
TAGAI:だから、そういう地震が起きて、俺はお笑いしかやってなかったから、自分がこれだけ(人生を)かけて来たお笑いが、じゃあこういう時何が出来るかって言ったら何も出来ないわけですよ。「被災地に笑いを」とかそういうのがあったとしても、今はまだ早い、と。
じょ~い:早い。
TAGAI:今は早い。まだ、それよりも水が欲しかったり、食べ物が欲しかったり。
じょ~い:そうですよね。衣食住。
TAGAI:それが初めて充実した時に「ここだ」という時はあるかと思うけど、結局俺は3月の仕事が全部キャンセルになったり。
じょ~い:あ、TAGAIさん自身の影響としては仕事キャンセル。
TAGAI:そう。全部キャンセルになったね。だから、家に居るしかなくて。で、家に居ても節電だっていうから、後輩の家に入り浸って。後輩に飯を奢って、「何だよ、お前を助けなきゃいけないんだよ。被災者じゃないのに」って(笑)。
じょ~い:モロに来ましたね。
TAGAI:テレビを見ると、心がだんだん荒んでくるし。「俺、なんにも出来ないんだなぁ~」って思って、「何なんだろう?」ってずっと想い悩んじゃって。ちょっと心苦しかった。そりゃ、現地の人とかもっと大変だろうけどさ。
じょ~い:そうは言っても自分の生きている職が、ね。それはテレビとか新聞を見ても思いましたし、ボクなんかも(「映画野郎」で)取材をやっているわけですけど全部キャンセルでしたね。ああいう取材をメインにしている芸能カメラマンとかどうしているのかな、と。
TAGAI:若手芸人なんかは売れていれば例えば募金活動とか出来るけど、俺らはそういう名前もないから。逆に変にやったら売名行為だとか言われるから、フリーターと化して。ましてや、そのバイトも「来なくていい」って言われるし。
じょ~い:えっ!?
TAGAI:お客さんが来ないからね。だから、3月はキツかったねぇ。ま、4月からちょっとずつライブがあって。
じょ~い:それは元々入れてたんですね。
TAGAI:でも、本当、考えたね、その時は。「こんなに無力なんだ」と。ただ、ここぞという時のために今は刀を磨ぐというか、いざという時に何かバッと出来るようにした方がいいのかなと思って。